「ルッキズム批判をするなら土俵に立たなければいいじゃない」(マリーナントカネット)
最近よく「ルッキズム」という言葉を聞くようになりました。
要は「外見(容姿)で人を判断する」というような風潮・思想を指している言葉ですよね。
で、最近Yahoo!ニュースか何かで見たこれ。
TikTokで回ってきたんだけど…こんな人が同じインフルエンサー…?
心底、悲憤した。
今でも血の滲むような思いで、整形やダイエット、自分磨きを何年も続けてる。
どうして人は誰かと比べたがるの?
ゆりかは他人と比べられるために、美しくなりたいわけじゃない
ルッキズムにはもう懲り懲り。 pic.twitter.com/BRsJEosijL
— ゆりにゃ (@yurinya1128) August 9, 2022
TikTokで人気を博している方が、自身の容姿を他人と比べて卑下されたツイートを引用して「ルッキズムにはもう懲り懲り」としていたってヤツ。
たしかに、いくらそれが6年前のツイートだったとしても、自分の容姿が誰かに比べられて一方的に悪く言われていたら誰だっていい気持ちにはならないですよね。
僕なんかオッサンだけど、たとえジャニーズの誰それと比較されたとしてもプリプリしちゃうと思うもの。(比較されない)
だけどね・・・ちょっと気になったのが・・・「他人と比べられるために、美しくなりたいわけじゃない」ってところで。
もちろんその気持ちに偽りはないんだろうけれど、SNSという土俵に立ってしまった時点でその理屈は通らない気がするのよね、、、
その土俵に立つ覚悟、のおはなし。
まぁ、最近の子たちは優しいので「何があっても批判する方が悪!悪!悪!!」っていう感じだと思うんですよ。
僕もそれは本当に良い事だと思ってて・・・世の中から「悪」が一つもなくなれば、絶対にみんな過ごしやすい世界になるハズですからね。そうであって欲しいなと思います。
・・・が!
やっぱりそれは理想論というか。
100人が100人満足できる世の中なんてありえないといいますか、、、
誰かが「いいね!」したら、同じ数ぐらいは「嫌だな!」って思う人がいるわけですよ。(データ無し)
今回の件も、ご本人はあくまで「自分のために自分磨きをした」に過ぎないと思っているかもしれませんが、それをSNSにアップして「どや?」ってやった時点で、「自分ごと」の範疇を超えてしまっているんですよね。他人も巻き込んでしまってるの。
僕の妻なんかは自分磨きのために色々な美容アイテムが欲しいとは言いますけども、それをSNSにアップなんてしませんからね。
あくまでそれは自身が満足するために使うものであって、他人に見せるためのものではないんだって。
当該のTikTokerさんも美しくなった自分を撮影して、自分のスマホのアルバムの中だけで完結しているのなら「他人と比べられるために、美しくなりたいわけじゃない」っていうのもわかるんです。
でも、誰でも閲覧可能なSNSにアップしたり、それで「綺麗だね、可愛いね」って言ってもらうことで悦に入っていたり・・・ということがあるのなら、それはもうその時点で「他人に見せるための自分」を作っていると思われても仕方ないんですよね。
ゆえに「他人と比べられるために、美しくなりたいわけじゃない」という言葉の説得力が怪しくなってしまうのではないかなと。
同じ土俵に上がるということ
僕が少し足を踏み入れている”ミニカー界”では、ミニカーを改造してそれを販売して収益を得ているプロの方(カスタマイザー)というのがいます。
以前、そんなカスタマイザーさんが、素人が改造ミニカーを販売しているのをやり玉に挙げて「お金を取るってことは、同じ土俵に上がったってことだからな」と警告されていたのを思い出しました。
それまでは趣味の範疇でミニカーを改造して楽しんでいたんだから文句はあっても言わないよ、と。
でもお金を取るってことはもうプロとしてやっていくってことなんだから、問題点があればボロクソに言うぞ、と。
(そう言ってたわけじゃないけど、そういう意味なのかなーってw)
今回のTikTokerさんも、本人にその意志があるかないかはさておき、「美」とか「映え」で勝負するような場に自ら飛び込んで行っているのだから、周りの人はそういう目で見るよ!ってことなんですよね。
最近何かと話題のガーシー議員もそう。
芸能界の裏事情を暴露していたところで僕にとっては対岸の火事みたいな感じでしたが、これが政界にまで進出するというのなら話は別ですよ!だって僕の生活にも直結してきちゃうもの。
(だから引っ掻き回すだけ引っ掻き回して、お金を得てドロン・・・みたいなのはやめてね、と)
おわりに
ルッキズムの話からは逸れてしまいましたかね!
まぁ、当該TikTokerさんはファンサービスとかもしっかりしてるみたいで、「外見だけで判断すんなボケ!」って言いたい気持ちはわかります!
おそらくフォロワーさんもそう思っているのかもしれない。
ただ、どうしても「見られる側」という時点で、比べられることの覚悟は必要なのかもなーと。
※ていうか比べられてる時点で「戦えるレベル」と思われてるわけで・・・すごいことなんですけどね!!
(だからといって「有名税=売れてる人は叩かれて当然」みたいなことを言うつもりもない)
・・・などなど、表の舞台に立ってすらいないオジサンが申しております!!!!