進撃の巨人19巻感想。ライナーが味方のパラレルワールドがあったらいいのに。
2023/08/08
4ヶ月に1度のお楽しみ、進撃の巨人が発売されました。
今回の巻では予想していたバトル中心の展開にはならず、
どちらかというと策vs策という感じで良かったです。
感想と若干のネタバレです。
進撃の巨人19巻感想
何はともあれライナーが主役だった巻
コミックス19巻はライナーが主役だったなと思います。
というか、ここ数巻はずっと敵なんだけど、やっぱり魅力的なキャラなんですよね。
・・・ったく団長
こうやってちょいちょい調査兵団での温い感情が出ちゃうあたりとか。憎めない部分だったりします。
104期メンバーもライナーの頭をふっ飛ばした時に泣いてたりするあたり、
彼の人望の厚さとか、「これが夢だったなら」っていう想いはみんな持っていたんじゃないのかな。
ジャンが言うとおり、鎧の巨人は壁に穴を開けた悪党ですから死んで然るべきなんだけど、
彼が敵ではなく、一緒に獣の巨人たちと戦うという未来はなかったのかと思わずにはいられません。
ベルトルさんはいらないけどw
ジャンの
「泣くな!!俺たちが殺したんだぞ!?」
これがこのコミックスで一番グッと来る言葉でした。
「ざまぁねぇな悪党め」と罵っていたジャンでさえ、殺したのは単なる巨人ではなくライナーだったというわけです。
マルコの死の真相が明らかに
ついにマルコの死の真相が、ジャンの走馬灯のおかげで明らかになりました。
本来あの場で死ななくても良かったハズだったわけですね。
勘が良すぎるのが仇になってしまった。
なぜアニが使っていた立体機動装置がマルコのものだったのかはわかりませんでしたが・・
何か見逃してるかな・・?
ジャンはマルコの仇が討てて良かったね。
ジーク戦士長
19巻で獣の巨人の中の人、ジーク戦士長のキャラがようやく垣間見えました。
何だこの人、めっちゃ怖いぞw
一見サイコパス的な感じにも映るけど、どうなんだろう。
彼らは彼らで、彼らの正義に従っているわけだし、その辺りの謎が解けないと何とも言えないですね・・。
腐った王政を考えると、彼らがいう「穢れた民族」というのもあながち間違ってないというか、
おそらく世の中の善悪がひっくりかえる構図が待ってるんじゃないかとも思えるし・・。
ザックレー総統と”ヤベーやつ対決”してほしい。
エルヴィンが積み上げた死体の山
「人類の為に心臓を捧げよ」と仲間を鼓舞し、
自分すらも騙してでも真相にたどり着きたかったエルヴィン。
彼が真相に限りなく近づく事が出来たのは、心臓を捧げてくれた仲間たちがいたからで、
その屍の山の上に自分は立っているんだということを自覚していました。
そんな彼の築いた死体の山の一番上にいたのはミケさん。
その下は猿の餌になってしまったバナn・・ナナバさんと、死ぬ直前にお酒が飲めなかった無念のゲルガーさんでは・・。
なんだかんだエルヴィンの中で信頼していた人たちが彼らなのかな。
彼らを利用したような発言とも取れるけれど、きちんと仲間としてその死を受け入れているのかなー・・・なんて考えました。
足蹴にしちゃってるけどね。
なかなかこの人もまだまだ読めない人です。
アルミンの失敗はリアル
終盤でベルトルさんと交渉しようと持ちかけたアルミンでしたが、
「アニの名前だせばいけんだろ」みたいな感じだったのが思いっきりベルトルさんに読まれてました。
まぁ、あっちも優等生だからなぁ。
でもアルミンの知能が万能じゃなくて良かった。
だいたいうまくいく時もあればいかない時もあるよ。今まで順調過ぎたよ。これがリアルだよ。
ベルトルさんの本気具合を見るいいシーンでした。
アニを「ブタのエサにでもすればいい」はさすがに酷いなと思ったけれど。
おわりに
コミックス派の僕としては、19巻には抜きどころがなくて1冊通して緊張しっぱなしって感じでした。
もちろん巻末の「次巻予告」は笑ったけれど・・いや、あれ笑えなかったなw怖かったw
さて次の20巻はたしか作者さんが最初に終わらせると言っていた巻のはずですが、
これ絶対終わらないぞ・・・!
なんだかライナーもしぶとく復活しそうだし。
でもベルトルが陥落するかもしれないと思ったら、ようやく一歩進みそうかな。
ベルトル殺る時は誰も躊躇しないだろうし。(偏見)
次は8月ですね・・・長いなぁ。
2023/08/08