Nikon D40で「何らかの異常を検出しました」エラー。自分でできることや、今後の選択肢について。
2020/02/13
僕がもうかれこれ10年ぐらい愛用しているデジタル一眼レフ、NikonのD40。
妻との入籍前日に我が家にやってきたカメラで、僕ら夫婦のイベントを常に追い続けてくれた愛おしいヤツです。
結婚式に海外旅行・・・妻と始めた自営業での宣材写真に日常の何気ないスナップ。
そしてここ数年は息子の成長を記録するのにも活躍してくれていました。
そんなD40とついにお別れをしなければならないかもしれません。
「何らかの異常を検出しました。復旧にはシャッターボタンをもう一度押してください。」
何度シャッターボタンを押しても、直ってはくれませんでした。
総レリーズ数2万5千枚弱。
カメラのシャッター部分って、寿命があるらしいんですよ。
でもってD40のサポートってすでに終了しているんですよね・・・。
というわけで、僕のD40に何が起きたのか、そしてどうしたのか、今後どうするのかについてメモしておきます。
僕のD40には何が起きたのか
今回、仕事の関係で現地取材をするのに海外へ持って行ったD40。
一通りの写真を撮影し、帰りの空港で何気ない一枚を撮影しようとしたところ・・・
バッシャ・・・
と鈍い音が鳴ったと思ったや否や、モニターには上記の「何らかの異常を検出」というエラーが表示され、これ以上シャッターが切れない状態になってしまいました。
電子機器でエラーが出た場合にはとりあえず電源をオフにして、電池抜いて放電して、しばらくしたらまた動かしてみる・・・というのが鉄則です。
僕も一通りやってみましたが・・・ダメでした。
そこで、とにかく誤作動によって撮影した写真が消えてしまうのだけは避けたかったので、SDカードだけは避難させていろいろ見てみました。
ミラーあがったまんま
とりあえずその場でレンズを外してみたところ、明らかな異常が見て取れました。
ミラーが上がりっぱなし・・・っていうんでしょうか。
「クリーニングミラーアップ」っていうモードにしたときみたいな状態のまま動かなくなっていたんです。
何らかの異常どころか、がっつりシャッター関連の異常やん。。。と。
サポートはすでに終了
で、調べてみると、どうやら同じような症状になった方は多いらしく、Nikonに修理依頼をすれば1万円そこそこで直してくれるとのことでした。
とりあえず一安心。
1万円ちょっとぐらいでまだまだコイツを使い続けられるのならありがたいです。
・・・と思って帰国して、Nikonに問い合わせてみたところ・・・すでにサポートが終了しているので対応できないとのことでした。
どうやら昨年の中頃ぐらいからサポート終了が決まっていて、「パーツの在庫があるうちは対応します」みたいな感じだったらしいんですが、D40ユーザーが多いせいもあって予想より早くに打ち切られたんだとか。。。
確かに当時のD40人気はすごかったですもんね!
キムタクがCMやってたとか、「えっ、一眼レフってこんなに手軽に買えるの!?」っていうお手本みたいな機種だったので、カメラなんて全然わからない僕ですら手を出してしまったほどですから・・・。
というわけで、メーカーさんの方ではもう直してもらえないことがわかりました。
※一応担当者さんからは「USB端子の上にあるリセットスイッチを押す」というアドバイスは頂いたのですが、それでも直りませんでした。
モーターやギア周りが怪しい
そこで、なんとかならんもんかとバラし始めました。
どれだけプラモデルとかが好きでも「カメラと時計だけはバラしたらダメ!」という暗黙のルールがあると思うんですが・・・背に腹は代えられません。
一応Youtubeやブログでもバラし手順を公開されている方がいますので、それを参考にやっていけば問題ないかと思います。
小さいネジで止められているので、それ用の工具を使って外していきます。(僕はiPhoneをバラしたときに買ったヤツを使いました)
外したネジはちゃんと場所がわかるようにマスキングテープで近くに貼っておくとのちのち困りません。
そして、底面のパネルを外した時に見える赤いギアのようなもの・・・これをちょっと回してあげたところ、「カッシャ!」とシャッターが下りたような音がしました。
そこから4~5枚は普通に撮影できて、また「パッシャ・・・」と鈍い音が鳴り、異常を検出。
赤いギアを回したら直って・・・というのを繰り返すこと数回。
どうやら4~5枚に1回、モーターかギアが上手に回らないことでシャッターが切れなくなるっぽいことがわかりました。
砂とか入っちゃったのかも
僕と妻は南国のビーチリゾートが大好きで、D40もそういった場所によく連れて行っていました。
今回も例外ではなく、砂浜での撮影などに使用していたせいもあって・・・
よくよく見ると溝とかに白砂がたくさん詰まってました。。。
さきほどの赤いギアの隙間にもそれらしきものが見えたので取り除くと、ややベタついた感触があったので・・・海の潮風やら砂やらにやられたのかもしれません。
D40はもともと防滴・防塵に優れていない機種なんだそうです。
砂浜とかに持っていくときには注意してあげなければダメだったのかもしれませんね・・・。
故障したD40の今後について
電化製品は、いつかは壊れます。
ちょうどジャンプ+の「フルチャージ!!家電ちゃん」でもこんなエピソードがありました。
ペット型ロボットとして売り出されたア〇ボみたいなヤツが壊れ、メーカー修理はサポートが終了していて引き受けられないという、まさに僕のD40のような状態。
「死なないペットなんて言われても複雑な機械ですから どこかしら壊れていくもんです」
「15年以上前の商品だったと思いますし企業としてもがんばったほうですよ」
そうなんですよね。
冷蔵庫とか洗濯機とか・・・パソコンだって5年から10年も使えば買い替えるものです。
それはデジタル一眼レフだって同じこと。
D40だってもう我が家に来て10年近くになるわけだし・・・よく頑張ってくれたと思います。
でも・・・ペット型ロボットじゃなくても愛着わいちゃってるんですよね・・・。
「できることなら延命してやりたい」と思うのも自然な流れです。
選択肢は3つ。
とはいえ、メーカーサポートは終了していることに違いはなく、僕が取れる選択肢は次の3つしかありません。
- 新しいデジタル一眼レフを買う
- D40の中古を買う
- 執念で直す
調べていくうちに出会ったほかのD40ユーザーさんたちはD5500あたりの新しいカメラに気持ちを切り替えている方が多かったです。
うん・・・頭ではわかってるんです。
スマホだって2年もしたら新しいのを迎え入れるわけですから、それと何ら変わりはないわけで・・・。
「でもようやく使い方とかもわかってきたし、D40に馴染んできたところだったんだ」なんていう言い訳も、ガラケーからスマホに切り替えられなかったあの頃みたいなものなんですよね。
新しいのを使ってみれば、きっとその性能なんかに圧倒されて、D40のことなんかすぐ忘れちゃうってこともわかってます。
・・・でも!!
なんか一歩踏み出せない感覚があるんですよね~w
そして僕の用途を考えても、今からあえて新しい一眼レフを買うだけの価値があるのかどうか・・・というのも悩みどころで。
最近のスマホのカメラ性能で十分なんじゃないか・・・とか考えちゃうわけです。
ただ・・・いったん一眼レフの味を知っちゃうと、なかなか抜け出せないですよね。。。
じゃあせめて、新しいのを買うんじゃなくてD40の中古品を買ったらどうだろうか・・・とかも考えました。
あるんですよ。
しかもレンズは買う必要がないわけだから、ボディだけなら1万円切ってるし・・・。
愛着のあるD40とはお別れになるけれど、D40を使い続けるということならできるという、なんとも微妙な選択肢ですw
ただこれ、中古品が壊れた時にはまた同じ悩みに直面するわけで・・・どんな状態で使われてきたのかもわからないような商品においそれと手をだせるような感じじゃないなと思っています。
それならば・・・!
もういっそ執念で直すしかないんじゃないでしょうか。
あいにくシャッターまわりのパーツは3rdパーティ製だとは思いますがAli Expressで売ってましたし・・・。
イメージセンサーさえしっかりしてれば同じクオリティの写真が撮れるんでしょ・・・?そうなんだよね??
とりあえず、もうメーカーが相手にしてくれないわけだから、自分でバラせるところまでバラしてから考えてみたいと思います。
おわりに
というわけで、D40の異常検出についてのお話でした。
もし自分で直しにかかった場合にはそれもまた続報として書こうと思います。
※それか「新しい一眼レフが来た!」っていう報告になるかもしれませんw
いずれにしろしばらくはD40が、・・・いや、一眼レフが使えないんだなと思うと寂しいです。
追記
後日、D3400を買ったやで・・・
2020/02/13