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「山さんは馬鹿なんだ」がすべて。めちゃイケの山さんスペシャルを観た感想

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      2020/05/04

山さん復帰ということで、めちゃイケを久しぶりに観ました。

岡村さんが「宿題」と言っていた通り、メンバーとしても本人としても、
番組としても、いつかはやらなければならなかったことなんだろうと思います。

番組が終わるという噂もあるし、だとすればその前には絶対やっておかなければならなかっただろうし。

おそらく今回の放送を観ても、批判はめちゃくちゃあるだろうけれど、
一視聴者である僕はなんだか良かったなと思いました。
というか、こうするより他なかったんじゃないかな。

それは番組側の意向と同じで、被害にあわれた女性を蔑ろにするつもりもなければ、
淫行をしてしまったという過去の山さんの罪が消えるわけでもないという前提で。

ただこの感じだと山さんのめちゃイケ復帰は難しそうだよなぁ。
その前にめちゃイケが終わるのかな・・・。

というわけで、感想です。

めちゃイケの山さん復帰スペシャルを観た感想

すべては「山さんはバカなんだ」に結着する

今回の放送は、相方の加藤さんが男泣きしながら語った、
「こいつ、どうしようもないんだよ。でもまた一緒にやりたいんだ」
という言葉がとても熱かったです。

バラエティなのに本当に泣けそうになりました。

で、「こいつ、どうしようもないんだ」という部分が、もうすべてを物語っていたなと。

それは単純に淫行を働いてしまった、というだけではなくて、
その後の10年間の立ち振る舞いだったり、今回の番組の最中の言動を見ても明らかで、
瞬時にその場で”何が正しいのか?”を判断できないということが、今回のような結果を生んでしまったのではないでしょうか。

僕の身内にもそういう人がいて、空気を読まなければならないところは読めなかったり、
そうでなくていいような場面では空気を読みすぎてしまったり・・・。

ただそれはそれで、特に山さんに限っては、それが笑いに繋がってたわけだから、それを潰しちゃいけないと思いますが。

ロンブーの淳さんが「この人馬鹿なんだ」って、今気づいたかのように言っていたけれど、
山さんが馬鹿なのは番組を降板する前からわかってたことだし、それが面白さの原動力だったわけです。

だから、光浦さんが「山さんは自分が一番大切なんだよ」って言っていたのは、ある意味当たっているけれど、
もしかしたら「そんなことすら考えたこともなかった」っていうのが正しいんじゃないかなとも思えました。

山さんに仕掛けられたドッキリの中で”めちゃイケからの呼び出し”がわかった時、
「ヨッシャァー!」と言っていたのがその証拠だと思います。
本当に自分のことが一番大切と思っている人は、そこでそんな言葉でないですから。

馬鹿だから何でも許されるわけじゃない

とはいえ、「この人は馬鹿だから許してあげてよ」っていうのは、やっぱりまかり通らないわけで。
番組的にもメンバー的にも、決してそういう雰囲気には持っていけなかったんでしょうね。

特に被害者がいるわけだから、「加害者が馬鹿だから許しましょう」ってやってたら法も秩序もない社会になってしまいますし。

そう思うと僕ら視聴者が出来る事はなんなんだろう?

「この人は馬鹿だったんだ。反省もしてるみたいだし許してあげよう」ではないだろうし、
謝罪の全国ツアーをやると言われても、謝罪したから許されるという事でもないだろうし。

そもそもお茶の間が許すかどうか?ってのはそもそもズレてるわけで、
許すかどうかは事件の被害者やその関係者であり、その影響で損害を被った人たちであって、お茶の間ではないはず。

じゃあいま山さんを許していないのは誰なんだろう。
そして、許すのではなかったら、どうしてあげたらいいんだろう?というのが難しく感じました。

許す許さないと仕事は別

その答えは、相方の加藤さんが「後輩たちがお前をかばってどんだけ敵を作ってきたと思ってんだ」と怒号していた中にあったと思います。

罪は罪として許しはしないけれど、応援する事はできるということ。

ロンブーの淳さんだって、「淫行ぐらいで騒いでんじゃねーよ」なんて思ってないわけですよ。
「反省したからいいっしょ」ってわけでもない。

でも、それはそれ。

犯罪をして、更生して”仕事”に復帰している人は山ほどいるわけです。
山さんの場合は「芸人」という「人を笑わす仕事」だったから特に難しいのかもしれないけれど。

当然程度の差こそあれ、それが一切許されないというのなら
スピード違反で罰金刑を受けた事のある僕も仕事をしちゃいけないって事にならないか?と思わせられました。

表舞台に立つということは、世論の影響をモロに受けるわけだから、そう簡単でもないんでしょうけどね・・。

温度差がやばかった

結局、番組のラストでは極楽とんぼの例のやりとりが実に11年ぶりに見られて、僕としては単純に笑わせてもらいました。
もちろん「あんなのどこが面白いんだ」という人もいるとは思いますが、そのあたりの基準は育ってきた環境や年齢によっても違うと思うので、僕にはすごく面白かったというだけのことです。
※妻は「しーん」でした。

ただ、番組後半までの”温度差”がヤバイなーと思いました。

特に、メンバーと山さんの温度差もそうなんだけど、当事者と視聴者の温度差もです。

メンバーは陰ながら応援してきた10年間だったのに対し、山さんは「いつか呼んで貰えるだろう」って気持ちの10年間。
そして新メンバーと旧メンバーの山さんへの想いの差。

それに対して視聴者は(とくに今更めちゃイケを観ている層は)、「山さん復帰してまた楽しくやるんだよね」って期待していたところへの「反省会」のような重さ。

僕は頑張って最後まで観たけれど、これは途中で耐えきれなくなって「つまんね」ってなった人がいても仕方ないよなと感じました。

あと相変わらず矢部っちの軽い感じw
福徳さんに「お前軽いな!」とつっこんでいたけれど、「お前もなw」とテレビの前でつっこまずにはいられなかった。

おわりに

何はともあれ、一視聴者としては「一区切りついて良かった」と思えた山さんスペシャルでした。

個人的には、また油谷さんとかのコントが観たいんだけれど、まー本人の年齢的にも世の中の需要的にももう違うんだろうなぁ。

山さんはこれから芸人として”笑い”をとっていかないといけないわけだけれど、
そこで決して10年前の事件をネタとして取り入れてはいけないわけで。

その辺りをうまく加藤さんがコントロールしつつ、新生極楽とんぼとして活躍していってくれるのなら、やっぱり応援したいなーと思える内容だったと思います。

以上、チラ裏な感想でした。

 

   

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      2020/05/04

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