柏そごう、閉店するってよ!
2020/05/16
柏そごうが閉店するという話を聞いて、
色々と思い出すことがあります。
僕は千葉県の柏市で生まれて育ちました。
幼少期は柏駅にほど近い団地に住んでいたので、柏のそごうにはよく連れて行ってもらっていた覚えがあります。
先日もたまたま柏に行く用事があったので、息子を連れてそごうに行ったところでした。
やはり活気はなく、感じた印象は「古い」ということ。
いったいなぜ、他のショッピングモールとの格差が生まれてしまったのでしょうか。
柏そごうに想いを馳せて、余計な詮索をしてみる
僕が小さいころ、柏のそごうは絵に描いたようなデパートでした。
8階のおもちゃ売り場はじいちゃんを連れて行ってねだれる最高の場所だったし、
屋上にはプレイランドがあり、市内を展望できるレストランがあったり。
小学校1年生の時に「ポートピア連続殺人事件」のファミコンカセットをねだり、
店員さんに「ぼくには難しいよこれ・・」とか「ミシシッピ連続殺人事件の方が新しいよ」とか言われたのもいい思い出です。
※ゲームボーイを買ってもらったのもここだったなぁ・・。
その頃はステーションモール(高島屋系列)もなく、
そごうと高島屋が二強というイメージでした。(子供心に)
僕が中学に上がる前後に、若者をターゲットにしたステーションモールが出来、
柏が「千葉の原宿」とかいう恥ずかしい名称で呼ばれはじめ、徐々にそごうが衰退していった感覚があります。
やがてそごうの別館であったスカイプラザがなくなり、屋上も閉鎖されていきました。
この町に似つかわしくない
僕はいま、柏には住んでいませんが、
柏の印象って「若者が活躍する町」って感じなんです。
というか、町がそういう風に仕向けた感があるんですね。
例えばストリートミュージシャンがいたりとか、
若い人が行くようなお店が仕掛けられたリとか、
何かと話題にあがるような事が起きるのが「柏駅」という感じでした。
でもそごうはそこに逆行していたように思います。
そごうに入っているテナントは、良く言えば伝統的な、悪く言えば古めかしいブランドばかりと言った感じでした。
お金を持っているお年寄りならそういう物がいいのかもしれない。
だけれど町は若者の街であって、柏に「何か」を求めにくる若者にしてみたら、そごうは全く魅力がなかったんじゃないかと思うんです。
ファミリー向けでもない
そして特に思うのが、ファミリーで行きたいと思えなかったということ。
柏には駅からは離れているものの、「モラージュ」と「ららぽーと」という2つのショッピングモールがあります。
これらはいつ行っても家族連れでごった返している印象。
僕ら家族も、バーバを連れてそっちへ行きます。
そごうへ行きたいとは思わない。(これはステーションモールとかも同じ)
家族で楽しめるイメージがないからなんです。
他のモールとの違い
柏にある他のモールは高島屋と高島屋系のステーションモール、丸井、イトーヨーカドーです。
ステーションモールと丸井は、早々に若者ターゲットとして街と相互に育っている感じがあります。
高島屋もそごうに比べたら若干洗練されている感じ。
そしてイトーヨーカドーを入れてもいいのかわかりませんが、こっちは同じセブン系列ながらももっと庶民寄りな感じ。
なんだかそごうだけが、数十年前のまま取り残されているような感がぬぐえませんでした。
おわりに
全部素人目線の感想にすぎませんが、こういった事の積み重ねから魅力が削がれてしまったのかもしれません。
僕は物心ついたころから柏のそごうがあったわけだし、やっぱりなくなってしまうのは寂しい。
ビッグカメラにスカイプラザが乗っ取られた時のように、
形はそのままに他のテナントが入るでもいいから、建物はシンボルとして残ってくれないかなと願わずにはいられません。
2020/05/16