進撃の巨人32巻を読んだ感想
2023/08/08
進撃の巨人、最新32巻を読みました。
今までもちょいちょい感想を書いてたんですが、26巻の感想を最後にボヤくのを辞めていた僕。
あれがもう2年前の夏ですか・・・。
今回、久しぶりにネタバレ含めた感想をダラダラ書かせて頂きたいと思いました!
(アメトーークでも取り上げられたしね)
31巻のラストはめちゃくちゃ熱かった!
前巻となる31巻でエレンはついに全世界を滅ぼすための「地ならし」を発動しました。
エレンの育った環境、見てきたこと、やってきたことを考えれば、その決断を下すのも致し方なし!!という感じではあるのですが・・・やっぱり作中でハンジさんも言ってたとおり、「殺す」ということで解決しちゃダメなんですよ。
ダメなヤツを排除し続ければ、一番最後に残ったヤツが一番ダメなヤツになるんです。
オロカメンもそんなようなことを言ってました。(言ってない)
で、そんなエレンを止めるべく、ついにパラディ島の面々と一部マーレ軍が手を結ぶことになり、残った104期生たちが(ライナーやアニも交えて)立ち上がった!!というところで31巻は終わりました。
こんなの・・・めちゃくちゃ熱い展開じゃないですか!
「15巻で読むのを辞めなくて良かった・・・」って思える展開だったと思うんです。
その勢い、続かず!
・・・が!
32巻は一旦ちょっと話を進めるのを遅らせるというか・・・またキャラクターたちの内面的な部分の話に戻った感じがありましたね。
「いや、エレンのもとに辿りつかんのかーーーい!」みたいな。
まぁ、もうクライマックス間近なので、このままガンガン進んじゃったらすぐに終わってしまうわけで・・・。
もうちょっと焦らしてくれてもええんやで!
104期生に試練与えすぎ
今回の巻ではまた104期生たちの面々に、「人を斬る」という試練が与えられていました。
これねえ・・・15巻かそこらで、調査兵団v.s.中央憲兵みたいな時にもあったんですよ。
それまでは”巨人”という、なんだかよくわからない生物に向けて刃を向けていた彼らが、生身の人間と対峙して、直接自分で手を下さなければならないっていう。
それが前回はまだ、思想が全く異なる・・・というか、「臭いものにふたをする」的な、なんかズルい感じのある中央憲兵が相手だったからまだ良かったんですよね。
今回の相手は同じ調査兵団・・・しかもなんだったら同期の仲間たちなわけで・・・。
(こんな感じで敵がコロコロ変わってしまう、というのが作品を面白く、そして難しくしている部分なんでしょうね~!!)
エレンを止めてしまえばパラディ島は救えず・・・かといって全世界の殲滅が正しいとも言えず。
そんな状況下において自分たちの作戦を実行するために身内を手にかけなければならないっていう、その葛藤が今巻のポイントだったのかなーと。
ライナーには報われて欲しい
やっぱねえ、104期生の中でも各段に可哀想なのがライナーなんですよ。
なんていうか・・・この作品の「もう一人の主人公」みたいになってますよね。
鎧の巨人として壁を壊してしまったのは内地の人間にしてみれば到底許せることではない・・・というのはわかります。
なのでジャンの怒りも仕方ないよなと。
だからこそライナーもジャンにボコボコにされることを受け入れていたんだけれど・・・。
でもその生い立ちを知ってしまった僕ら読者は、いったいどうして彼を責められようか???
アニもまぁ・・・同様なんだけれど、アニは過去編が少なかっただけに、そこまで感情移入はできなかったかなー。
マガトとシャーディス
32巻の一番のみどころは・・・テオ・マガトとキース・シャーディスの邂逅ですな・・・。
お互い「教官」という位置にあった人物故か、厳しさの中に優しさを持ち合わせていて、本来は敵として出会っていながらも想いを共感しつつ散っていくというね・・・。(教官だけに)
なんだかものすごく短いシーンではあったんですが、めちゃくちゃに良かったです。
特にシャーディス教官もいろいろあった人なので・・・最後は死んでしまったとはいえ「お疲れ様でした!!」と声をかけてあげたい感じ。。。
巨人化してしまったピクシス司令やナイルさんに比べて、作者さんに愛されているキャラだったのかもなぁ。
エレンは止めるべきなのか?
32巻中に、ついにエレン率いる地ならし部隊は大陸へと到達してしまいました。
このままガンガン突き進めば、ライナーたちの故郷も踏み潰されて終わることになるでしょう。
なので104期生他の面々は、そんなエレンを止めに行かなければならないわけです。
もちろんエレンが話し合いに応じてくれるとは思えないんだけれども・・・
というかそもそもエレンを止める必要はあるのかな。
なんだったらレベリオ収容区とヒィズル国だけ避けて地ならしってできないのかしら、、、(それで万事OKのような気がw)
おわりに
というわけで・・・今巻もかなり楽しませていただきました。
これねえ・・・なんか、もう「ハッピーエンド」にはならないじゃないですか。
僕ら読者は「謎が解けた」みたいなところでスッキリすることはあっても、みんなが報われて「良かった良かった」にはならないんですよね。
なんか、全部が終わったあとで「ifストーリー」でもやってほしいぐらい。
あまりにもみんなが辛すぎて、、、優しい世界が見たくなっちゃったよ。
2023/08/08