妻が手術で入院。一歳半の息子と初のお留守番をした時のお話・備忘録。
2019/12/12
妻が兼ねてより患っていた卵巣嚢腫の手術のため、病院に5日間ほど入院する事に。
生まれてから一度も妻と離れて暮らしたことのない息子にとって、初の試練となりました。
息子だけではなく僕ら家族全員が、この経験を以って少しだけ成長したんじゃないかと思う。
これから同じような境遇になる人にとって、何らかの参考になればと思い備忘録のような感じで書きます。
妻の入院。息子は初のお留守番。
妻の卵巣に腫瘍があると指摘されたのは、出産前のこと。
産婦人科での内診で発覚し、「良性だけど大きくなってるから産後に手術した方がいい」と言われていました。
ただ、母乳で育てていたし、息子と離れ離れにしてしまうのも・・という思いもあって、ずるずると1年半以上も先延ばしにしてしまった感じです。
今思えば、生まれてすぐぐらいの方が気が楽だったんじゃないかと思います。
育休の論争で長谷川豊さんが「子供が手がかかるのは一歳過ぎてから」みたいな事を言っていましたよね(忘れた)。
これと同じで妻と離れ離れにさせるのも一歳過ぎてからの方が手がかかるんじゃないかと思うからです。
ママがいないことを明確に認識する息子
そう思うに至ったのが、妻が入院した最初の夜に「ママ!ママ!」となってしまった事。
普段からママの事は大好きな息子ですが、ここまでママを欲するとは・・って感じ。
リビングに飾ってある妻の写真(普段は見向きもしない)を指差して、ママ!
これ食べる?のような簡単な質問の返事も、ママ!
夜中に目が覚めた時に発した言葉が、ママ!
玄関に行って、靴を持ってママ!ママ!と泣いた時には本当に可哀想になっちゃった。
もう少し小さい頃は、こんなにママ!ってならなかったんです。
もちろん本人の心の中でどう思っているかはわからないけれど。
でも少し話せるようになった今だからこそ、ママがいないという寂しさを明確に認識出来てしまったんだろうと思うわけです。
夜中に大泣き
普段から夜泣きがある子ではあったんですが、
妻が入院している夜に大泣きして、妻を探して家中を歩きまわりました。
抱っこしても暴れて嫌がるし、どうしよう・・って思ってもどうする手立てもなく。
結局なんとか抱っこして泣いてを繰り返し、1時間半後に寝てくれました。
そこから朝までは寝ていられた感じです。
普段何かあった時の甘える相手がママだっただけに、夜中起きて泣いてパニックになった時、父親の胸では落ち着けなかったのかもしれません。
なんとなくコウノドリ先生のドラマで小栗君が滅入っていたのを思い出しました。
シングルで頑張っている方はすごいなと思います。
ちなみに、抱っこはなるべく低い位置で、頭を自分の胸からお腹のあたりになるようにすると落ち着いてくれました。
おかげで腰痛が悪化して今すごくつらいです。
子供は話さないだけでわかっている
僕らは、うまく話せない子供を見ると、同様にうまく考えられてないんだろうと思いがち。
大人の尺度で考えちゃう。
でもきっと、子供は頭の中でなんとなくわかっているけれど、それが言葉にならないだけなんじゃないかなって思うんです。
だから、ママ!と言われても必ず「ママは今日から病院にお泊りする事になったんだよ。」「でも君の事を嫌いになったわけじゃないんだぜ。」「あと何日したら戻ってくるからね。」と言い聞かせるようにしていました。
わかったからって寂しくないわけでも泣かないわけでもないんだけど、、
おわりに
息子からしてみたら、初めての「ママがいない数日」を体験することになりました。
これは結果的に彼を一歩成長させることになり、嬉しいことでもあります。
(成長することは嬉しいけれど、巣立っていく為の一歩だと思うと寂しくもあるw)
ママと再開した息子は、あまりの嬉しさに照れてニヤニヤするという一歳児に似つかわしくない行動を取り、笑うと傷口が痛むママを少しだけ笑かしてくれました。
そして、僕は僕で「妻と息子が一緒にいてくれている」という何でもない日常を
こんなにも恋しいものだったかと実感するいい機会になったと思っています。
入院なんてしないに越したことはありませんけどね・・。
2019/12/12