中国すげえ!って思った話。
2020/05/04
僕はいま、ブログを通じて中国の企業3社と付き合っています。
※このブログではありません。
とあるガジェットを中国から購入し、それについて記事を書いたところから取引が始まりました。
当初は「中国かぁ・・・よくわからないし怖いな」と思っていましたが、今では彼らに対する印象がかなり変わっています。
「中国すげえ・・・」って。
この先の未来で世界情勢がどうなるかはわかりません。
でも近い将来で考えたら中国をビジネスシーンから外すことはできないだろうし、少なくとも僕は中国語を勉強してでももっともっとかの国を利用してやりたいと思うようになりました。
そんなお話です。
※便宜上、日本人、中国人のようにカテゴライズしてしまいますが、当然全員が全員そうというわけではありません。
ステレオタイプ的な表現というか・・・僕が出会った狭い範囲の人間にのみ該当することだという前提で考えてもらえると幸いです。
中国は柔軟で熱い、戦後日本みたい
正直言って、日本人にはまだまだ中国を「下に見ている」人が多いと思います。
それはおそらく、日本製品の下請けをしている工場があったり、安価に働いてくれる人たちがいるという事実からの上下関係だったり、製品のパクリが横行している文化や粗削りで生活水準が低そうであることをテレビで見ている・・・といったところから無意識化において「日本人より立場が低い種族」のように考えてしまっているのではないでしょうか。
僕も中国の企業とお付き合いさせていただくまではそういう印象がありました。
友人が中国人の奥さんと結婚した際にも、その奥さんにたいして見当違いな質問をしてしまったことを覚えています。(失礼なことも言っただろうなと思う)
でもそれって、実際の中国を知らないからこその思い込みに過ぎないんじゃないかっていうのが今の僕の考えです。
パクリ文化に見る柔軟さ
「実際の中国」なんて偉そうなことを書きましたが、僕も実際の中国なんて知りません。
中国に降り立ったのも一度だけ、プーケットに旅行する際に乗り継ぎ便が飛ばず、上海の謎のホテルに強制的に一泊させられた時だけです。
[参考]中國東方航空と上海航空で向かったプーケットが半日無駄になった話
そんな僕でも、ちょっと中国と触れ合っただけで「すごいぞ!」と感じてしまうということは、やっぱり日本人の根底にある中国のイメージが悪いせいなのかなーと思いますね。
やっぱりパクリ文化のせいかな?というのが一番に思いつくところです。
どうしても巷に出回っているコピー品はMade in Chinaであることが多いですし。
ただ、こうしたパクリ文化というのも、見方を変えれば「柔軟である」ということの裏返しにもとれるのではないでしょうか。
もちろんデッドコピー品は論外です。
これを擁護しようという気持ちは全くありません。
ですが、「これってあれに似てるよね・・・?」ぐらいのアイテムならば、顧客が欲するものを提供するというマーケットイン的な柔軟さと考えられないでしょうか。
つまり、欧米や日本の企業のように需要を作り出していくような力はまだない、けれど、みんなが欲しいものは知っている・・・といった感じです。
僕はこれをスマホやタブレットから強く感じています。
iPhoneやiOS、Android OSを一から作って流行らせていく・・・といったことはしなくとも、Androidを積んだ、iOSのようなユーザーインターフェースの、iPhoneみたいな端末は作れるわけですね。
そしてユーザーは高価なiPhoneでなくても同じような体験ができるそれを欲していると。
果たして現在の日本の企業はユーザーが本当に欲しているものに寄せた商品の企画・開発というものをできるのでしょうか?
中国人、ガンガンきて熱い
そして本当に僕が付き合っている方限定かもしれませんが、いい意味で遠慮がなくガンガンくる感じがあります。
僕が中国語も英語も得意ではないからかもしれませんが、日本語を勉強したであろう中国人担当者からつたない日本語で一日に何通も連絡が来るんです。
熱いです。
僕はいろんなブログで記事を書いているのですが、日本の企業からのオファー・・・つまりステマの依頼はほとんど来ません。
※ステマの善し悪しは別として。僕は反対派ではないです。
それに比べて中国の企業はもう本当に事あるごとに「こういう商品を紹介してくれー」みたいなのを仕掛けてきます。
インターネットを使った宣伝というものの重要性を理解してる・・・ってところですかね。
USやUKの会社の人もそんな感じ。
日本はやや保守的なのか、ステマという言葉にビビり過ぎてるのか・・・とにかくネットで宣伝するパワーが弱い気がしています。
戦後の日本って、こんな感じだったんじゃないの
で、ふと思ったのが、戦後に高度経済成長を遂げた日本の会社ってこんな感じだったんじゃないか!?ってこと。
これも実際に見たわけじゃないのでわかりませんが、実際の製品を見ても想像できる部分はあります。
たとえば車なんか最たる例で、日本は車のパイオニアでもなければ需要を生んだわけでもありません。
それでもオイルショック後に排気量の少ない車をUSで流行らせた・・・みたいなのは、思いっきりマーケットインした柔軟さによるものだったのではないでしょうか。
そしてそれまで確実に日本を下に見ていた(今でも見ていると思うけどw)アメリカ人に日本車を使わせることが出来たのは、売り込みの熱さがあったからなのではないかと思うわけです。(あくまで妄想)
そう考えたら、今から20年後ぐらいには、成熟しきった中国企業が少し前のトヨタやソニーのように世界でちやほやされていたとしても何らおかしいことはないと思います。
おわりに
というわけで、中国すげえ!といったお話でした。
もしいま、心のどこかで中国を小ばかにしているような人がいたら、ちょっとだけ考え方を変えた方がいいかもしれません。
「あの頃中国語を読めるようになっていれば・・・」みたいな日が来るかもしれないからです。
といっても、日本と比べると領土もあまりにも大きいですし、貧富の差もけた違いなので・・・一概に「あの頃の日本やで!!」とまとめるのは早計かもしれないですけどね。
2020/05/04