IKEAの100円ナチョスはなぜ許せてしまうのか
2024/05/29
IKEAで買い物を終えたとき、ちょうど「疲れたよね。休憩(ゆっくり)していってね!」とでも言わんばかりに存在している「IKEA BISTRO」。
どの辺がビストロなんだというツッコミはさておき、僕はIKEAに行くとここのソフトクリームがとても楽しみだったりします。
50円という価格で、ちょうどいい量のソフトクリーム・・・ミニストップやコストコ、マクドナルドなど「ちょっとした時に食べるソフトクリーム」は数あれど、IKEAのソフトクリームに敵うものはいないと思っています。
さて、先日IKEAに訪れた際も、買い物を終えて「よーしソフトクリーム食べてかえっちゃうぞー」なんて思ってたら・・・
ベジタリアンナチョス ¥100
マジかよ・・・ナチョスが100円って・・・どこのアメリカだよ・・・。
何を隠そう、僕ら夫婦はある時期からテクスメクスにどはまりしており、ナチョスという言葉に目がありません。
なんか写真も良さそうな感じだし、これはオーダーしてみよう!と思いました。
結果、かなりショボかったんですがwそれでもなぜか許せてしまう・・・そんなお話です。
イケアのベジタリアンナチョス
オーダーしてすぐにカウンターで受け取れたのがこちら。
スタッフさん「はい、ナチョスでーす」
なにこれショッボ!!!!w
わかってたけど、しょっぼ!!!
僕はナチョスと聞くと、
こういうのを想像しちゃうわけですよ。
ワカモレとか、ピコデガヨとかハラペーニョとか乗ってるやつ。
最低でもチーズソースがかかってるやつ。
で、もちろん100円ですし、そんなすごいのは期待するわけないじゃないですか。
それでも写真と大幅に違ったし、なんだったらチーズすらかかってない・・・!
こ・・・これは・・・。
でも、意外とイケる!
完全に出鼻を挫かれた感じがしたナチョスですが・・・食べてみるとチリコンカン部分が何気にスパイシーでいい感じ。
なんだろう、辛いというのとは違う香辛料感。
そしておそらく「ベジタリアン」と書いてあることから、このチリコンカンはIKEAレストランでも使われているベジボールのようなベジミートを使ったものなんでしょう。
できればこれ、IKEAレストランで提供してくれたらIKEA飲みが捗るのにな・・・。
たしかIKEA BISTROにはアルコールがなかったと思います。
そう思うと、ホットドッグやシナモンロールと同様に「スナック」的な位置にあるんでしょうね。
帰り際のオヤツに最適。
ところでナチョスの定義ってなんだ??
僕はいろんなところで「ナチョス」の文字を見つけるととりあえずオーダーしたくなっちゃうんですが、どこもそのクオリティってマチマチなんですよね。
クオリティというか、そもそも定義があいまいというか。
お店によってはトルティーヤチップにチーズソースのディップを添えたものを「ナチョ」って呼んでましたし・・・。
Wikipediaによると
とあるため、どちらかというと「チーズしか乗ってない」というお店は正解なのかもしれません。
ピザ生地にピザソース塗ってチーズだけのせて焼いたものが「ピザ」となり得るのと同じですね。
逆にチーズもピザソースもないのにトマトやバジルだけが乗っていてもピザとは言えなさそうですし。
そう思うと、今回のIKEAのナチョスはナチョスと呼んでいいのか疑問になってきます。
ちなみにナチョスの語源は、メキシコのレストランで働いていたイグナシオさんが作った特別メニューだったことから「ナチョズスペシャル」(ナチョはイグナシオのニックネーム)と呼ばれたことに起因しています。
イグナシオさんが作った最初のナチョは「トルティーヤにチェダーチーズをのせてオーブンで焼いて、ハラペーニョを乗せたもの」だったそうです。
100円の魔力
でまぁ、本来だったら「こんなもんナチョスじゃねー!」って激昂しそうなものなんですが、100円という価格は不思議なものですね。
「100円だったし、こんなもんでしょ」
「100円でここまでやれるのすごくない?」
「100円だし許しちゃう」
みたいな感じで一種のバイアスをかけてくれちゃうんですよね。
僕もこのナチョス、次回は頼まないか?と言われたら「そんなことはない」と答えると思います。
僕らが子供の頃は100円ってかなり大金だったんですけどね~。
大人になるって、こういうことだよな。
100円ってすごいですよね。
100均も、なんとなく100円という理由だけであれこれ欲しくなっちゃいますし。
サイゼやガストの100円グラスワインもかなり嬉しいです。
鎌倉ベーカリーも100円だから嬉しいわけですし。
他にも100円の回転寿司もやっぱり魅力的だし、そういやマクドナルドだって一時期は「100円あったらマックへ行こう」を推し進めていましたね。
それだけ100円という響きには魅力があるわけで、企業たるものその人間心理につけこまないわけがないということです・・・!
100円、最高!
おわりに
というわけで、IKEAの100円ナチョスは100円だからこそ魅力的であり、100円だからこそ許せちゃうスナックという結論に至りました。
メニューでナチョスの横には「チーズフォンデュドッグ」なるものがあったことからも、チーズを使えない厨房ではないわけで・・・やろうと思えばもっといい感じのナチョが出てきそうな感じはありますね。
ただ、なんでIKEAでナチョスなのかは疑問ですw
「おい、スウェーデンどうした」って言いたくなっちゃう感じ。
あるのか!?現地にもメキシコと交流した文化があるのか!?
と、そんなことも気になったところでおひらきです。
2024/05/29