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アメリカに根付く2つの差別を笑いに変えちゃうHAIRSPRAY

 - 映画

      2016/07/28

hairspray

僕の好きな映画の1つに、HAIRSPRAYという作品があります。

もともとは1988年に公開されたミュージカル映画で、
実際のミュージカル公演も行われています。

内容は、60年代のアメリカのボルチモアという土地が舞台で、
地元のテレビ番組を通じて2つの差別との戦いをコミカルに描いた作品という感じです。

差別をテーマに扱っているけれど、ミュージカルだからか全体を通して暗くないのが特徴かな。
観てて疲れない、楽しいって思えます。

僕が初めて知ったのは、2006年にラスベガスのルクソールホテルで公演していたのを広告でみたときで、
その後2007年にリメイク版の映画が作られたのを知ったのは、それからだいぶ後のことでした。

僕が好きなのは、この2007年版の映画で、
すでに100回ぐらいは通しで観てるんじゃないかと思いますw

魅力としては、たくさんあるんですが、
僕は特に60年代を意識した音楽が、ハッキリと白黒の差別を象徴していたりするところなんかがたまらないです。
アメリカンゴールデンエイジが好きな人には、アメリカングラフィティに近いような感覚で観れるんじゃないかと思います。

以下、ネタバレ含む僕が思ったことを書いていきます。(チラ裏)

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Hairsplay 2007の感想

2つの差別

本作のメインテーマは「黒人」と「おデブちゃん」。

僕はアメリカに住んだ事がないし、ボルチモアがどういう土地なのかも知らない。
だから、彼らが持つ「差別の問題」は、なんとなくしかわかりません。

当事者じゃないって、そういうことですよね。

なので、この映画を観た時に、
「黒人って、こんなに虐げられてたの!?」
と思った、ってのが正直なところです。

フィクションが過ぎる、とも思いました。

でも、僕はその闇をやっぱり知らないわけだし、
実際にこうだったのかもしれないし、今でもこんな感じに根付いているのかもしれない。

本作のメインテーマがその2つの差別なんだから、
作品のラストがメイベルの歌で締めくくられるというのが、すごくグッと来るわけなんですね。

ただ、差別をしている側からしたら、
あくまで「差別をしている人種を悪者扱いする映画」に仕上がっているので、面白くないと思うかもしれないとも感じました。

僕は、差別は絶対になくならないと思うんです。
なぜなら差別って、人間の防衛本能みたいなものだから。

「自分とは違う」と思ったら、人は身構えます。
人間社会は見せかけ上は動物界では平和な方だからこそ、油断してしまいますが、
本来は自分と異種の動物が来たら警戒するはずです。

その結果生まれるのが「差別」なのかなと。
もちろんそれだけじゃないだろうけど。

先日、アメリカのアップルストアで「黒人だから」という理由で追い出された学生がいました。

僕は、誤解を恐れずに言えば、
追い出した店員さんの気持ちもわからんでもない、と思うんです。

もしかしたら、その店員さんのまわりではすぐに万引きをする黒人がいたのかもしれない。
その背景は誰にもわからないわけです。

僕だったら、自分が店長をやっているお店に、
明かに80年代のヤンキーみたいな人が入って来たら、帰って欲しいって思うもの。

その人自身は何も悪い事はしないかもしれない。
でも、その人に似ている人が悪い事をしていたら、やっぱりそういう目で見てしまう。
そういう場面でいちいち「その人個人」までゆっくりと判断していられない。

そんなもんじゃないかと思うからです。

だから、最近フランスで、イスラム教というだけで暴行を受ける人がいるというのも
被害者が恨むべきはフランス人ではなく、同じような顔だちや服装で悪さをしている人たちじゃないかと思うんです。

まぁ、誰かがどこかで「終わり」にしなきゃいけないんだろうけど。

・・・と、話がだいぶそれました。

とにかくヘアスプレーの作品中では、
大前提として「黒人は卑下される」「デブは醜い」という物があって、
その上に「黒人は素晴らしい」「デブだって個性」みたいな解釈になってるわけなんです。

でもそこは本当に単なる価値観の違いで、
黒人の社会の中ではメイベルのようなふくよかな女性こそが美しいとされるわけですよね。

だからそれをあえて「黒人を卑下している」ベルマという存在を作ることによって
正当化している感じは、なんとなく違うよなーと思わざるを得ない感じでした。

とはいえ!

そういう事すらも楽しく感じさせるぐらいコミカルに描かれているので
本当にストレスなく観られる映画なんだなーと改めて感じます。

随所に表現される黒×白

この作品の魅力の一つとして、音楽があげられるわけなんですが、
New girl in townという曲において、思いっきり発揮されていると思います。

この曲は同じメロディ、同じ音階・リズムで「白人バージョン」と「黒人バージョン」があり、
週に1度のニグロデーには黒人バージョンが歌われます。

白人バージョンは、極端に軽く、ポップに仕上げられているのに対し、
黒人バージョンは見事に裏拍を取ったブラックミュージックに仕上げられているんですね。

これはもう「どっちがカッコいい」なんて言えなくて、
どっちも違うし、どっちもいい。みたいな感じ。

そんな感じの「黒×白」が随所に現れていて、
そんなのを観ていくのも面白いなと思いました。

僕はラストの辺りで、シーウィードに握手を求めるコーニーが、
シーウィードが出した手の向きを見て”黒人流のあいさつ”に合わせるところとか、すごく大好きです。

でも、ミスヘアスプレーに輝いたのが、トレーシーさしおいてアイネスだったのは「なんで急に!?」って思っちゃったけどw

おわりに

なんでこんな感想文をいまさら書こうと思ったかというと、
先日ふとDVDを流していたからなんですね。

あれ、一回観ちゃうとダメですね。
BGMにもなるし、好きなシーンは観たいしで。

ちなみに一番好きなのは、I can hear the bellsの最後らへん、
トレーシーがリンクを想って歌った詩の中にある、

死んで天国に行ったら この世を見下ろそう

恋に落ちたあの夜を思い出して

そして2人で涙を流そう

ってフレーズがもう今文字を打ってても涙が出てくるぐらい。

と、そんな感じのチラ裏な記事を書かせて頂きました。
いまならAmazonプライムのプライムビデオでも観られるし、
なんかYahoo!の動画サービスでも無料で観られた気がします。
Amazonプライム

・・・あれ、Youtubeにもあったかなw

とにかくミュージカルが嫌いなタモさんにも是非観て欲しい一本です。

いつかは観たい88年版。

 

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