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なぜ、評価サイトにおける「期待を込めて☆5つ」が許されるのか?を考えてみた

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      2020/05/04

先日、中国の某サイトから購入したアイテムが使い物にならないものでした。
安かったんですけどね。安くても使えなければお金を捨てたようなものです。

そういう時ってまずは「その商品の不具合は自分だけのものなのか」を確認するため、クチコミを見たり情報を検索する必要があります。
もし自分だけに起きている不具合であれば、交換対応してもらうことができるかもしれません。

で、当該の販売サイトを見てみるとコメントが一件。

「使い物にならない。でも期待を込めて☆5つ。」

で、出たぁー!
全くアテにならないというか、はた迷惑な評価「期待を込めて☆5つ」です。

Amazonなんかでも話題になっていますよね。こういう評価って。

おそらく評価をつける立場の人に悪気はないんだろうけれど…。
でも評価っていうのはその商品を今まさに買おうとしている人が参考にするための指針でもあるわけですから、本来はこういう評価ってダメだと思うんです。

「☆5つか~!信用できそうだし買ってみよう!」となって、結局は不幸になる人が増えるわけですし。

評価が「応援」になってはいけないんですよね。
応援したかったら、ちゃんと評価をしたうえで、コメント欄にその旨を書くだけでいいわけです。

さて、前置きが長くなりましたが、なぜこういうECサイトの評価システムって”単純な評価”しか用意されていないんでしょうね。
本当はもっと細かく評価の指定をできないと、正しいランク表示って出来ないんじゃないかと思うんです。

その辺りについて考えてみました。

なぜ評価サイトの評価システムは単純なのか

たとえば「商品は良かったけれど、ショップがクソだった場合」と、「ショップは良かったけれど、商品がクソだった場合」を考えてみてください。

Amazonの評価ではどちらも「☆1つ」と判断されがちです。

実際、気になる商品があった時にレビュー欄を見ると「発送が遅い」だとか「連絡がない」だとか、商品への評価ではなくショップへの評価が並んでいたりすることがあります。

商品を開発している会社と販売している会社が同じである、または利害関係が一致しているのならいっしょくたに評価されても仕方ないのかもしれませんが…それでもやっぱり商品の評価と会社の評価っていうのは本来別物ですよね。

利害関係が一致しない場合の「商品は良いけどショップがクソだから☆1つ」という評価は、商品を開発した会社がもう可哀想で仕方ありません。

商品とショップで評価を分けるべき

本来であれば、評価項目に「ショップの評価」と「商品の評価」があって然るべきです。

それなら「このショップの評価は最悪だけど商品自体はいいものみたいだから…よし、違うショップで買おう」ってなることも多いのではないでしょうか。

さらに言えば、商品のターゲッティングも考慮されていなければならないと思うんです。
単純な☆の数だけの評価では、評価者が果たしてターゲットとされている層なのかどうか?という点が見えてきません。

たとえば子供向けに作られた簡単なゲームであれば、大人の欲求を満たす事ができないのは当たり前ですよね。
逆も然り。大人向けのアイテムに「内容が大人っぽすぎるので☆1つ」みたいな評価を子供がする、みたいなのもおかしいと思います。

ではなぜ、クチコミサイトやショッピングサイトは評価の仕組みを変えないのでしょうか。

ショップ側は評価の絶対数を増やしたい

答えは超簡単です。

評価の仕組みを複雑にすると、結局のところ「評価がつかない」という状態になるから。

たとえばこんな経験があると思います。

Amazonで買い物をしたあとで、Amazonから「評価をしてください」というメールが来た。
☆で採点していざ送信!と思ったら、コメントもしっかり書かなければならないと知り、評価自体を中断した。

え?
こんな経験したことないよ、って!?

僕は何度となくありますw
☆だけの評価なら簡単なんですが、文章を書かないといけないと思うと面倒で「別にいいや」ってなっちゃう。

もうひとつ、先日僕に某企業から来たアンケートオファーを紹介します。
そして、そのオファーであなたがアンケートに答えたいと思うかどうかを考えてみてください。

簡単なアンケートにご協力ください!
アンケートの回答時間はおよそ7分程度です!

うん、めんどくせえ。

つまり、質問内容が複雑になればなるほど、時間がとられると思えば思うほど、僕らは評価やらアンケートやらに協力する気をなくすわけです。

評価してくれる人が少なければ、評価がつかないアイテムというのも増えるかもしれません。
それだとショッピングモールなんかは困るわけですね。

なぜなら、何気に「評価がついているか否か」というのは、ユーザーの購買の後押しになっているものだからです。

同じ価格の同じ商品でも、片方は評価がゼロ、もう片方は良い評価も悪い評価もたくさんついていた場合、あなたならどちらから買うでしょうか。

というわけで、クチコミサイトや大手ショッピングモールなどの評価システムを有している組織というのは、”評価の絶対数が増えること”を重視しており、評価の精度がどうか?というのは二の次になっていると考えられるわけです。(あくまで想像の域を出ませんがw)

おわりに

全ての人にとって☆5つとなるものなど、この世の中には存在しません。
あるとしてもエクレアぐらい。)

なぜなら、ターゲットが違えば必ず評価は違ってくるからです。

だいぶ前にあった飲食店での「水が800円した!」っていう事件なんかがまさにそうで、それまでその店に通っていたターゲットからしたら問題でも何でもなかったんですよ。
むしろ「店主は謝るなよ」って気持ちだったんじゃないかと思います。

あの件は店主が簡単に謝ってしまったので、僕なんかからしたら「え、じゃあそれまで通ってた人たちにも返金すんの?」って思わせられたものです。

例えばロレックスなんか、電池交換に1万円かかるとしても文句言う人いないでしょ・・・?
※いるかもしれないけれど、文句を言われてロレ側が「ごめん、これからは電池交換の際に電池代の数百円だけ払ってくれたらいいよ」なんて言わないんですw

そう思うとせめてターゲットだけでも絞れるような評価方式が採用されたらいいのになぁ・・・なんて思いますね。

   

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      2020/05/04

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