山上容疑者が安倍元首相を狙ったのは結果的に”正解”だったのかもしれない

誤解のないように最初に言っておきますが、山上容疑者による安倍元首相の襲撃が「正しいこと」と言いたいわけではないです。
無抵抗の人間を前に、日本においては所持すら違法となる武器を以って襲撃しているわけで、明らかに間違っています。

もちろん当人にしてみたら人生を狂わされた宗教団体への想いもあるでしょうし。
僕みたいにヌクヌク生きてる人間が偉そうに語れることではないのかもしれません。

でも、やっぱり、だからといって、許されないんですよ。
なので、「減刑を」という声も集まっているようですが、僕はそれは違うのかなと思っています。

で、それはそれとして。

事件があった当初、僕は「なぜ直接、統一教会のボスを狙う等ではなく、安倍さんを撃ったのか」というところが疑問だったんですよね。

たとえば自分だったら、対象となる人物や団体に直接ダメージを食らわせるか・・・またはその人らの大切なものをぶっ壊してやるとか、そういう報服に出ると思うんです。

でも・・・安倍さんが襲撃されても、おそらく当該の宗教団体も、山上容疑者のお母さんも、ダメージ受けないじゃん？？

・・・という風に疑問だったんですが、今の報道のされ方、政治と宗教の問題が取り上げられるのを見るにつれて「あ・・・これは山上にとっての”正解”だったんだ・・・」と感じるようになったのです。

もし安倍さんを撃ってなかったのなら

もし、山上容疑者が統一教会の幹部を襲撃することに成功していたのなら・・・？

きっと「新興宗教の中で起きた事件」として片付いてしまって、ここまで取り上げられることにはならなかったんじゃないでしょうか。

だって、現に宗教2世で苦しんでいる人っていうのは世の中にたくさんいるし、そうじゃなくても家に宗教の勧誘とかきて「うざいなー」って思ってる人なんかもっともっといるわけですよ。
なのにそういうのも今までは取り上げられるようなことってなくて、どこか「腫れ物」のように扱って終了だったと思うんです。

僕らからしたら対岸の火事というか。
「はいはい、無宗教のワイには関係ないですねん、、、そっちはそっちで頑張って」っていうところからは脱しなかったんじゃないかなって。

巻き込んだことで関心を得た

それが安倍さんを襲撃したということで、民衆も「え、なんで？」となって。
その民意を汲んだマスコミも政治と宗教の関係について（今までだって知っていたにも関わらず）改めて取り上げることになったんですよね。

これがすごいというか・・・妙というか。

当人がそこまで計算していたのかどうかはわかりませんが、所謂「功罪」というんでしょうかね。

安倍さんを襲撃するという罪のおかげで、政治と宗教の関係をあぶりだすことに成功したわけです。

つまり・・・人を殺めるという意味では全く正しくないのだけれど、成し遂げたかったこと・・・という意味では”正解”だったんだろうなぁ・・・と。

おわりに

まぁ、言うてもね・・・茶番と言いますか。
まだまだ創価学会とか幸福の科学とか、政治にがっつり絡んでる宗教っていうのは存在していますし・・・そこに違法な献金等が存在しなければ政治と宗教が密接なのは当然のことなんだと思いますのでね。

※宗教団体も政治団体もお互いにWin-Winでいきたいでしょうし。

僕ら”普通の無宗教の日本人”はそういうところも含めて、政治や宗教について考えていかなければならないということを再認識させられることになったなと。

追記

この件で思ったんですけど・・・これ逆に宗教とか反社とか地主の力とか、そういうのを借りずに選挙に勝つことってできるんですかね？？

やっぱりいくら真っ当な公約を掲げていようとも、数の利には勝てないというか。。。
間違ったことをやってる政治家だとしても、宗教団体などの後押しがあれば当選するだろうし・・・。

そういう仕組みが見直されない以上は、何かしら形を変えてでも政治と宗教（など）の繋がりというのが消えることはないよなぁ。

※と思ったけど、ガーシー当選とかはそういう裏の力が無かったってことなのかなー！