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「大人になればビールは旨くなる」と思っている人が勘違いしていること。

 - ビール

   

beer

ビールを初めて飲んだのは、僕の記憶の中では7歳ぐらいのとき。
毎日美味しそうに飲む父を見て、せがんで一口貰った時のことは忘れません。

「なんでこんなに苦いのを、あんなに美味しそうに飲んでるんだろう」
「コーラの方が絶対に美味しいのに!」

大人になって、美味しいビールの飲み方を知って、「ビールが美味しいってこういうことか」というのを知りました。

世の中には大人になってもビールを飲めない人がたくさんいます。
それ自体僕は悪いことでもなんでもないとは思うんだけど、「ちょっと待って!」と思うことがあります。

それは「大人になったらビールは美味しくなるもんだと思ってたけど、全然苦いね」と言っている人、ちょっと違うよ!ってことです。

大人になったって、ビールは苦いですよ。
正直「美味しい」と言っている人も「苦い」と思ってます。

あれが苦くないんだとしたら、ただ単に味蕾が死んでるだけ。
そもそもビールの原料となる「ホップ」が入っている以上、苦くないわけがない。

でも、その苦みにも段階があるし、感じ方にも違いがあって、
そしてそのうえで「ビールをおいしいと感じる飲み方」というのがあるというだけなんです。

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 美味しいビールはなにが違うのか?

僕は以前、飲食店を経営していて、ビールを提供していました。

中には「ワインも焼酎も好きだけど、ビールだけはダメ」というお客さんもいたぐらい。
でもそういう人たちから「ここのビールはおいしい」と言わせた経験があります。

それは特別な魔法を使ったワケでもなければ、無理やり言わせたわけでもありません。

では何が違うのか?というと、「ビールのクオリティ」と「飲むときの環境」が物を言います。

ビールのクオリティ

まず、ビールは同じ商品だったとしても、提供するお店によってクオリティに差がでるものです。

同じスーパードライを飲んでも、「A店の方がB店より美味しい」と感じることがあるのは、気のせいではありません。
もっというと、同じ店で飲んでも日によって、注ぐ人によってクオリティは変わってきます。

しかもその差というのが「舌が肥えたプロだからわかる」というレベルの差ではなく、
素人が飲み比べてわかるような差だったりするんです。

その差は、何か1つの項目で決まるものではありません。

まず開栓前のビール樽の保管方法、開栓してからの日数に温度管理、注ぐときのガス圧、ビールサーバーの清掃具合、液体と泡の比率、グラスの形状、グラスの温度・・・etcetc…

これらが複合的に絡まりあって、美味しいビールを作っています。

美味しくないビールを提供している店はどれかが(またはどれもが)欠けているわけです。

実際に、ビールが飲める大人になって、美味しいと感じている僕でも、
「ここのファミレスのビールだけは許せない!!」というものがあるぐらいです。

飲むときの環境

ビール自体のクオリティと同じぐらい、飲むときの環境も大切です。

たとえば、キンキンに冷えた麦茶を飲みたいのは、真夏の炎天下を歩いてきたあとですか?それとも真冬の枯れた散歩道でしょうか。

人間の味覚なんて、その時その時の環境に応じて簡単に変化します。
ビールを飲むのにも適した環境というのがあるんです。

外気や喉の状態だけではありません。
誰と一緒に飲んでるか?どんな気分で飲んでるか?なども影響します。マジで。

自分が好きな人が作ってくれた料理って、なぜかめちゃくちゃ美味しかったりするじゃないですか。
友達と笑いながら食べる食事って、やっぱり美味しいですよね。

逆に、同じ食材・同じ調理方法だったとしても、見るからに不潔そうな人が作った料理を虫が湧いているようなお店で食べなければならない・・・となったらマズそうですよねw

現に僕は、子供の頃に祖父にしかられながら食べた大好物が「なんの味もしなかった」のを覚えています。

美味しいビールは複合的なもの。

つまり、美味しいビールっていうのは、ビールそのもののクオリティや、その時の環境に左右されるということです。

じゃあどうしたらいいの?というと、
安い居酒屋とか、ファミレスとかで、自分の好きでもない人(会社の上司とか)と飲んでる場合じゃないっていうことです。

そういう状態のビール飲んでウマイのマズいの言うのって、和牛のシャトーブリアンとオージーのサーロイン比べてるようなもんです。
100均で売ってるやっすいチョコレートとリンツのチョコを比べるようなもんです。

おわりに

だからといって、美味しいビールを知らないことは罪ではないですし、無理に飲むようなものでもありません。
最近は僕もめっきり弱くなって、ジョッキ一杯も飲めば寝る前に気持ち悪くなっちゃうぐらいになりましたw

知りたいという好奇心があるけれど、苦くて飲めないという方は、クオリティと環境を変えてみると全然違うよ、というお話でした。

繰り返しになりますが、ビールは苦いです。
苦くてあたりまえ。醸造過程でホップが大量に入っているから。
あれが、コーラを飲んでいるように感じることはありません。
※発酵させる前は結構甘いんですけどね・・

なんだろう・・子供が転ぶと、泣くじゃないですか。
でも大人って泣かないですよね。

でもでも、痛くないか?と言われたら、ぶつけたところも心も痛い。
けれど、泣かないわけです。

かといって、ものすごく我慢しているのか?っていうと、そんなこともない。

ビールの苦みもそんな感じかもしれないです。
苦いけど、我慢するほどの苦みでもなくて、場合によっては美味しい、みたいな。

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