特定サイトのみWi-Fiで接続が出来ない(4GなどSIMでの接続はできる)問題の切り分け
2020/05/02
先日、ネットサーフィンをしていた時のこと・・・とある大手オンラインデパートに接続できないということがありました。
おそらく先方のサーバーが一時的に落ちているんだろうと思って放置していたのですが、数時間後になってもアクセスできず・・・当該サイトの公式ツイッターを見ても何事もなかったかのように振舞われていたので「繋がってないの、ウチだけかも・・・?」と不安になったのです。
そこで試しにスマホから、Wi-Fi接続を切って4Gでアクセスしてみたところ・・・見事にサイトが表示されました。
つまり「特定サイトのみWi-Fiでは接続できないけれど、4Gなどでは接続できる」という状態になっていたというわけです。
※実はこの症状、当初にアクセスしたサイトだけではなく、違うドメインの他サイトに対しても起きていました。
結論から言うと僕が利用しているプロバイダーと先方サイト(が使っているサーバーだと思う)との間に通信障害があったそうで、自分で特に解決できるような問題ではなかったようです。
・・・が、そこに至るまでにいろいろ試して不具合部分の切り分けをしていったので、備忘録としてここに記しておきます。
起きた症状
その日は朝からいろいろと調べ物があったので、Google Chromeブラウザを使ってあれこれいろいろなサイトにアクセスしていました。
そんな中、冒頭で書いたとおり、特定のサイトのみ接続することができなかったのです。
Chrome上の表示は「このサイトにアクセスできません 応答時間が長すぎます」となっていました。
この状況について検索するといろいろな解決方法が出てきますが、結局のところどこで問題が起きているのかを把握しなければ見当違いな解決方法を試すことになり兼ねません。
そこで、いま自分のネット環境に何が起きているのかを知ることが必要なのです。
問題の切り分け
インターネットの接続に不具合がある場合、いろいろな原因が考えられます。
「特定のサイトのみ繋がらない」のか「Wi-Fiのときのみ繋がらない」のか、はたまた合わせ技一本なのか、そのどちらでもないのか・・・
とにかくどこで問題が起きているのかを順にチェックしていきましょう。
端末側に問題がないかチェック
まずは使っている端末側に問題がある場合。
パソコンとかスマホのネットワーク関連で何かしらの障害が起きているパターンですね。
僕の場合は他のサイトに接続が出来ている状態だったので「インターネットができない」というわけではありませんでした。
また、SIMでの接続に切り替えることで表示されたので、ペアレンタルコントロールのようなアクセス制御機能が働いているわけでもありません。
あとはIPv4とかv6とかの設定周りでおかしなことが起きている・・・みたいな解決方法も出てきたんですが、それも該当せず。
ただ、パソコンとかスマホって「再起動したら直った!」みたいな不思議現象が起きることも多々ありますので、一応それも試しておきました。
それから他にも端末があるようなら、すべての端末でアクセスを試してみるといいかもしれません。
我が家では僕のパソコン、妻のパソコン、スマホ共にWi-Fi接続のみ繋がりませんでした。
相手側サーバーに問題がないかチェック
自分の端末を疑うのと同時に、相手側サーバーに何かしらの問題が起きているのではないか・・・ということもチェックしておきます。
僕が行ったように運営企業の公式ツイッターを見てみるとか、他の人が同じような問題を報告していないかなどを調べるわけです。
たとえばツイッターの検索窓に当該ショップ名を入力してみるとかですね。
今回は僕以外誰も騒いでいなかったので、我が家にだけ起きている問題なんじゃ・・・??と不安になりましたw
自宅内のネットワーク経路をチェック
これは「特定のサイトのみ繋がらない」ということには影響しなさそうですが、一応自宅内のネットワークが問題ないかもチェックしておきました。
僕の環境だとパソコン→無線LAN→アクセスポイント→ルーター→外っていう感じです。
たとえばルーターのファイアウォール設定などでそのサイトには接続できない・・・みたいなことがあるかもしれないと思ったんですね。
ただまぁ、その前日までは普通にアクセスできていたので・・・あまり考えられないかなぁとも。
これらも再起動で直る不思議現象を期待して全機器の電源を抜いて再接続を試みましたが、ダメ。
DNSが生きているかチェック
DNSっていうのはIPアドレスとドメインを結び付けてくれるサーバーのことです。
ウェブサイトには通常IPアドレスという数字(または英数字)で作られた住所が割り当てられているんですが、それだとわかりづらいのでドメインという仮の住所を使うんですね。
たとえばこのブログのIPアドレスがxxx.xxx.xxx.xxxという数字12桁だったとしても誰も覚えられないと思いますけど、「kaketayo.net」だったら覚えやすいじゃないですか。
あれだ。スマホの電話帳アプリで「鈴木さん」って人をタップするとその人の電話番号にかけてくれる感じ。
その役割を担っているのがDNSというネームサーバーなんです。
もしDNSが機能していなければ、kaketayo.netにアクセスしたところで正しいIPアドレスを返してくれない・・・ってことになるわけですよ。
そこでDNSが生きているかどうかをチェックしてみました。
DNSの生存を確認する方法はいくつかあると思いますが、僕は普通にpingを打ってチェックすることに。
(Windowsなら)コマンドプロンプトを立ち上げて >ping xxxx.com と打ち込んでエンターを押すだけ。
※xxxx.comが当該サイトのURL。
この時に「xxxx.com [xxx.xxx.xxx.xxx]に ping を送信しています」と表示されればDNSは生きているわけです。
※ドメイン名とIPアドレスを紐づけられているため。
もしDNSがまともに作動していないのなら、他のDNSに接続する方法を試してみるといいでしょう。
プロバイダーの障害情報もチェック
自宅でWi-Fiを使う場合、ルーターの奥にいるのはプロバイダー(接続業者)です。
僕もいつもこの辺がごっちゃになっちゃうんですが、「フレッツ光」とかを提供しているNTTはあくまで「回線業者」であって、その回線を使ってインターネットをするのには接続業者であるプロバイダーがいるわけですね。
そのプロバイダーのウェブサイトには必ず障害情報が掲載されています。
たとえば何かしらの工事などで使えない日時があったりするわけです。
また、プロバイダーによっては障害情報アナウンス用のSNSが用意されていたりするので、そこもチェックしておきましょう。
プロバイダーに問い合わせ
今回の僕の場合、プロバイダーの障害情報に何もなかったので・・・最終的にプロバイダーに問い合わせをしました。
ものの3時間ぐらいで回答があり「弊社の検証環境でも同様の症状が確認できました」とのこと。
翌日までにはその問題を解決してもらうことができました。
もちろん最初からプロバイダーに問い合わせてみてもいいんでしょうけど・・・自宅内のネットワークに問題があるのだとしたら相手さんの負担になってしまいますし、なるべく問題点を切り分けてから問い合わせてみる方がいいんじゃないかと思っています。
おわりに
というわけで、Wi-Fiのみ繋がらない問題と、その問題点の切り分けに対する備忘録でした。
こういう問題があった時にはすぐに検索して解決を試みるんですが・・・最近のGoogleはなんだかあまり望んだ結果を示してくれなくなった気がするんですよねえ・・・。
とりあえず僕が検索したキーワードは以下。
- wi-fiだと見れない simだと見れる
- 特定サイトがプロバイダー経由の時のみ開けない
- 特定サイト pingが通らない
- 複数PCから特定のサイトだけ繋がらない
- ルーターのせいで特定のサイトにアクセスできない
- (プロバイダー名) 特定サイトが繋がらない
- wifi 特定のサイト 繋がらない
- 特定のサイト Wi-Fiからのみ繋がらない
どんなキーワードだったら自分が欲しい情報を表示してくれるのか・・・。
あくまで「特定のサイトのみ繋がらない」「Wi-Fiの時のみ繋がらない」っていうことを検索エンジンに伝えたくって・・・一番下のキーワードにたどり着くのにだいぶ遠回りしました。
ま・・・キーワードが正しくとも、それで完全に解決する方法が表示されるとも限らないのですが。。。
2020/05/02