あなたのお店に突然お客が来なくなる(かもしれない)原因
2022/11/25
物価高がヤバイです。(語彙力)
新型コロナやウクライナ危機などに連動して、原材料や人件費の高騰などで倒産する企業が相次いでいるのだそう。
なんでも物価高を理由に倒産する会社の数が過去最多になっているとのことです。
さらには円安も追いうちをかけてますよね・・・。
一部では「物価高に対応するため、企業が身銭を切って賃金アップすべき」とかいう声もありましたが、、、現状を見れてる?大丈夫?・・・って思います。
どこの企業でも大手みたいに資金が潤沢にあるとか、上役ばっかりが美味しい汁吸ってるだとか、株主が支えてくれるとかっていうわけじゃないんですけどね~・・・。
(前置き終わり)
さて・・・最近妻が「美容室を変える」と言い出しました。
その理由はなんだったと思いますか??
僕はそれを聞いてハッとさせられました。
ヒントは「不満は必ずしも顕在化しない」です。
妻が美容室を変えた理由
美容室を変更するのって、結構ストレスだと思うんですよね。
それまで慣れ親しんだ美容室で、自分のことを知ってる美容師さんが髪をセットしてくれる・・・っていう状態から、知らないお店を探して予約して・・・ってやらないといけないわけで。
妻がここ数年通っていた美容室、腕も悪くなかったはずなんですけどね。
なぜ、この美容室をやめて違うところを探したのか???
まさかこんな理由で・・・!
その理由は「次回予約システムがアプリになった」というものでした。
これまでは帰り際にお店のスタッフさんがカレンダーとにらめっこしながら「次回いつにします~?」っていうのをやってくれていたそうなんですよ。
それが前回のカット終了時に「アプリで予約できるんで」という方式に変更になった旨を告げられた、と。
「え?そんなことで?」と思いましたでしょうかw
いやいや・・・これめちゃくちゃ興味深い話だと思うんです。
そもそもお店さんは嫌がらせでもなんでもなく、「アプリで出来たら便利でしょ?」っていう気持ちでシステムを切り替えたわけですよ。(あとは人件費削減とかもあっただろうけど)
でも妻にしてみたらそれが面倒だったわけです。
「なんでアプリ入れなアカンのん?」「自分で空いてる日を探して予約するなら他のお店探すのと変わらないじゃん」・・・と。
これね、特に高齢の方とかだったら「アプリ・・・?何言ってるかわからん」つって予約すらできない可能性もありますよね。
顧客の気持ちを忘れがち
まぁ、なんていうか・・・お店側と顧客の気持ちに「ズレ」が生じちゃってるんですよ。
AKB48の生みの親である秋元康さんが、「自分も大衆の一人である」ということを語っていました。(最近CMでも言ってましたねー)
「顧客はこうすれば買うだろう」という売り手の考えというのは浅くて。
自分がリアルに顧客でなければ見えてこない目線というものがある、というような話です。
アイドルのプロデューサーであるのなら、自分がアイドルにハマってはじめて「何が求められているのかがわかる」という感じ。
なんとなくわかりますよね。
件の美容室もそうです。
美容師さんってなかなか他所の美容室に行かないと思うんですけど・・・それこそ毎月身銭を切っていろんな美容室に行けば「あ、このサービスいいな」とかが見えてくるはずなんですよね。
僕も飲食店をやっていた時にそれを怠ってました。
お金がなかったからなかなか他のお店さんに行けなかったんですけど・・・少なくとも週に1回、なんだったら毎日でも他所のお店で良いところダメなところを学んでこなければならなかったなと。
逆に最近だとネットショッピングをよくやってるので、ネットショップでの「良いお店、悪いお店」みたいなのがすごく目につくようになってます。
不満は顕在化する前に蓄積されている
ちなみに、お店に行かなくなる時って「決定的な大きな不満が一つあったから!」と思いがちじゃないですか。
飲食店だったら「あそこは料理が不味いから行かない!!!」みたいな。
でも実はそうじゃなくって。
(飲食店で不味いってのはかなり致命的ですけどもw)
どちらかというと、小さな不満がいくつも積み重なっていって・・・どこかのタイミングで「なんかあそこ行くのタリぃなぁ・・・」って思ってしまうというのが正解なんですよね。
だって、本当は自分が好きなお店さんにだって、小さな不満なところの1つや2つはあるでしょう?
だけどまだそこを利用したい理由の方が勝っているから利用しているわけで・・・。
これが逆転した日というのがそのお店に行かなくなるタイミングなんだろうなぁ〜と。
おわりに
ちなみに妻が行っていた美容室、もともとは「シャンプー補充サービス」というのもやってくれてたんですよ。
空のボトルを持っていくとシャンプーを満タンにして「また次回補充しに来てネ」って。
これも、今回の予約システムが開始する数ヶ月前に終了しちゃってたんですよね。
妻はシャンプーの件は直接的な理由ではないと言ってます。
まぁ、たしかにシャンプー代なんて微々たるものですし?
でもね、僕はこういうのも細かい積み重ねというか。
顧客がお店に「軽く扱われた」「蔑ろにされた」と潜在的に感じてしまう部分なんじゃないのかなぁと思うんですよね。
(だって、そのサービスが好きで通ってた人だっているでしょ。)
とはいえ、冒頭で書いたように今は諸々物価高ですのでね・・・企業も生き残るために泣く泣くサービスの見直しを行っているんだと思うと、仕方ないのかなと思ったとか思わなかったとか。
追記
ちなみに・・・こういう「みんなが苦しい時」に、普段のサービスを継続し抜いたお店さんとかってのがすごいファンをつけるんですよね。
これも顧客目線だと当然なんだけど、いざ当事者になるとやっぱり自分が苦しみから解放されることを優先しちゃうのよね。
最近楽天とかもサービスの改悪が著しいもんなぁ、、、
2022/11/25