【祝再上陸】マッチボックスの歴史と、LAMBORGHINI MIURA P400 S (1968)のレビュー。
2020/03/02
マッチボックスというミニカーブランドをご存知でしょうか。
今や日本を代表する3インチミニカーである「トミカ」や、アメリカ代表の「ホットウィール」がお手本にし、ライバルとしてしのぎを削ったイギリス発の大先輩ブランドです。
先日、ふとしたきっかけで僕の人生初マッチボックスをゲットすることになりました。
そこで、マッチボックスについての情報まとめと、ゲットしたモデルのレビューをしたいと思います。
お台場でマッチボックスと出会った
この日は他の用事でお台場へ出かけていたのですが、そういえばお台場にもトイザらスがあることを思い出し、少しだけ寄り道させてもらいました。
実は前日までの情報で、この日トイザらスにマッチボックスが入荷するというのを聞いていたので、どんなもんか見に行こうと思ったんです。
そう、あくまで「見に行くだけ」のつもりだったんです。
売り場に到着した僕を待っていたのはホットウィール売り場の前に無造作に積まれたマッチボックスの段ボール箱でした・・・。ウッヒョォォ!!!
もう昼過ぎだというのに開いてない箱もあるという状況です・・・ホットウィールじゃ考えられません。。
なんとなく手に取ったマッチボックスの一つに「トゥクトゥク」がありました。
うわー、これはやばいぞ。欲しくなっちゃうぞ。
・・・でも我慢我慢。
僕の趣味はホットウィールを集めることであって、ミニカーを集めることではないからです!
心を鬼にして立ち去ろうとしたその時・・・
段ボール箱の奥に光る「ミウラ」を見つけちゃったんですよ。
実はホットウィール以外にも「ランボルギーニだけはいろんなメーカーの色んな年代のを集めてみる」という特別ルールを設けており(なんだそれw)、ミウラはチャンスがあれば欲しいと思っていたアイテムだったんです。
言い訳はここまでにして・・・、つまりそういう経緯で人生初となるマッチボックスをゲットするに至ったというわけなのでした。
マッチボックスとは
マッチボックスはもともと、イギリスのレズニー社という会社が製造・販売していた3インチミニカーブランドです。
その歴史は1953年スタートととても古く、1968年にスタートしたホットウィールや1970年のトミカに比べても15年以上も先輩であることがわかります。
特にトミカはその影響を色濃く受けており、ナンバリング制(商品入れ替え)での販売方法や、板バネを使ったギミックなどはマッチボックス譲りのものだと言われています。
創業者の知人が娘のために作ったミニカーに端を発しており、当時学校に持っていくのが許されていた「マッチ箱に入る大きさの玩具」という制約をクリアするために、この小さなミニカーが作られたのだそうです。
そう考えると、当時の学校の先生がそのルールを作っていなければ、もしかしたら今日のホットウィールやトミカは存在しなかったかもしれないわけですね。
今はホットウィールのマテル傘下
3インチミニカーとしての大先輩であるマッチボックスですが、1968年にホットウィールが生まれたことでその存在を揺るがされることになりました。
ホットウィールの特異なカリフォルニアカスタムや速く走れるホイールなど、真新しい3インチミニカーに当時の子どもたちの心が奪われていってしまったわけです。
焦ったレズニー社は「うちも速く走れる奇抜な車作ろうぜ!」と方針転換をしますが・・・付け焼刃的に行う小手先のテクニックなんていうものはこの時代も通用するものではありませんでした。
ちょうど話題のてるみくらぶが「これからはお年寄りがターゲットだ!」と言って新聞広告を打ちまくったけどダメだった・・・みたいなのに似ていますね。
結局1982年には経営破たんし、その後幾多の売買を経て、最終的にアメリカの大手玩具メーカーであるマテルに買収されることになります。
以降はマテル社がホットウィールとマッチボックスという、かつてのライバル同士であった二つの大きなミニカーブランドを抱えることになるわけです。
日本での展開
日本においてはホットウィールなどと同様に、1960年代に輸入されていたそうです。
その後何度となく上陸しては撤退を繰り返しており、僕の近所にある西友にもその2010年あたりに入荷された際の残骸が残っています。
他にもドン・キホーテなどでたまに何点かおいてあるのをみかけますが、やはり同様に2010年あたりのものかなと思われますね。
最近のトイザらスでは影も形も見る事がありませんでしたが、今回ついに2017年モデルを入荷し、今後定期的に発売するようになったとのことです。
これがいつまで続くかはわかりませんが、選べる3インチミニカーのブランドが増えるのは嬉しいものですね!
期待したいところです。
ランボルギーニ ミウラ P400 Sのレビュー
今回僕がゲットしたのはBEST OF MATCHBOXという2017年から始まったシリーズの「LAMBORGHINI MIURA P400 S」です。
このシリーズは全車種リアルライダー(ゴム製タイヤ)を装着しており、マッチ箱を模したケースが付いて、トイザらスでの価格が499円(税抜)でした。(通常のマッチボックスは299円)
ブリスターの中身はこんな感じです。
ボックスのレトロなデザインがめちゃくちゃカッコいいです。
ただこれ・・・何に使ったらいいんだろうw
あれ・・・ホットウィールは右向きにパッケージングされるんですが、マッチボックスは左ですね!?
そうか、イギリスも日本と同じく左側通行だから、マテルが作っていてもホットウィールとは差別化しているわけですね!!
ランボルギーニ・ミウラについて
ランボルギーニ・ミウラはイタリアのスーパーカーブランド「ランボルギーニ」が1966年から1973年にかけて製造・販売を行った車です。
ミウラはフランク三浦のように日本人名・・・というわけではなく、イタリアの伝説的な闘牛牧場であった「ミウラ牧場」から名付けられているとのこと。
マッチボックスにおいては1969年あたりからミウラが発売されて人気を集めていましたが、今回僕がゲットしたP400 Sは2011年にデビューした比較的新しいものです。
なんとデザイナーはRyu Asada氏!
ホットウィールコレクターなら名前を聞いたことがあるデザイナーさんです。
というか・・・デザイナーの使いまわししてるんかい!!って感じですね~。
これはホットウィールのミウラもゲットして比較してみたいところです。
※ホットウィールでも100% Hot Wheelsというシリーズでミウラが出ていたはずですが、Wikiaで情報が出てきませんでした。
それではキャストの各部を見ていきます。
フロント・リア
マッチボックスの中でも上位モデルということもあり、しっかりと表情が作られていました。
フロント前部にはかろうじてランボルギーニとわかるエンブレムが印刷されています。
また、ヘッドライトも別パーツ(クリアパーツ)などではなく、タンポ仕上げですね。
両ドアを開けたミウラを正面から見ると、まさに闘牛のような顔つきに見えるそうですが、なかなか円らなパッチリおめめちゃんです。
背面はテールライトもしっかり塗られていていい感じ。
ランボルギーニのロゴと、MIURAのロゴ、そして「S」を模したマークが入っています。
「P400 S」のSはイタリア語のSpintoの頭文字で、「チューンナップ版」ということだそうです。
他にも鍵穴のタンポもしっかり入ってるのがすごいですね。
ナンバープレートはカリフォルニア州の物で、ナンバーは「BEST OTW」。
OTW・・・?On The Way?
ちょっと僕には意味まではわかりませんでした。
サイド
ボディサイドはブルーとゴールドが組み合わさっていて、どことなくトミカプレミアムのカウンタックを彷彿とさせます。
うわー、並べてみたい。
ボディ下のゴールド部分はインテリアパーツと一体成型になっている部分なので、インテリアもゴールドです。
注目すべきはリアルライダーで、なんとこれ、ホットウィールのD7RR(Double 7-Spoke Real Rider)というタイヤを流用しています。
ヤバイですね~。かつてのライバルが今や同じタイヤを使っているということですよ・・・!
・・・以前からパーツ流用はあったそうですがw
でもこうしたリアルライダーがマッチボックスからもゲットできるとなったら・・・ホットウィールファンがこちらにドドーっと流れ込む可能性がグッと広がりましたね・・・。
これがマテルのやり方か!!!
トップ・ベース
ボディトップは亜鉛ダイキャストでブルーメタリックな仕上がりです。
僕は近年のやや四角いランボルギーニからランボルギーニに興味が出始めた人間なので、ミウラの丸みを帯びた形状はなんとも「ランボルギーニっぽくない!」と最初は感じていました。
が、特徴的なエンジンカバー(ルーバー式ウィンドウ)などを見るとその後のランボルギーニに続くデザインを感じさせますね。
プラスチック製の底面にはマッチボックスロゴ、Lamborghini Miura P400s 1968という正式名称、MB811というコレクターナンバー、2010年の著作年、タイ製であることが記されていました。
おわりに
というわけで、ひょんなことからゲットするに至ったマッチボックスのミウラのレビューでした。
「いろんなメーカーのいろんな年代のランボルギーニを集める計画」は何のためにやっているのか自分でもよくわかりませんが、なんとなくランボルギーニって滾る(たぎる)ものがあるんですよね~・・・!
マッチボックスは他の3インチミニカーに比べて少し小さい印象があったんですが、このミウラも例に漏れずなんだか小さかったです。
というか・・・ホットウィールのせいで「上位モデル=重い」という印象があるおかげか、プラ製シャーシのミウラは軽かったですね。
こういうことを知れただけでも意味があったかな!w
マッチボックスの今後の発売日やラインナップが気になるところです。
2020/03/02