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「ファッション感覚で起業」はなぜした方がいいのか。社長になるのか童貞のままかって話。

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      2018/12/07

すごく面白い記事を読みました。

これです。
“ファッション感覚”で起業する20代の特徴――知識と経験がなさすぎ、他社をパクる、「独立した」って言いたいだけ…

記事内容はタイトルまんまで、独立起業が”チャレンジ精神の現れ”だと「若者のこうした動きは歓迎すべき」としながらも、その起業が”中身が伴っていないもの”として先輩社員の警鐘(というか、助け舟は出さないとか言ってるから・・・ひがみ?)を紹介し、「安易な独立起業では零細企業の社長になるだけ」と締めていました。

すごく”日本らしい”内容だなと思ったので、ちょっと「ファッション起業」を肯定してみようかなと思いました。

ファッション起業の肯定

この記事を読んで感じた違和感のようなものがあります。

それは、「ファッション感覚じゃなくても、十中八九起業は失敗する」という事が抜けている点や、
「僕らは失敗から学んでいる」という点についての言及がないことじゃないかなと思いました。

これは非常に「日本的」というか、僕らが幼い頃から教えられてきた考え方そのもので、

  • ちゃんと考えて行動すれば成功する
  • 失敗はしてはいけない

というような考えの元にあるんじゃないかなと。

でも最近は多くの人が気づいているように、この前提自体が教育による「刷り込み」であって、
ちゃんと考えて行動したところで失敗する時は失敗するし、失敗しなければ学べないこともたくさんあるわけです。

それらについて少し掘り下げてみます。

ちゃんと考えて行動しても失敗する理由

賢い人ほど「○○すれば△△になる」という理論的な考えで行動を起こします。
それは過去に経験してきた人たちから学んだことで、いわば体系的にまとめられている暗黙のバイブルみたいなものがあるから。

でも、ことビジネスにおいてはその理論ばかりが通じる世界ではないと思っています。

なぜか?
それは、ビジネスの相手は必ず「人間」だから。

理論が通じる相手ばかりと取引をしていると忘れがちですが、特にB2Cビジネスであれば理論が通じないことなんて日常茶飯事です。

これは行動心理学なんかを適用しても同じで、心理学は一種の方向性を決めてくれる要因になりこそすれど、それさえマスターすれば人を操れるなんて時代ではないわけです。

じゃあどうしたら成功するの?というと、これはもう「感覚」を磨いていく必要があるわけ。
感覚・・・つまりセンス。セブンセンシズ。

センスってのは、行動していかないと磨かれないものなんです。

頭でっかちに理論ばっかり詰め込んでしまうと、ついつい「答え」を探しがちなんだけど、
答えっていうのは「間違い」を消去した結果でもあるわけで、道筋が一つとも限らないし、考えてわかるものでもない。

でも日本の教育においては「1+1=○」のように、1つの道筋から1つの答えを導こうとするのが定番だったわけで、僕らは潜在的にそういうものだと思い込んでしまっている。

だから何か新しい事をしようとする人に対して、過去の事例を参考に「それはうまくいかない」とアドバイスすることしかできない。
※本来なら話を聞いて「こうすればうまくいくんじゃないか?」っていう道筋をアドバイスして欲しいのに。

「答え」を探そうと考えてしまう人は、自分の考えた道筋で答えにたどり着けなかった時点で挫折します。
なので、「考えて行動しても失敗する」んです。

※昔のゲームはみんな失敗しながら学んでゴールを目指していたんですが、最近は攻略サイト片手に「以下に最短でアイテムを全部集めてゴールするか」みたいな楽しみ方になってますね。それもこの一因かもしれません。

失敗はしてもいい

これも単純な話なんだけど、なぜかみんな失敗をしたがらない。
社会的なプライドなのか、単なる恐怖心なのか。

「フラれてもいいから告白しよう」
ってなれる人は、何回目かの告白で彼女が出来ます。

でも「フラれるのが怖いから、告白されるのを待ってよう」なんて人は、いつまで経ってもいい人なんて現れません。
モテるモテないって関係ないんだな、って大人になるとよくわかりますw

待てば待つほど、条件のいい人はどんどん取られていっちゃうから、
結局また自分のプライドと戦って「彼女なんていなくていいよね。お金かかるし、面倒だし」みたいな苦しい理論を展開することになるわけです。

話がそれました。

赤ちゃんを見ているとわかるんですが、赤ちゃんってめちゃくちゃ失敗しながら学んでるんですね。
たとえば立ち上がろうとして、転んで、泣いたり。
たとえば急に走って、壁に突撃して泣いたり。

ちょっと味の濃いものを食べたら舌に刺激的すぎて「べぇー」ってなったり。
かと思いきや「あれ、よくよく考えたらちょっと美味しかったかも」つってパクついたり。

言葉を発するようになった時もガンガン間違えますし、
ちょっと刺激が強いイベントがあった日には夜中にワンワン泣きます。

でも、そうやってちょっとずつ間違えたり、失敗したりしながら成長しているんだなぁ・・・と思うわけです。

なぜこうやって思えるかというと、自分も同じ失敗と成長をしてきたからなんですね。
だから「そうやって成長していくんだぞ、頑張れ!」って気持ちになれる。

でも、基本的に日本人の大半の人は”起業をしたことがない”という人です。
つまり、わからないからこそ、先輩方もその失敗が不安で不安で仕方ない。

でもよくよく考えてみたら、赤ちゃんの頃から僕らは失敗して失敗して学んできているわけですよ。
逆に言えば、失敗したからこそ学べたとも言えるんです。

もちろん大人になるに連れて言葉が通じるようになるんだから、
言葉で注意喚起して失敗しないようにさせる事も可能だと思うかもしれません。

でももし、一度もころんだ事がなく大人になった人がいたとして、
その人に「転んだら痛いから気をつけて歩くんだよ」って言ったところで、その痛みがわかるでしょうか。

そして痛みがわからずして、その危険性がわかるでしょうか。

ビジネスだって一緒です。
やったこともない物に対して、言葉だけで説明して完全に理解するのはなかなか難しい。
だから会社に入っても失敗して、先輩や上司、取引先に怒られながら成長していくのではないでしょうか。

ファッション感覚でも起業したら、何がいいのか

じゃあ最初っから失敗するとわかっていて、それでもファッション感覚(じゃなくともw)で起業する事はどんな良いことがあるのか??

それは「経験を得られる」以外の何物でもないです。

「それだけのこと?」って思うかもしれませんが、これがめっちゃ重要。

なぜなら、あなたが今いる会社の社長は「起業」を経験しているけれど、
あなたを「ファッション起業ww」と笑う先輩たちは「起業」を経験していないから。

わかります?
いわば先輩たちは童貞なんですよ。
童貞のくせに偉そうな顔してるわけです。

「やったこともないから怖い」ってのはわかるけれど、
怖くたってやらなかったらわからないまんまじゃないですか。

その証拠に、起業した社長さんは成功者も失敗者も「ファッション起業ww」なんて言わないと思います。
むしろ「こうしたらいいよ」「これやっちゃダメだよ」ってアドバイスをくれるハズです。

逆に童貞君から貰えるアドバイスは実戦では使えないものばかりですからね・・・。

おわりに

童貞なんて言葉を出しちゃったら余計に「はいはいw独立したって言いたいだけww」って言われちゃいそうですが、でも本当に起業することは濃度が濃い目の社会勉強だと思えるんです。
起業するからにはたとえ「ファッション感覚」だったとしても相応の責任が生まれますし、仕事の幅が広がります。

今の時代、起業することのリスクなんてほとんど皆無に等しいですし。
ネット起業なら特にお金もかからないし、借金して破産するような事もないでしょ。

もし失敗したとしてもリーマンに戻ればいいだけ。
例えば商社マンが起業して、商社に戻るとかが可能なのかはわかりませんが、中小起業から独立失敗して中小企業に戻るなんてのは余裕です。むしろ歓迎される場合もあります。

「考えて、キャリアを積んで、『これなら行ける』ってなってから起業」なんて言ってる人は、いつまで経ってもいけない可能性が高いと思っておいた方がいいかもしれません。

・・・ただ、起業することが偉いというわけではないですけどね。
僕個人の意見としては、死ぬまで会社で勤めあげる事の方が何倍も偉いと思いますし。

とはいってもその会社がいつまで存続するのかもわからないような世の中ですから(大企業もバンバン倒産してるわけだし)、なかなか難しいところではありますね。

追記

もしそれでも「失敗したらアカンねや!!」って思うのなら、以下の本がオススメ。

僕はすごく嫌いな考え方だったんですが「失敗してもいいなんて思っちゃダメ」っていう事が書かれていて、そういう考えがしっくり来る人には参考になると思います。

   

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      2018/12/07

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