流行りそうで流行らない「タイ料理」はどこがいけないのか
2017/08/09
僕はタイが大好きです。
さすが微笑みの国と呼ばれるだけあって、タイに行った際にはその笑顔にずいぶん癒されたものです。
そんなタイの大好きポイントの一つに「タイ料理」があります。
ここ数年、日本でも流行りそうな気配を見せつつも微妙に流行らない。
でも確実にタイ料理のお店は増えている・・そんなタイ料理。
いったいなぜ流行らないのか、考えてみました。
タイ料理はなぜ流行らないのか
辛いと思われている
僕は一番の理由はこれだと思っています。
タイ料理と聞いて、みんなが思い浮かべるもの・・おそらく第一位は「トムヤムクン」。
そして第二位は「グリーンカレー」。
どちらも普通に生活している日本人からしたら激辛です。
厳密にはトムヤムクンは辛味の中に酸味もあり、
なんとなくガスパチョみたいな感じだし、
グリーンカレーはココナッツミルクの優しい感じもしっかりとあります。
でもやっぱり日本人は日常的に辛い物を食べませんから、「からっ!!」って印象が強いのではないかと。
辛くないタイ料理を知らない
タイ料理にだって(当然ですが)辛くない料理はたくさんあります。
例えば有名なパッタイなんて、料理名に国名が付くほどの代表的料理ですが、
全然辛くないです。どちらかというと甘い。
他にも僕が好きなトムカーガイ、カオマンガイ、プーパッポンカリー、全部辛くないです。
そして全部激ウマです。
タイのイメージを広めたい宣伝担当者が、もっと上手にその辺の料理を薦められたら違うんじゃないかな!?と思わずにはいられません。
パクチーを「おえっ」とやらなきゃいけない風潮
とんねるずの「食わず嫌い王」の影響か、
パクチーは「苦くてまずいもの」みたいな印象がずいぶん蔓延しているような気がします。
あれ、癖はあるけど美味しいですよ。(もちろん人それぞれ味覚に違いがあるから何とも言えないけれどw)
特にタイ料理やベトナム料理、メキシコ料理には合うように出来ているんですね。
暑い国御用達なのかもしれません。
タイのイメージの問題
日本人とタイというと、僕が真っ先に思い出すのは「タイ米」です。
今の若い子たちは知らないかもしれませんが、今から20年前ぐらいに日本米が食べられなくなる危機がありました。
その時に「二軍」的な扱いで市場に出たのがタイ米でした。
日本人は普段自分たちが食べている日本米と比べてどうか?でしか判断しなかったので、
タイ米を見下していました。(実際に安かったですし)
タイ米は、タイの料理にはもちろん合います。
むしろ日本のお米じゃダメです。
他にも発展途上国であるとか、通貨の価値が円に比べてまだまだ安い事なんかもあって、
どうしてもオシャレな食事としての位置に持ってこれない人が多いのかな?と思います。
おわりに
以前ホリエモンが大学の式典で話していた通り、
タイの通貨と日本の通貨の価値はどんどん差が縮まってきています。
また、アメリカのNYを描いたドラマ「アグリーベティ」では、
タイ料理屋でのデートをクールだと言っていました。
日本人もインターネットの普及によってどんどん”個”の時代になってきていますが、
まだまだ「右へならえ」が抜けません。
だから、みんながオシャレだっていうものがオシャレだし、
みんなが好きな物が好きなんですね。
僕はタイ料理が大好きなので、出来ればもっといろんな人にその素晴らしさを知ってもらいたい。
その為にもタイ料理の宣伝を担っている大使さんなどがいるのであれば、そこらへんを上手に操ってでもタイ料理の良さを伝えていってほしいなと思う次第です。
2017/08/09