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夏井先生のせいで俳句が楽しくなっちゃった

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木曜ゴールデンタイムに我が家は「プレバト!」を観ることが多いです。
(その日の気分次第でチャンネルは変わる模様。。。)

その番組の中で俳句のコーナーがあるんですよね。
芸能人たちがお題に沿った俳句を詠んで、それを夏井いつき先生が添削するというもので・・・まぁーこれが面白い。

興味深いという意味の面白いだけでなく、しょうもない俳句をバッサリと切ったり、番組準レギュラーの梅沢富美男さんとのやりとりなんかは腹を抱えて笑ってしまうほど。

で、これを観ていたおかげで、最近はちょっと昔の歌人の俳句なんかもすごく気になるようになっちゃって。
「この句だったら、夏井先生はどう評価するんだろうか・・・」とかを考えるようになってしまったんですね~。

これはもう夏井先生の功績ですよ。すごい。

今日はそんなお話をば・・・。

知ると面白くなりますねえ・・・

なんでもそうですけど、やっぱり「知らない」ってことは「退屈」なんですよ。
俳句も学生時代から触れてきてはいたけれど、それの何が良いのか?というのは全然わからなかったし、面白くもなかったです。

もちろん自分が年を重ねたおかげで、いろいろなことに感動できるようになった・・・というのもあると思います。
でもやっぱりそれだけじゃなくて、夏井先生がタレントさんのダメな句をお直しした時のわかりやすさ、ですかね。
すごく面白味を感じられるように作られてるなぁーと感じるのです。

俳句って、決して「季語を入れて、五・七・五の枠に入れればよい」ってわけじゃないんですよね。

その辺も各俳句の協会によって評価基準は違うみたいなんですけども。
夏井先生のソレは、その句からちゃんと情景が伝わってくるか否か・・・みたいなところが基準になっていて、たしかに上手な句であればパァッとその光景が頭に浮かぶ感があって、それがすごく風流なのであります。

先日の放送だと、梅沢さんが詠んだ

少年の 空蝉残る 秘密基地

っていう句なんかはまさに!という感じでしたね。一発で情景が浮かんだというか。

それっぽく作っただけじゃダメなんだなぁ

一方、五・七・五に当てはめようとして「かな」とか「けり」とかを使ってみたり。
頭の中で妄想を膨らませすぎて、唐突な擬人化が入ったり。

そういう「俳句ってこういう感じでしょ?」というのは、やっぱちょっとダサいんですよねw

先日の勝俣さんのラーメンの俳句

麺の神 汗に塗れた かたつむり

これなんか・・・夏井先生も言ってたけど、唐突な「かたつむり」は意味わかんなかったもんなぁ。
(勝俣さん曰く、地道にまっすぐラーメンの道を突き進む麺の神様をかたつむりに例えたそうですが、、、)

もっとシンプルに、その情景を伝えることに注力すればいいだけなんだろうけど、まぁ・・・難しいのでしょう。僕にもできないし。

そう考えるとコレ、「お笑い」なんかと同じなのかもなぁ。
お笑いっていうのも、見ている人がわかるレベルに合わせてやらないと全然ウケないわけですよ。

たとえば幼稚園児の前で静かに時事ネタやったってスベりまくるでしょ。
小島よしおさんだったら大爆笑取れるんですよ。

これは頭の良し悪しっていうんじゃなくて、お笑い理解レベルの違いだと思うんですけども。(ホリエm略

俳句も、それを聞いた人が理解できるラインっていうのを見極められないと、面白味というか、美しさが損なわれてしまうのかもしれないなーと。
だから勝俣さんの句も「あー、かたつむりね!地道にラーメン道を突き進んだって意味ね!」と理解できる人が世の中の大半であれば良かったんですが、そうではなかったので評価が低くなってしまうわけですな。

※そういう意味だと前述の梅沢さんの「空蝉」の句は、まだギリギリ「セミの抜け殻」と「秘密基地」をリンクさせられる人が多いから成り立ってる・・・って感じでしょうかね。
それを観たことも体験したこともない人にとっては想像が及ばないので「ん?」となってしまう可能性もある、と。

おわりに

・・・と、こんなことを考えるほどに俳句が好きになってきてしまっています。夏井先生めー!

さて、最近息子の夏休みの宿題ノートに、千代女さんの

朝顔や(に) つるべとられて もらひ水

という句が載っていて、我が家では「どういう句なんだろう」と会議が始まりました。

朝顔は花の朝顔でしょ。
つるべは笑福亭・・・じゃなくて、井戸の釣瓶でしょ。

つまり朝顔のつるが井戸の縄に巻き付いてしまって・・・「もらひ水」???

もらひ水は「もらい水」ってことなんだけど、、、どういうことだ!?
朝顔に引っ張られて井戸水がなかなか汲み上げられず、思いっきり力を込めたら一気にあがってきてバッシャー!!みたいなことか!?

などなど、頭を捻ってこれまた面白かったです。

(答えは「朝顔のツルを取り除いてしまうのが忍びないので、水を近所から貰ってきた」という句だそうな・・・美しい!!)

なんですかね。
俳句ってこういう、謎解き的な要素もあるから、「ギリギリわかる・・・」ぐらいのところを攻められるのがまた心地いいんでしょうなー。

   

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