ダンダダンのXパロでYOSHIKIがお気持ち表明した件
2025/08/12
漫画ダンダダンの作中で、明らかにX JAPANをモチーフにしたであろうキャラが出てきて「お祓いだぁー!」という掛け声とともにメタル風の曲を演奏するシーンがあるんですよ。
これ、原作読んだ時にめっちゃニヤニヤしちゃったところなんですけども。
この度、アニメ化に際してYOSHIKIさんの目に止まってしまったようで
えー? この件何も知らないんだけど、こういうのってあり? ファンのみんな、何が起こっているのか教えて Huh? I don’t know anything about this, is this okay to do? My dear Fans, please tell me what’s going on #YOSHIKI@Yoshiki_Staff @DandadanTV @animeDANDADANen@XJapanOfficial…
— Yoshiki (@YoshikiOfficial) August 8, 2025
まぁ文章だけだとどっちとも取れませんが・・・「こういうのってあり?」が「こんなの許されるの?」とも捉えられかねない感じになっちゃってますかね。
それで「パロディとパクリの境界線」がわからない人たちが「事前に許可を取るべき」みたいなことを言ってたんですが・・・
最初これを知った時は、なんだか面白くて笑っていたら、弁護士達からも連絡がきた😱
著作権侵害の可能性があるとのことで、どうなるのだろね🤔
みなさん、この手のものは、多分先に関係者へ連絡した方がいいみたいだよ#YOSHIKI@DandadanTV @animeDANDADANen @netflix@hulu @XJapanOfficial…— Yoshiki (@YoshikiOfficial) August 8, 2025
あ、御本人も言ってますね。先に連絡しろ、みたいな。
著作権侵害ってことはこれ、X JAPANの著作物を勝手に使ったってことになるのかな!弁護士が言ってるんだから間違いないよな!
・・・。
パロディは許可なんか取る必要ない!!
そろそろ全人類が理解すべきだと思うんですが、やっぱりパロディとパクリって別モノなんですよ。
というか、この違いがわからないまま騒いでしまうのが問題だと思うのです。
パクリっていうのは「盗む」ってことですよね。
たとえば中国のショッピングサイトで僕がゲットしてしまったガンプラ・・・
僕の方で真贋はわかりませんでしたけども、バンダイのロゴが消されたりしている以上はおそらくニセモノで。
つまり「本物そっくりに作ったニセモノをホンモノと偽って売る」みたいなのがパクリ。
メルカリとかで横行している激安ロレックスとかもそうですね。
ロレックスじゃないのにロレックスとして売っているのがパクリです。
そのため、「事前の許可」なんて取れるわけがないし、元の権利者にバレたらアウトなのです。(黙認されてるパターンもあるけど)
一方パロディっていうのは、あくまで「ニセモノをニセモノとして創作」して、それをみんなで楽しむものなんですよね。
どっちかっていうと風刺みたいな側面を持っているもので。
なので「事前の許可」なんか取ったら台無しなんですよ。
そもそも許可なんて下りるわけないし、下りたら下りたで単なるコラボになっちゃうでしょ?
つまり「パロディをやる側は事前に許可を取るべき」とか言ってる人はそもそもの論点が間違っているというか・・・パロディのなんたるかを理解していないのです。
パロられた側が怒るのは仕方なし
ただ、今回の件でYOSHIKIさんが仮に「不愉快だぁーーー!」って怒ったとしても、それはそれで仕方ないと思うんですよね。当たり前の権利やし。
ご本人でなくとも、ファンの方が怒り心頭なのもわかります。
モノマネタレントがまさにソレで。
基本的にあんなの本人の許可なんて取らないでやるでしょ。
で、パロディだからちょっと揶揄するっていうか・・・大げさにデフォルメして(ちょっと小馬鹿にしたように)演じるわけじゃないですか。
お笑いに理解がある人だったら「嫌だなぁ」と思いながらも笑って許してくれたりするんだけど、たまにガチおこな大御所さんとかがいますよね。
ああいうのってテレビで観てる側からすると「ケツの穴ちっちぇーなぁ」と思いますけども・・・ご本人の気持ちになってみれば「そりゃ面白くないよなぁ」とも思うのです。
なので今回の件もYOSHIKIさんが「こんなの面白くない!不愉快だ!」って怒ってたんならすごく腑に落ちたんですよね。
でもご本人は笑ってて?弁護士が著作権を持ち出してきてるってのが引っ掛かりました。
※なぜ直接ダンダダン側もしくはアニメ制作者に言うのではなくファンに問うたのかも謎
同人誌(=二次創作)はまた別
あと、この件に関して同人誌を類似案件として引っ張ってきてる人がいましたけども・・・アレもまた別です。
まずそもそもの前提として、「同人誌」っていうのは出版社を介さないで個人が出版する本のことなので、パロディやパクリといった権利問題に関係するようなくくりではありません。
同人誌の中でもコミケ等で販売される「二次創作」を扱ったものが今回の話に関係してくるんですけども。
二次創作っていうのは「他者の著作物を使って、新たに創作したもの」なので・・・本来は著作権的にアウトなわけですよ。
例えばガンダムのキャラやメカを使ったBLを描いて、タイトルにもガンダムと記載してしまったり・・・みたいな。
パロディはあくまで「ニセモノを使ってニセモノ」を創作するのに対し、二次創作は「ホンモノを使ってニセモノ」を創作する感じ。
でも日本の当該のお祭りにおいては(原作への愛ゆえに)文化として見逃されて来た背景があって。
元の製作者さんたちも「本当はダメだけど、見なかったことにします」っていう感じなんですよね。
今回のケースと照らし合わせるなら、「ダンダダンの作品中にX JAPANが出演している」という事実があれば二次創作的な立ち位置かもですが、劇中に出ていたのはX JAPANではなかったですし、「X JAPANのお話ですよ」というていで描かれたわけでもなかったので・・・ここを混同してはいけないかなと。
お気持ちファンネル炎上狙いダサすぎ問題
で!!!
今回僕はパクリだー著作権法違反だーとかっていう話よりも何よりも残念だったのが、YOSHIKIさんのお気持ちファンネルなんですよ。。。
「不愉快だから断固抗議します」なら筋が通ってるというか、男らしいというか・・・「YOSHIKI的にはNGだったかぁ」で済んだ話だと思うんです。
でも「こういうのってあり? ファンのみんな、何が起こっているのか教えて」とか「なんだか面白くて笑っていたら、弁護士達からも連絡がきた」っていうのがね、、、
まず、お気持ち表明でファンネル発動させようとしてる(ように見えてしまった)のがクソダサすぎて。
ホリエモンの餃子の件を彷彿とさせるじゃないですか。
もし炎上したとしても逃げ道が用意されてるというか。
「僕がやったんじゃなくてファンが勝手にやったんです」って言えるじゃないですか。
弁護士絡めてきた件もそうで、「自分は怒ってないけど権利的にNGやで」っていうのを匂わせてて。
ご本人の意図がわからないので、実際にはそういう風には思ってなかったかもしれないけど、そう見えてしまっているのが残念だなぁと。
残念っていうか・・・なんかちょっと「こういう立ち回りだとダサく見えちゃうよ!!」っていうのがね。本人が意図していないなら余計に可哀想で。。。
まわりのスタッフとか誰も見てあげられなかったんですかね・・・?
最近でいうと千原せいじさんの炎上もそうですけど、もう「注意してくれる人」がいない状態なのかしら?と勘繰ってしまいます。
やっぱ高齢になるにつれてSNSの使い方っていうのはもっと慎重になっていかないといけないんだろうなぁーと思ったり。
(あとはちゃんと叱ってくれる人がいる状態って幸せなんだなと実感しておりまする)
おわりに
まー、そんな感じです。
とりあえずもっとみんなにパロディとパクリ、二次創作、オマージュなどの違いが浸透してほしいです。
じゃないと今回みたいに不当な扱いを受けてしまう作品が増えてしまいそうなので。
「そもそも何もパロったりオマージュしたりしない作品を作れば問題ない」というのは、それはそうなんですけど・・・パロディにはパロディの面白さがあるので僕は反対です。
余談ですが、音楽でいうとその昔、GacktさんのANOTHER WORLDが3 Small Wordsという曲のパクリと言われてましたが、あれも厳密にはパクリというよりはインスパイア的な感じかなと思ってます。
要はGacktさんが3 Small Wordsを自分の曲と偽って発表したならパクリですけども、それにそっくりなメロディ、歌詞というだけで別の曲なんでね、、、
ただ、リスペクトありきで・・・ってわけじゃなさそうなので「オマージュ」ではないんだろうなーと。
どっちかっていうと「バレたら困る」系。(想像の域をでませんが!)
逆にローリーさんの曲作りはパロディというよりオマージュかな・・・?「バレて欲しそう」というかw
↑これは神回やった、、、
さらにいうとX JAPANの紅もHALLOWEENのRide the skyのパクリだなんだいう意見がありましたが、これもオマージュかなと。
難しいやね。
とりあえずYOSHIKIさんの弁護士さんには著作権侵害関係の何らかで裁判起こしてもらってこの辺をハッキリさせてもらいたいところですな。
追記
ちなみに、パロディだからといって著作権侵害ではないというわけでもなくて。
例えば今から2~30年前に流行ったサザエボンという、サザエさんとバカボンをマッシュしたキャラなんかはパロディなんだけれども明らかに著作権侵害だったと思うんです。
それからこれは訴えた側が負けたそうですが、フランクミュラーのデザイン丸パクリで作った「フランク三浦」も、明らかにニセモノとわかるパロなんだけど著作権侵害してない??っていう。
まぁなんかこういうのって紙一重というか・・・。難しいやね。
※「パロディである」ということと著作権、版権っていうのは切り離して考えるものなんでしょうね
さらに後日追記
粗品さんも一人賛否で取り上げてまして、「オーシャンゼリゼの替え歌の許可をフランス人から取った」とか言ってましたけどもw
替え歌とオマージュはまた別かなぁ・・・。
だって替え歌はメロディそのまま使ってるし、、、どうなんだろう?
どっちかっていうとお笑い界でいうところの、「ダウンタウンが生み出した笑いの手法」を今の世代の芸人さんが使う時に、いちいちお伺いを立てるのか?っていう・・・そういう話の方が近いんじゃないですかねえ。(違うけど)
今回の件ってX JAPANありきで「笑い」には繋がったけど、X JAPANのパロディじゃなきゃいけないシーンってわけでもなかったし(X JAPANを宣伝に使ってるわけでもないし)・・・ただただ面倒臭いクジを引いちゃったなーって感じだったのかも。
2025/08/12