無料でネットショップが作れるBASEを辞めた理由
2018/03/11
BASEというツールを使って無料でネットショップを作ってみましたが、売上が立つ前に閉店させてしまいました。
以下、その理由と他に使ったサービスについて書いていきます。
※あくまで僕にとって使いづらかったというだけで、BASEというサービス自体を否定するつもりはありません。
BASEを辞めた理由
ネットショップをやる理由は、人それぞれだと思います。
でも、ネット・リアルに関わらず、売れなければ存在意義がありません。
つまり、売れないお店なんて必要ないってこと。
もし「お店を作った」という事に満足したいのであれば、売れないお店でもいいわけです。
なので、お試しでネットショップを作るにはBASE、かなりいいです。
オシャレだし。
あとは商品点数が極端に少ない人ならオススメ。
たとえば1点とか2点とかの同じ商品を売り続けるお店さんならいいんじゃないでしょうか。
[参考]BASE公式サイト
でも、僕が思う「売りたい店」には遠かった・・・というのが辞めた理由になります。
以下その詳細。※2015年12月時点での内容です。最新版ではないかもしれません。
検索機能がなかった
BASEで作ったショップには、ページ内で商品を検索する機能がありませんでした。
(もしかしたらあるのかもだけど、僕には見つけられなかった)
顧客が買い物をすることを想定した時、パッと商品を見つけられなかった場合には「検索ボックスを使う」ということが考えられますよね。
商品が見つからなければ、サイトにたどり着いてくれたユーザーをそのまま帰してしまい兼ねません。
取り扱い商品点数が極端に少ない店であれば、検索する必要がないので検索機能も要りません。
でも点数がある程度のショップだったら・・・ユーザー目線だとかなり見づらいんじゃないかなと。
またブラウザの検索機能も、現在表示されている項目にしか適用されません。
BASEの場合、ページ最下部へのスクロールにて次ページ商品が読み込まれる仕様なので、後ろの方にある商品をブラウザから検索しても「一致なし」になってしまいます。
HTML編集にお金がかかる
BASEが無料で使えるのはあくまでデフォルトの状態のショップを開店するところまで、です。
もし何かしら使いやすくしようと思ったら、たとえばHTMLの編集だったとしても900円/月といった費用が発生します。
「無料でネットショップを運営」ではなく、「無料で作るところまで出来る」と思った方がいいかもですね。
たとえば効率的に商品を探すためには(検索機能がないので)カテゴリー表示に頼ることになるじゃないですか。
その時に日本人相手の商売の場合「カテゴリー」ってなってるとわかりやすいんですよ。
でもBASEのデフォルトは「CATEGORY」ってなってます。
これを編集しようと思ったら、900円/月が必要なんです。
・・・ちょっと費用対効果が悪い気がしますよねw
さらに編集できるHTMLも”ホームページ”を作る時に触るような簡単な物じゃないし、エディターもブラウザー上から動かすことになるので使い勝手が悪いんです。
というか、HTML編集を極められたら高度なこともできるそうなんですが・・・ショップ運営者がその勉強をするのはちょっともったいない気がします。
僕らの目的は「売る」ことであって「綺麗なショップを作る」ことではないからね。
とりあえず開店する状態に持っていくまで時間がかかり過ぎた
誤解のないように書いておくと、商品を登録するだけならそこまで時間はかかりません。
ですが、ちゃんと顧客が信用して買っていってくれるサイトに仕上げようと思ったら時間がかかります。
おそらくは「ショップ開店体験サービス」みたいな立ち位置なのかな・・・?
いちいち「カテゴリー設定アプリを入れて」「アクセス解析アプリを入れて」っていうことが必要で・・・ちょっと時間がもったいないですね。
売れるために必要な機能は最初から入れておいて欲しいなーと。
ただまぁ、シンプルであることがウリの一つだと思うので・・・ここを否定することがおかしいのかもしれませんが・・・。
問い合わせに対する回答が遅すぎた
僕がサービスを選ぶ際には「カスタマーサービスの対応の速さ」は結構重要視しちゃいます。
なんだろう、返事の内容が充実していなくともすぐに返事してくれる人の方が信用できるというか・・・。
ただ単に待つ時間が苦手だからかもしれません。
BASEには基本仕様について聞きたいことがあったのでメールにて問い合わせをしましたが・・・1週間以上返信がありませんでした。
もし緊急事態だったら(緊急事態にメールっていうのも不安かもですがw)アウトです。
逆に自動返信メールや、自動の「ショップが完成しましたね!」みたいなメールはバンバン来て・・・正直鬱陶しいですw
※2016/1/16追記:
後日痺れを切らして電話で問い合わせたところ、「サポートメールは送っていた」とのこと。
同じメールアドレスからの他のメールは届いていたのに、なぜかサポートの返信メールだけが3通全て届いていない状態だったそうです。
こちらの記事に詳細を書きました。
[参考]BASEのHTML編集Appsを30日間のお試し期間中にキャンセルする方法
管理画面UIが長期間使用に向いてない
長期間使用していけば、それなりに商品点数も増えていくでしょう。
前述の通り、商品点数が増えれば増えるほどショップページは見づらくなる感じです。
そして、それだけでなく管理画面も使いづらくなる印象がありました。
どういうことかと言うと・・・商品一覧ページに全商品が表示されてしまうなどです。
商品点数が少なければ問題ないどころか、逆に使いやすいんでしょうけどね~。
どの決済にせよ手数料がかかる
「無料でネットショップ」を謳う他のサービスにおける決済の場合、「クレジットカード決済以外はお金がかからない」ことが多いです。
逆に言えば、クレカ決済を使わない、有料オプションを設定しないなどなら普通に無料で運営できちゃうってことだったりします。
BASEの場合はたとえ銀行振り込みだろうとコンビニ払いだろうとも手数料がかかってしまいます。
つまり、ショップをオープンして「売り上げが立たなければ無料」みたいな感じ。
ちなみに振込やコンビニ払いの場合には、購入者も手数料を支払わなければならないなど・・・いろいろ不便でした。
テストができない
BASEでショップを作ったときに、「購入時にどんなメールが来るの?」とか「カートに入れたらどんな感じなの?」と言ったテストが出来ませんでした。
店舗をオープンの状態にして、あくまで自分で実際に購入手続きを踏まなければ確認できないんですよ・・・。
言ってしまえばぶっつけ本番。
初めて使ったツールで、いきなり本番で物を売るのは・・・僕にはなかなか勇気がいることでした。
おわりに
なんか不満ばかりをぶちまける形になってしまいましたが・・・そういうことが積み重なって、僕は「BASEは辞めよう」と思った次第です。
・・・なので、すべての人にとって悪いサービス、というつもりはありません。
あくまで僕のような使い方を想定していた人には使いづらいかな・・・と。
ちなみに、同様の「Shopstar」というサービスも試してみました。
[参考]無料でネットショップが作れるサービスの比較|BASEとShopStarを比べてみた。
ShopStarは検索ボックスがあるなど、若干ユーザー目線寄りです。
メールの返信も割と早かったです。
ただ、商品登録件数が30点を超えると有料になってきますし、クレカ決済の手数料も若干高かったですね。
商品点数少な目なら・・・って感じなので、結局僕には合いませんでした。
一応こんなのもあるぞ、といったところですね。
※2016/1/16追記:ShopStarは年内にサービスを停止するそうです。
その他、Amazonのネットショップサービスと、FC2のネットショップサービスを使ってみましたが・・・無料でスタートできるものはどれも一長一短ですね。
まぁ当たり前っちゃ当たり前なんでしょうけどw
僕はこの中だとFC2のショッピングカートが機能こそ制限されるものの一番使いやすかったです。
2018/03/11