逆転で真相を探るミステリー「ギャクサイセイ」がとても粗かった(けど期待)
ちょっと前の話になりますが、フジテレビで放映されていた「ギャクサイセイ」という番組を観ました。
これね、試みが面白くて、いわゆる「推理ドラマ」をオチから逆再生して見て行くというものだったんですよ。
で、最後まで観終わったあとで「結局こういう事件だった」みたいなのを考察するっていう感じで、なんかいつもとは違う頭の使い方をするというか・・・視点が面白いなぁって。
で、番組内で2つのエピソードを取り扱っていまして、1つめを観終わったあと家族で「おもしろいおもしろい!」ってなって、2つめのヤツをじっくりと推理していったのですが、、、時間を無駄にしましたw
2つめのエピソードだけ急にめちゃくちゃ粗くて・・・なんだかすごい惜しかったなぁと。
※さぞやネットは荒れに荒れているだろう・・・と思いきや、そんなこともなくて拍子抜けしたという。
で、まぁ「なぜなのか?」を考えたんですが、粗かった理由も荒れてない理由も「パイロット版だから」ということなのかなー?と自分を納得させたんですが、どうなんでしょうか。
酷かったのは「大富豪殺人事件 疑惑のオンナたち」
2つめのエピソード「大富豪殺人事件 疑惑のオンナたち」は資産家の文蔵(70)の元に嫁いだアリサ(32)、アリサの双子の姉エリカ(32)、アリサの友人 玲(35)、文蔵の娘 紅子(42)、家政婦の女性・・・という登場人物で、最終的に文蔵が誰かに殺される・・・というところから映像はスタートしました。
ではいったい犯人は誰で、いったい殺しの理由は何だったのか??
これを逆再生映像から追っていくという内容だったんですね。
・・・で!
まぁ、普通に考えたら、ちゃんと推理すれば「納得の犯人とその理由」がわかるような構成になっていると思うじゃないですか。
これがねえ・・・全然ダメで。
逆再生じゃなかったとしても、途中に挟まれる「伊藤チャンス」なるヒントを見ても、そこから犯人を導くことは無理な仕様になっていたのです。
・・・それどころか、双子の設定が無意味だったり・・・2回目の逆再生時には動画から重要なシーンっぽい部分が短縮されていたり、なんか不思議だったんですよね。
もうホント、めちゃくちゃ粗いの。
パイロット版ゆえ、か・・・?
この番組が放送されたのって、3月18日(土)の午後とかだったんですよ。
なのでまぁ・・・もしかしたら「家でテレビを見ている人が少ない時間帯」ってことだったのかもしれません。
ゆえに、あんまり文句を言う人もいなかったのかなぁ・・・と。
ビデオ消化、フジテレビ「ギャクサイセイ」。単発だと思うけど伊集院検索で引っかかってた番組。殺人事件を逆再生で推理するクイズ!? かつて新本格ミステリにハマってたりしたんで期待したけど、結果ちょっと微妙…。ネタの問題かそもそも構造的に厳しいのか…。しかし、双子設定は一体?
— FLOATING SYNC (@fsx_tokyo) March 18, 2023
まったくいないってわけでもなかったけど、ツイでは概ね高評価だったんですよねえ。
みんなこれがパイロット版であるということを理解していた・・・のかな。
要は「こんな感じのバラエティどうっすかー!?」っていう、雰囲気だけを楽しむものだった・・・ということを。
であれば、僕みたいに「あれは粗かった」などと批評家気取りのことを言ってしまうのは単なるクレーマーだと言えるのかもしれんな!!
(ただし僕も妻も純粋な一視聴者としての感想で「真剣に考察した時間を返せ!!」と思いましたがw)
おわりに
ただほんと、試みとしてはすごく面白かったので、どうにか精度をあげて長尺の特番になって欲しいかなー!!
やっぱり「バラエティとして」ではなく、なぞ解きを楽しみにしていた人にとっては物足りなかった(というか納得できなかった)と思うので。。。
※願わくば「上級者は伊藤チャンスなしでも真相に辿り着ける」というのがベター・・・いや、マストよね。
ちなみにこの番組、「世の中で実際にあったトンデモ事件を再現ドラマで”結末から”さかのぼって逆再生!」なんて謳っていたので調べてみたところ、「大富豪殺人事件」は米国で起きた「テキサスのドンファン殺人事件」がモデルになっているようでした。
資産家の家に若い後妻が来て、その愛人が資産家を殺害する・・・っていう。
ただ、双子設定は後妻ではなくその娘だったりと、微妙に設定を変えてきていたのにそれを全然活かせてなかったという新たな謎が残りましたw