なぜ僕はBOOK-OFFの出張買取を二度とやらないと心に誓ったのか。宅本便の体験レビュー
突然ですが、僕は「本」が好きです。
小説も漫画も雑誌もムックも、なんでも好きで、出来ることならずっと手元に置いておきたいと思っています。
ですが、本は電子書籍とは違い、読めば読んだだけ場所を圧迫していくんですよね。
すごく狭い賃貸住宅に家族3人で暮らしている我が家にしてみたら、増え続ける本にかなりのスペースを取られていました。
そこで、不要な本を処分しようという話になり、以前から気になっていたBOOK-OFFの出張買取を試してみることになりました。
結果、僕ら夫婦はこれを二度とやらないと誓うことになるのです。
BOOK-OFFの出張買取初体験
というわけで、不要な・・・いや、場所さえあればいくらでも置いておきたいんですが、泣く泣く里子に出す本たちを抜粋しました。
ざっと80サイズぐらいのダンボール3つ分です。
僕らの頭の中では「これが少しでも家計の足しになってくれたら嬉しい」という浅ましい気持ちがあったことは否定できません。
単純にゴミとして出すよりもいいかなと思ったんです。
ブックオフの宅本便とは
ブックオフの出張買取は正式名称を「宅配買取」「宅本便」というそうで、「翌日集荷」「査定後返却OK」「送料・手数料0円」という素晴らしいサービスです。
実際に我が家でも申し込みをした翌日には佐川急便さんが荷物を引き取りに来てくれました。
ただし査定後返却OKなのは「査定結果通知コース」というのを申し込んだ人だけで、査定に文句を付けない「おまかせ承認コース」というものを選んだ場合には返却が不可となっています。
※その代わり入金までのスピードが速いらしい。
また送料・手数料0円となっているのはあくまで買取、引き取りがあった場合のみです。
査定結果を見て、納得がいかずに返却となった場合の送料は当然こちらが負担することになります。
89冊が9円になったよ!
今回僕らがブックオフに送った本たちはこんな感じ。
主に漫画と文庫本で89冊・・・といったところです。
漫画は僕の所有分が多かったかな。
文庫本は妻が読んでいたものがほとんどです。
ライアーゲームや自殺島、エヴァンゲリオンあたりはもう読まないだろうなーと思って出したんですけど、未来日記とかけいおん!は相当悩みましたw
でも心を鬼にして(?)、里子に出したわけです。(いくらかになってくれるかと期待して・・・!)
その3日後ぐらい。
ブックオフから査定結果を確認できる旨のメールが来たので確認したところ・・・
89冊納品して9円\(^o^)/
という結果が出ていました。
いやー、値段は付かない付かないとは聞いていましたが、まさか1冊1円すらつかないとは思いませんでした・・・。
「お値段がつかなかった商品:86点」って書いてありますしね。
要は「働きマンとか、売れねーし余ってっから・・・」って感じなんでしょう。
「むしろこれブックオフで買ったヤツじゃねーか!」って感じかもしれません。
かろうじて値段がついたのは文庫本2冊に1円ずつ。
コミックス1冊に5円。
合計7円だったところ、なんかキャンペーンで文庫本が1円ずつアップになったようで、最終的な買取金額が9円と計算されたようです。
当然と言えば、当然
でまぁ、こうなるのって当然と言えば当然なんですよね。
だって佐川急便に80サイズを3個口で運んでもらえば、いくら定額で契約してたとしても1個あたり数百円ぐらいのコストにはなってるわけじゃないですか。
さらにこの9円は振り込んでくれるので、その振込手数料もブックオフが負担すると。
「値段がつかなかった」とされた書籍たちはリサイクル業者に流されるそうです。
おそらくはこれが「何箱まとめていくら」みたいな感じで出しているんだと思われますが、そこの差額を取ってプラスになるようにしなければブックオフだってやっていけません。
また、買い取ったはいいが売れなければブックオフ側の不良在庫になるだけ。
・・・場合によっては赤字になることもあるでしょうし、査定が渋くなるのはやっぱり当然なんですよね。
僕が1円で売った商品が店頭で100円になっていたとしても、ブックオフ側はそれだけのリスクを背負っているわけなので、僕の方で査定結果にケチをつけるようなことは全くありません。
なぜ「二度とやるもんか」と誓ったのか
ではなぜ僕らが今回の件を受けて「二度とやるもんか!」と心に誓ったのかというと・・・よくわかりません。
でもなんだか、すっごくいやな気分になってしまったんですよ。
本来だったら、要らない本は自治体の古紙回収に回せばリサイクルしてくれるわけです。
僕らはそうやって自治体のサービスが回るように税金を払っていたりもするんだし。
そこを「お金になるかも」みたいな卑しい気持ちから「売ろう」と思ってしまったのが本当に浅ましかったと考えさせられてしまったから・・・なのかなぁ。
あるいは、「9円のために一生懸命箱詰めをし、引き取りに来るのを待ち、査定額が出るのを楽しみにした」ということへの悔しさなのか。
うん、なんとなく「ブックオフの利益のためにうまいこと利用された」と感じてしまったことが嫌だったんじゃないかと思います。
もしブックオフ側に利益が出ているのなら、配送に使われている佐川急便も振り込まれる銀行もお金が動くわけなので経済を回していることになるんですけどね。
でもなんか、「普通に捨てたら良かったなぁ・・・」という気持ちになってしまったのです。
おわりに
というわけで、今回のことで僕らは「お金になるかも」という期待を持っての「出張買取」は、もう二度とやらないと心に誓いました。
かといって、古本事業そのものを否定するわけではありません。
僕もよくハードオフとかを利用しているように、たとえば「絶版本」などで入手できないものならば、そのルートを作ってくれている事業所には助けられているからです。
※現在も出版されている本であれば、売買に係るお金が作者に全く入らないなどの問題もあるので難しいところですが・・・。
もし今後買取をお願いすることがあったとしても、その時には「本当に要らないんだけど、自分で捨てにいくのも面倒だし・・・そうだ!ブックオフに寄贈しよう!」と思った時だけになるでしょう。
たとえお金にならなくたって、泣いても喚いても未来日記やけいおん!は返ってこないのです・・・。
Comment
こんにちは!
あー、ブックオフですかー
あそこは売りに行くところじゃないですものね。
私も年に1回くらいはブックオフに売りに行きますが、買取額には全く期待していないです。
ただ、自治体の回収に持って行って貰うと、本では無く紙扱いになってしまうのがちょっと勿体ないので、捨てるよりはリサイクルされた方が…という感じで何かのついでに持っていく感じです。
今はいろんな物の出張買取や宅配買取が沢山ありますね。中にはミニカー専門なんてのも…。
活用したいとは思った事無いですが、それだけ需要が多いと言う事なのでしょうね。
あと…私自身はリサイクルは文化の1つと捉えていますので、作者にお金が回らないとか、新品が売れなくなる、とかは全くの別問題だと思っています。(新品万引き→ブックオフ行き、は許せませんが)むしろ、中古で買い始めて最新刊まで新品で買うようになった作品も多々ありますので、一概に中古売買が悪いわけでは無いと思います。
あ、関係のない話かもですが、先日あまり行かないリサイクルショップで、私が長年手に入れたくてたまらなかったJIFFY LUBEのVWドラッグバス(HW)が売ってたんです……480円で。
え?
…一瞬目を疑いましたよ。0が1つ少ないんじゃないか?って。
でも何度見ても480円でした。
確かにカードに小キズこそありましたが完全に未開封で、多くのドラバスの中でも未だに上位に入る人気カラーの物にそんな値が付くなんて事があるのか?騙されてるんじゃないか?と何度も心の中で葛藤しました。
とりあえずカゴに入れてレジまで行きました。
会計でも当然その金額(+税)で難なく買えました。
何にも悪い事していないのに、お金持つ手が本気で震えてました。
まるで万引きでもしたかのような罪悪感を抱きつつ家に帰りました。
今でも「本当に手に入れたんだよな?」と思って保管箱を開けてはニンマリする毎日が続いてます。
リサイクルはこういう事があるからヤバいですよね。
その店はこれからの巡回店舗に加わりました。今後が楽しみです。
トルネオさん
こんにちは!コメントありがとうございます。
たしかに仰る通り、「中古で買い始めて最新刊まで新品で買うようになった作品」というのが我が家にもありました^^;
そう思うとやっぱり経済を回す一環にはなっているし、「捨てるよりはリサイクル」で良いのかもしれないですね。
なんとなくお金にならなかったのが悔しかったんだろうなぁ・・・。
>JIFFY LUBEのVWドラッグバス
えっ・・・マジですか。
さすがにゼロが一つ多かったら買わないですけど、ドラバスが普通に流れている時点ですごいですね・・・。
いったいどういう経緯で値段を付けているのか。
そしてそれを手ばなした人はどんな気持ちで、そしていくらで手放したのか・・・気になりますw