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叙述トリックをわかりやすく説明してみる

 - 本・電子書籍の紹介

      2016/07/28

trick

「へんなねえさん」という漫画を読みました。

叙述トリックな話もあったりして、とても面白かったです。
ていうか、エロい漫画で叙述トリックて!

これです。

というわけで、

「叙述トリックって何よ?」
「どんな作品があるの?」

ってのを書いてみます。
とりあえず、叙述トリックとは?というところを説明して、
その後でネタバレ的な記事になりますので、もう少しは安心して読み進めてもらって大丈夫です。

叙述トリックって何?

叙述トリックの定義

叙述トリックとは、

暗黙の前提や、偏見を利用したトリック。

(Wikipediaより)

または

登場人物にとっては自明の事実を読者に対して隠蔽するのが叙述トリックである。

(ニコニコ大百科より)

と、されています。

つまり、

「登場人物は普通に知っているし、普通のことなんだけど、
読み手には意図的に隠す事で錯覚させるトリック」

のこと。

叙述トリックの例

例えば、

佐藤と鈴木はオレの幼稚園の頃からの大親友。

学校から帰ったら毎日のように野球やサッカーをして遊んだものだ。

だから、鈴木が佐藤の子を身ごもったなんて話を聞いた日には驚いたよ。

こんな話があったとします。

2行目の「野球やサッカーをして」の部分から
「佐藤と鈴木は男の子」と思いがちですが、
3行目から「あ、鈴木って女の子だったんだ」とわかります。

うん、我ながら雑w

この話は「オレ」も「佐藤」も「鈴木」も物語の中では自分たちの状況を知っていますが、
これを読んでいる人からしたら、3行目までは不確定なのでわかりません。

さらに、2行目で「みんな男の子やで~」というトリックを仕掛けているわけですね。

これが叙述トリックです。

ミスリードとの微妙な関係

ミスリードというのは、作者が読者または登場人物に、
”意図的に間違った方向へ推理させる”トリックのことです。

叙述トリックはいわゆる「ミスリード」の一つです。

が、

視点人物自身も騙されていた場合は叙述トリックにはあたらない。

(ニコニコ大百科より)

と、あるように、
その物語の登場人物でさえ騙されていたような場合は
叙述トリックとは言えないんですね。

さっきの例で言えば、

佐藤と鈴木はオレの幼稚園の頃からの大親友。

学校から帰ったら毎日のように野球やサッカーをして遊んだものだ。

だから、鈴木が佐藤の子を身ごもったなんて話を聞いた日には驚いたよ。

まさか鈴木が女の子だったなんて・・・。

4行目にこう続いていたら、叙述トリックではないわけです。
だって作中の「オレ」ですら学生時代には鈴木のことを男の子だと思っていたというわけですから。

そうではなくて、

佐藤と鈴木はオレの幼稚園の頃からの大親友。

学校から帰ったら毎日のように野球やサッカーをして遊んだものだ。

だから、鈴木が佐藤の子を身ごもったなんて話を聞いた日には驚いたよ。

いつのまにそんな関係になってたんだか・・・幸せにな!

こんな感じだったら、
登場人物は3人とも何のことはない生活をしているのに、
読んでいる人だけが騙されている感じじゃないですか。

たぶん

「おいおいおい、鈴木は女の子だったんかーい!!」

とかツッコミいれても、登場人物たちには
「え?なにが???」
ってマジレスされる。

そんな感じのが、叙述トリックなわけです。

というわけなので、そのトリックの性質上
「この小説は叙述トリックがすごくてねー」
なんて言われたら、注意して読めばわかっちゃうらしいです。

なので、その作品名をいう事すらネタバレになってしまうという恐怖。
(冒頭のへんなねえさんについてはすまんかった)

ここから先は、その作品名を上げて、その中で多少のネタバレをしてしまいますので、
未読の方は注意して読み進めてくださいね。

叙述トリックのある作品

※以下、作品名のネタバレになります。

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とはいえ、僕もあんまり読んだ事はないんですが、
知っている範囲で書いていきますね。

館シリーズ

有名どころで、綾辻行人先生の「館シリーズ」なんかがそうです。

館シリーズはその全てに叙述トリックが使われているわけですが、
僕はそれを知りながらも毎作楽しめたので問題ないと思います。

叙述トリック入門にオススメ。
特に「十角館の殺人」は

「一行でひっくり返った」

って言っている人の意味がわかります。

ちなみに綾辻先生の奥さんは、あの「屍鬼」で有名な小野不由美先生です。
正直、お子さんが羨ましいです。(いらっしゃるのか知りませんが)

筒井康隆

筒井康隆先生の「ロートレック荘事件」。
僕が初めて出会った叙述トリック作品がこれでした。

「えっ、筒井康隆ってミステリーも書いてたの!?」

って思いますよね。すごい。

当時あまりにも面白くて弟に
「すごくトリックが面白いから読んでみて」と勧めたところ、
物語を数ページ読んだところでそのトリックを言い当てられてしまいました。

弟よ、もっと素直な気持ちで読んでくれ。

でも、この作品は叙述トリックと実際の事件のトリックが
なんとも上手に絡んでいたような気がします。

※あまりに昔に読んだままなので、ぼんやりとしか覚えてません・・・

余談ですが、この作品を読んでからロートレックという画家にはまり、
美術館でロートレック展などに通うようになったのを覚えています。

へんなねえさん

小説や漫画での叙述トリックは色々とありますが、
漫画でここまでズバッと叙述してくれたのは初めてみました。

といっても小ネタですけどね。

この漫画本は短編集なんですけど、
最後の一話で短編集ではなくなるという仕掛けもあってオススメです。

名探偵コナン

コナンは個々の話は王道の推理物なんですが、
単行本の42巻らへんだったかな、ベルモット編で叙述トリックが使われています。

と言っても、登場人物もうまく騙されていたのかな。

もしかしたら”黒幕”である「あの方」に関しても
大がかりな叙述トリックがあるかもしれないですね。

だとしたらアガサ博士黒幕説もまだまだありうるぞー!!!

第六感的な映画

叙述トリックとして有名な映画といえば「シックスセンス」。

ただ、僕の記憶が確かなら、主人公は最後の最後まで視聴者と同じ目線なわけですから、
叙述トリックかどうかは微妙なラインかもしれません。

ちなみに僕は「叙述トリック」と言われて観たのではなく、
母親から完全にネタバレされてから観たので、

初めて観た時から二度目状態

を味わいました。
時間が戻せるならネタバレされる前に戻って観なおしたいです。

おわりに

叙述トリック作品は、読み終わったあとで

「うおぉー!記憶を抹消してもう一度最初から読みてー!」

ってなります。

でも、もっともっと読んでいるはずなのに、
思い出してここに書こうと思ったら思い出せませんでした。

思い出せないのなら、気づかずに読んでもう一度騙されないかなー。
詐欺で騙されるのは嫌だけど、叙述トリックに騙されるのは嬉しいですね。
一種のサプライズですからね。

最後に、自分用の備忘録としてまだ読んでないものを載せておきます。

なにか思い出したら書き足します。

 

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