貧しい生活をすると、アフィリエイトで稼げなくなることがよくわかった
2018/12/09
なんとも悲しいタイトルを書いてしまいましたw
が、ふと気づいたことで、
僕みたいな超初心者のヒントになればと思い、書いておこうと思いました。
貧しい生活をすると、マズローの欲求レベルの話が良く分かるようになる
まず、順を追って書くと、「本気でアフィリエイトをやろう!」って思った人から、「アフィリエイトってビジネスなんだ」という事に気づきます。
で、人に物を買って貰う為のビジネスなんだと考えたら、人の欲求レベルについての勉強をしますよね。
そうすると百発百中でマズローのお話が出てきますよねw
もし「マズローってなに」ってアフィリエイターの方がいたら、概要だけでも知っておいた方がいいです。
本来、知識を体系的に学ぶのであれば必ず本を読んだ方がいいですが、忙しい方のために簡単に説明すると「欲求には段階がある」という話です。
マズローの欲求階層説
マズローの欲求階層説とは、アメリカの心理学者アブラハム・マズローが唱えた説で、
「人間には5つの段階の欲求レベルがある」
というもの。
マズローの、人間の基本的欲求を低次から述べると、以下の通りである[1]。
- 生理的欲求 (Physiological needs)
- 安全の欲求 (Safety needs)
- 社会的欲求 / 所属と愛の欲求 (Social needs / Love and belonging)
- 承認(尊重)の欲求 (Esteem)
- 自己実現の欲求 (Self-actualization)
Wikipediaより
1から5に向けて、欲求のレベルは高まるものであり、下層の欲求が満たされない限りはその上の欲求は起こらないというものです。
一番下層にある「生理的欲求」は、食事をするとか、排泄をするとか、そういった行為に対する欲求。
二段階目の「安全の欲求」は、その名の通り、住居に住むだとか、危険のない場所を求めたりする欲求です。
普通に社会人として生活している人は、特にこうした下層の欲求を意識することはないので、三段目、四段目の欲求を抱えているのではないかと思います。
その上で、社会的な地位だったり尊厳までもが満たされた人は、さらに上層にある「自己実現」、つまり「自分をどこまで高められるか」というところに意識が行くんだそうです。
僕はそこまで行った事がないのでわかりませんが、成功したアーティストがわけわかんない方向に行ったりするのがコレなんじゃないかと思ってます。
貧しくなると、下層の欲求が満たされなくなる不安が生まれる
僕は今までの仕事を辞めて、突然「アフィリエイトをやってやる!」と一念発起しました。
もちろん、知識も技術もパイプもない状態なので、早々に結果が出るようなものではありません。
日々、生活するだけでお金は減っていくのに、入ってくるお金は微々たる額という状況。
途端に「あれ、これ生活できんのかな」っていう気持ちが芽生えたのは言うまでもないです。
実際には今のところ最下層の「生理的欲求」は満たされているわけなんだけど、今の生活を続けることによって「生理的欲求を満たせなくなる不安」つまり、第二段階にある「安全の欲求」を満たしたいという思いが脅かされていたわけです。
僕はサラリーマンの頃、物欲の塊でした。
あれやこれや手当たり次第に衝動買い・散財をしていた僕が、今ではパッタリ物を買わなくなっていたんです。
それどころか「欲しい」とすら思わなくなっていました。
物だけにとどまらず、「美味しい物を食べたい」とか、「部屋を暖かくしたい」とか、そんな欲求すら消えていたんです。
図らずして、自らマズローの欲求階層説を実証してしまう事になりました。
自分の階層以上に位置する人に、物が売れるわけがない
で、これはあたりまえの話なんですが、人が物を買う時って、自分よりも欲求レベルが下層に位置する人から買おうとはならないと思うんです。
例えば、「スポーツジムの会員」というアフィリエイト商材があったとして、ターゲットになる人はすでに3層~5層の人なわけですよ。
言ってしまえば、明日食べる物に困っているような人がわざわざ高額なスポーツジムの会員になるわけがない。
簡単な話です。
で、
「じゃあスポーツジムの会員案件は3層~5層に位置する人たちに向けて売っていきましょう」って話になるわけなんですが、1・2層に位置する人たちには、上層レベルの人の気持ちなんてわからないんですよ。
すごーく簡単な例で言いますけど、
「スポーツジムの会員」っていう商品を売るのに、「こんなにお得ですよ!」って言って売っちゃう。
5層に位置する人だったら、すでに財産も地位も得ている人なわけで、その人にとってのメリットは「お得感」ではないわけです。
要するに、「売り方がズレちゃう」ってことです。
アフィリエイトに限った話じゃない
これは何もアフィリエイトだけの事じゃなくて、実際の店舗で考えても同じことが言えると思うんです。
例えば、ルイ・ヴィトン。
ヴィトンの正規店に買い物に行く人って、「安くお得に本物が欲しい」人じゃないんです。
「ヴィトンというお店で買い物をしている」という事自体を買ってるんです。
これ、貧しい生活をしてたらまず気づきません。
だから未だに「高い金だしてロレックスを買うヤツはバカ」みたいな事をいう人がいるんですね。
ただただ位置するレベルが違うだけだと気づかずに。
飲食店でも同じです。
今は100円で寿司が食べられる時代ですけど、その裏では水に800円のチャージ料をかけているお店だってあるわけだし、それをありがたがる人がいて、その人たちのおかげで生きていける人もいるわけです。
でも、最下層、または二段目にいると「お金」が先行してしまうので、こういう部分が見えなくなってしまうんです。
妻に気づかされた1万5千円の重み
僕がなぜこう思うようになったかというと、とある妻の発言がヒントになっています。
当時僕は「胸を大きくすることができる商品」のアフィリエイトサイトを作っていました。
その商品は1万5千円程度。
売れたらマージンバックでその50%ぐらいがアフィリエイト報酬として入るというものです。
で、頑張って頑張ってサイトを作るんですが、なかなか思うように売れません。
僕の売り方としては、その商品の特徴、得られるメリットはもちろん伝えるものの、キラーメッセージ的な部分では「価格」に言及していたわけです。
「1万5千円もするけど、その分のメリットはあるよ!」みたいな。
ある日妻にその商品についての説明をしていた時に、
衝撃的な事を言われました。
それは
「えっ、その商品ってたったの1万5千円なの?」
でした。
それを聞いた瞬間、「あ・・売り方間違えてたんだ」と気づかされました。
その商品のターゲットとなる人は、自分の体にコンプレックスを抱えている人です。
マズローの欲求レベルの話を思い出せば、どこをどう間違えていたのかが簡単にわかります。
極端な話、明日食べる物に困ってる人なんかは、体のコンプレックスなんて気にしてないんですね。
つまり、僕が売らなければいけないターゲットは一度の出費で1万5千円を「高い」と感じる人ではなく、「悩みを解決するのにたった1万5千円でいいなら試してみるか」と感じられる人だというわけです。
貧しい生活をしていたおかげでいつの間にか忘れてしまっていたけれど、僕だってサラリーマン時代は月に3万円ぐらいは好きな物を買っていました。
そのうちの1万5千円を自分のコンプレックス解消の為に使うなんて、そこまで悩むような事じゃないんですよ。
僕みたいに月に3万円しか使えなかった人じゃなく、例えば実家暮らしで、お金は貯まる一方で・・・みたいな女性だったら?
その人たちを集めて、「たったの1万5千円だし、ダメもとで試してみたら?」って言えれば良かった。
それだけのことなんです。
おわりに
もちろん、人は一人一人考えている事は違いますし、欲求レベルだってきっちりと5つに分かれているかも怪しいところではあります。
ただ、1つの目安として、自分が「売るべきターゲットは誰なのか」、そして「自分はその人に売る事ができるのか」は、しっかりと考えた方がいいなと思いました。
2018/12/09