セブンとローソンのハロウィーンドーナツから見るターゲッティングの違い
2019/12/14
ハッピーーーーハロウィーーーン!!!(まだ)
「いったいいつから日本でもハロウィンなんてやるようになったんだ!」とお嘆きの方も多いと思いますが、僕が知る限りでは2006年にはもうこんな感じで僕ははっちゃけてました。
そう、TDLでは2006年にはハロウィーンが普通のこととしてイベント化してたのを覚えています。
この時のパレードに感動してCDを購入したぐらい、ハロウィーンって勢いがあったと思います。
妻曰く、2005年もTDLはハロウィーンやってたんだって。
もしかしたら日本におけるハロウィーンの火付け役はディズニーで10年かけて徐々に浸透させていったのかもしれないですね。
今年も渋谷は仮装した若者であふれていると聞きます。
もう若者ではなくなった僕は普段から渋谷に近づくこともなくなってしまいました。
そんな僕もやっぱりハロウィーンを少しは楽しみたいぞ、というわけでセブンイレブンとローソンでそれぞれハロウィーンドーナツを購入してきました。
両者のアプローチの違いから、なんとなくターゲットの違いが見えて面白かった、そんなお話です。
ハロウィーンドーナツから見るセブンとローソンのターゲッティング
日本人にしてみたらハロウィーンなんて何のこっちゃわかりませんが、やっぱりコンビニ各社にしてもこの勢いに乗らない手はありません。
それこそ数年前まではパンプキンもコウモリもまったくいなかったはずなのに、今ではこの時期にハロウィーンを仕掛けないお店の方が浮いてるぐらいですものね。
僕の家は立地的に恵まれていて、徒歩圏内にセブンイレブン、ローソン、サンクス、ファミリーマートが存在しています。
このなかでハロウィーンドーナツを展開していたのはセブンとローソンのみ。
そこで両方買って比べてやろうじゃないかと企んだわけです。
セブンはつまらないけれど正統派
セブンのハロウィーンドーナツはこの2つでした。
上はココアのマラサダみたいなやつ。下はクリームの入ったドーナツに半分だけコーティングしてあるものです。
それぞれ袋でハロウィン風の演出をしていますが、袋を開けちゃうとハロウィン感が全然ないっていう仕様です。
ここまでやれとは言わないけれど、
これはちょっと寂しいですね~。
カットするとこんな感じ。
あじわいはハロウィーンらしくパンプキンで、普通に美味しいです。
おじいちゃんおばあちゃんが食べてもビックリしないような味わい。
悪く言えば保守的というか、万人受けする感じですね。
ローソンは楽しいけれど攻撃的
一方ローソンは、同様に袋に入っているものの、袋から出してもちゃんとハロウィーンな感じです。
オレンジと黒という組み合わせだけでハロウィーンを想像できるのはハロウィーンというブランドの賜物ですね。
カットするとこんな感じ。
ローソンの方はオレンジ色でハロウィーンなのに味わいがパンプキンじゃないっていう。
なんかチョコレート部分がオレンジピールっぽい感じの味がしました。
これはもう本当に攻めているというか、おじいちゃんおばあちゃんが食べたらびっくりするんじゃないかって思いました。
セブンは広く浅く、ローソンは狭く深く
この商品だけで決めるのはいささか早計かもしれませんが、この2つの商品コンセプトの違いがまさに、両コンビニのターゲットの違いだとは言えませんでしょうか。
つまりセブンイレブンは誰にでも受け入れられるような、優しい感じの商品を展開している感じで、ローソンはある種ターゲットを絞り込んでそこにウケそうなアイテムを投下している感じ。
これは奇しくもローソンが今「復刻キンけしキャンペーン」をやっていることにも通ずるんじゃないかなと。
キンけしなんてハマるのは40代の男性だけじゃないですか。
そんな40代男性に向けて対象商品ガルボを売るって、めっちゃターゲット狭いじゃん!みたいな。
コンビニという特性上、広く浅くの方がいいのかもしれない。
でも最近のセブンイレブンに自分がワクワクしない理由がなんとなくわかった気がして面白かったです。
おわりに
コンビニって、コンビニエンスであることが最重要なのだとしたら、「あるといいながある」みたいな状況が一番なわけで、そこでワクワクさせられる必要はありません。
でも、やっぱりワクワクしないと足を運ぼうって気持ちにならないのも事実なんじゃないかな・・・。
とくに僕の環境のようにまわりたくさんコンビニがある場合なら。
というわけで、ハロウィーンドーナツ食べ比べからターゲッティングを妄想しちゃったお話でした。
こんなことを考えているから純粋にハロウィーンが楽しめないんだ!
ちなみに、セブンのもう一つの方のドーナツは・・・全くハロウィンっぽさのかけらもありませんでした。。。
2019/12/14