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密かにアッチッチ!自作マイナーシール(ビックリマンシール風)の世界

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以前、AGAWAさんのハッピー天女IVについて書きました。

ハッピー天女IVが届きました!!!!【AGAWA】

ハッピー天女IVはすごかったですね。
二次市場で価値が生まれることが事前に知れ渡っていたおかげでテンバイヤーがクソほど沸いたみたいで。

結果、シールコレクターでない一般人(って言い方も変だけどw)までもが自作シール業界を知ることになったという、いわゆる特異点のようなものだったのかなと。すごい。

さて・・・そんな自作マイナーシール業界。
実は業界は何年も前から盛り上がっていたんですよね。

たとえばまんだらけさんには「シール横丁」という専用の委託サイトがあったり。
BOOTHやbaseを使って同人販売をしているサークルさんがいくつもあります。

さらには「シルクリエイト」や「さん家まつり」というシールクリエイター&コレクター向けの専用イベントもあるのです。

※荒木町ナイトさんっていうシールコレクター御用達のバーがあったり、クリエイターさん同士が交換する名刺シールが存在していたり。。。

先日上野のヤマシロヤさんでも普通に売ってるのを見かけました。
ヴィレヴァンなんかでも買えるみたいですね。

まだまだ規模感は小さいですし、クリエイターもコレクターもこの業界をそこまで大きくしていこうとは思ってなさそうなので「ずっと発展途上」って感じかもしれませんが・・・それでも確かに一つの文化として存在しているのです。

これが、ハマってしまうとめちゃくちゃ面白いんですよ・・・。
(どの業界でもそうだろうけど)

ちょっと今日はそんな自作マイナーシールについて勝手に語りたいと思います。

自作マイナーシールとは・・・?

順番が前後しました。
そもそも自作マイナーシールとはなんぞや?という話なのですが。

これまたしっかり定義がないのでふわっとしているんですけども。
要は「ビックリマンシール」のような5cm角(正確には48mm×48mm、または52mm×52mm)のシールを、同人サークルさんたちが自作したものです。

おそらく成り立ちはビックリマンの「パチシール」から派生したんじゃないですかね?
誰が起源でー・・・とかはよくわかってませんが、、、
※自作シールの本なるものもまんだらけから出版されているとかなんとか

玉石混交

定義がわりとふわっとしているせいか、同人活動が中心であるがゆえか・・・自作マイナーシールは自由度が非常に高く、そのため「玉石混交」だったりします。

単なるパチモンシールを制作してフリマアプリで売ってお金稼ぎをしている人もいれば、オリジナルのシリーズ展開まで考えて作成されているサークルさんもいます。
クオリティ的にも家庭用プリンターで印刷したものを自宅でパッケージングして数枚単位で販売している人もいれば、印刷業者にドドーッと数百枚、数千枚とオーダーして販売している人もいる、と。

今はこういうのを全部ひっくるめて「自作シール」と呼んでしまっている状態っぽいんですよね。

まぁ、これはまるで80年代のオマケシール文化をなぞっているようでもあるのですが。
(ガチャで買えるロッチのビックリマンとかありましたもんね)

そういう状態であるので異常なほどに広く浅いというか。
片っ端から集めようと思えば際限がないし、一つのシリーズ・作家さんを追っているだけだと物足りない・・・というような現状だったりするのかなと。

アートである

・・・が!
欲しいのだ。

シルコレと呼ばれる、シールコレクター民たちは、その玉石混交の自作シール界において、自分だけの「宝」を日々探しているのである。

自作シールは価格もまちまちで、安いものだと100円ぐらいで買えたりもするのですが、だいたいプリズム(キラキラ)のシールで500円ぐらいから。
ちょっと箔が押してあったり、仕掛けがあったりすると1,000円強。
ホログラムのシールは3,000円前後・・・といった感じで売られています。

素人が作ったシールに500円、1,000円という金額を惜しみなく払う・・・これが自作マイナーシール業界の日常なんですよね。

で、なぜそんなことができるのか?と考えたんですが・・・言わばこれ、ビックリマンシールサイズに魂を注ぎ込んだ「アート」なんですよ。
ビックリマンシール、ガムラ、ハリマ王、ドキ学・・・といったオマケシールのテンプレートを利用した現代アートなのです。

僕らがビックリマンシールを集めていたあの頃のオマケシールとは、もはやレイヤーが違うんです。

ゆえにシール1枚あたりの売価が500円、1,000円していようと僕らは「個人のアート作品」と思えば気軽に購入できるし、オークションなどでは数千円、数万円で取引されるものまで出てくるわけであります。

※言うて、旧ビックリマンなどのオマケシールもすんごい価格で取引されてますけどね、、、

業界の今後

肌感ですが、現時点では48mmの自作マイナーシール業界は緩やかに発展を続けていると思ってます。
冒頭のAGAWAさんなど、これまで業界に興味なかった人に向けてアタッチできるすんごいシールを作ってくれているクリエイターさんのおかげ、っていうのが大きいかなーと。
(前述のヤマシロヤとかヴィレヴァンとか然り)

懸念すべきは「盛り上がってんのオッサンだけ問題」ってところですかね。

ビックリマンの資産価値は将来的になくなるのか?

そもそもビックリマンシールなどのおまけシールを熱狂的に集めていたのって、1985年あたりに小学生だった一部の世代の人たちだけで。
この人たちが今の自作マイナーシール業界を支えているのだとしたら、向こう数十年内には業界規模が一気に縮小していく可能性があるなと。

ただまぁ・・・自作マイナーシールの業界を見ていると、ちょいちょい若いクリエイターさんもいますし。(学生さんらしきもいる)
「ビックリマン知らないけど自作シールは買う」って人もいるし・・・業界そのものが熟してしまえば「世代がー」とか「ビックリマンがー」とかは気にしなくても大丈夫なのかな。

この辺はね、あんまり盛り上がりすぎても古参がツライ思いをすることになるし・・・かといって新規さんがいないと衰退するし・・・どの業界もが抱える問題ではありますが。

おわりに

というわけで、こういう世界があるんだよー・・・というお話でしたー。

今や自作でブラックゼウスみたいなホロが作れちゃうんですからね。すごいよね。

ちなみに!
↑では「自作シール」だの「自作マイナーシール」だの、呼び名が定着させられませんでしたが・・・もっとこう、業界のシールを指す唯一無二な言葉があって欲しいんですよ。

だって「自作シール」だと48mm角とか抜きに、自作したシール全般を指す言葉じゃない?

一方「マイナーシール」だと・・・それこそドキ学とか謎のジパング伝説とか・・・魔剣組とか。。。
当時の(ビックリマン、ガムラに比べると)マイナーなシールも対象になってきちゃうんです。

なので、ノイズを失くすために「ビックリマン風自作マイナーシール」って呼ぼうかなとも思うんですけど、長ったらしいし・・・w

・・・あ、「ヨンパチシール」っていう呼び名もあったりして、これはすごくいいかなとも思うんですけどね。
(界隈では52mmのシールや、場合によっては96mmシールなんかもあったりして、ええいああ)

   

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