「ジャニーズとか楽だよな」と思っている人が勘違いしていること。アイドルとアスリートの共通点
2020/05/04
子供のころはジャニーズのアイドルたちを見ると、「顔がいいだけでみんなからチヤホヤされやがって・・・!楽な仕事だよなー」とか思っていました。
でも、大人になるに連れて「決してそんなことはないよな・・・」と考えを改めるようになっています。
なにもこれってジャニーズだけではありません。
チヤホヤされているように見えるアイドルやタレント、AV女優に料理人・・華やかそうに見える仕事をしている人は全員「アスリート」だというお話です。
なぜジャニーズも葉加瀬もアスリートなのか
華やかそうに見える仕事って、憧れますよね。
いつもいつも楽しそうにして、何もしていないのにお金が貰えるわけですから。
・・・タレントさんなんかを見ていると、そう感じる人がいてもおかしくないでしょう。
でも実際は全然違うと思うんです。
むしろ彼らはアスリートなんだろう・・・って。
常に自分を研ぎ澄ませておくということ
例えばアイドルだったら、自分の体が武器なわけですよ。
だから、常に研ぎ澄ましておかなければならないのです。
つまりは自分の体が料理人にとっての包丁や舌みたいなもの・・・ということ。
太るわけにはいかないから「食べたいものを満足に食べる」みたいなことはやれません。
睡眠時間だって短くなるはずなのに、肌が荒れてもダメ。
そのうえで、ステージ上でのパフォーマンスのクオリティや、テレビ番組での対応などが求められているわけです。
これってめちゃくちゃすごくないですか??
普段から好きなものを食べて、自堕落な生活を送っている僕にしてみたら彼らはまさにアスリートそのものに映ってしまうのもおかしなことではないでしょう。
葉加瀬太郎だってガテン系だ
先日、葉加瀬太郎さんのドキュメンタリー番組をテレビで拝見しました。
彼のような指揮者だって肉体一つでコンサートに臨むわけですよね。
少しでも体調を崩してコンサートに参加できなければ観客を裏切ることになるのです。
そうなれば自分の価値を下げるわけだし、下手したら収入に繋がらない・・・むしろ赤字になっちゃうことも。
それってもう「ほぼガテン系」ですよね。
すっごいパワフルな仕事なんだろうなと思わせられました。
組織が小さくなると一人にかかる責任が大きくなる
そんなことを考えていたら、ふと昔に友人と議論した「なぜ大きい会社には等しく『使えないヤツ』が紛れてしまうのか?」という話を思い出しました。
その時に友人が放った一言で、僕が忘れられなかった言葉があります。
それは、
「組織が小さくなれば一人にかかる責任が大きくなるのは当たり前だ」
というものでした。
当時はあまりよくわからずに「そういうもんかー」と思っていたけれど、今ならよくわかります。
例えばアイドルなら、ファンにとっては一人ひとりが小さな組織みたいなものなんですよ。
その一人にかかる負担が大きく、誰かが抜けるだけで成り立たないということが往々にして起きています。
オーケストラの指揮者だってそうですよね。
もし「葉加瀬太郎公演」を見に来ていた観客であれば、葉加瀬太郎さん本人が出演しないだけでコンサートの価値が思いっきり下がるわけです。
「自分の替えが居る」という組織に属していることがいかに楽なことなのかがわかりますね。
つまり、「その人がいないと成り立たない」っていうのは、もはや肉体労働に他なりません。
おわりに
僕らは華やかな仕事を見ると、うらやましくなってしまいます。
それは表面上とても輝いているから、楽しそうに、ラクそうに見えるため。
でも、優雅な白鳥は水面下で足をバタつかせているという話がある通り、華やかな仕事をしている人は実はガテン系なんだという事を忘れてはいけないと思うわけなのです。
2020/05/04