なぜオヤジギャグは寒いのか？親父ギャグやシモネタの境界線。

前に「シモネタかセクハラかの境界線は、相手に笑ってもらおうとして言っているか、自分が気持ちよくなるために言ってるかの違いだ！」と主張されている方がいまして、非常に共感致しました。
これって「親父ギャグ」もそれかなーと思っております、オジサンです。

親父ギャグって知ってます？
あれ、おじさんがギャグを言うから親父ギャグなんじゃないんですよ。
なんだったら小学生でさえ（むしろ小学生こそ）言ってます。

小学生の頃に受け入れられていた身勝手なギャグを、親父さんになっても言ってるから親父ギャグになってしまうのかなーって。
今日はそういうお話です。

そのギャグ、誰が笑うのよ！？

親父ギャグの前にちょっと「シモネタ」についても語りたいんですけどもｗ

シモネタって、なんだかんだみんな好きじゃないですか。
子供の頃はうんこちんこ言ってりゃ大体笑いが取れますし。
大人になったら、ちょっとタブーかな・・・と思わせておきつつ、どぶろっくさんのネタとかみんな大好きでしょ？

↑僕が一番好きなのは「二つの想い」ですｗ

シモネタっていうのは決して「エロ」ではなくて「笑い」なんですよね、根底にあるのが。
だってこの人たち、これを”言う事で気持ちよくなろうとしてる”んじゃなくて、相手を笑わせて気持ち良くなろうとしてるもの。

一方、中学の授業でコンドームを使って性教育をした・・・なんて報道がありましたけども。
そこで生徒から「先生は何回セックスしたことがあるんですかー」っていう質問が飛んだんだそうです。

これ、面白い？

中学生のレベルだったら「やだー」「くすくす」みたいなのはあるかもしれないけど、全然ウィットに富んでないというか・・・やっぱただのセクハラ（性的いやがらせ）に過ぎないんですよ。

どっちかっていうと、それを言われた相手が困ってる様をみて、自身の欲求を満たそうとしてるだけっていう。
この辺がシモネタとエロ、セクハラの違いかなって思います。

親父ギャグはなぜクッソつまらないのか

さて本題。
親父ギャグもこれと同じことが起きてると思うんです。

お笑い芸人さんたちがやってることって、基本的には「これを言ったら面白いだろう」っていうことですよね。
で、何をどういうタイミングで言えば面白いのか？というのを研究しているし、その鍛錬も積んでいるから面白くなるわけ。

でも親父ギャグって・・・たぶん「思いついちゃった自分が面白い」っていう状態から発せられてるんですよ。
それを聞いた相手の反応なんて1mmも想像できてなくて。

むしろ「言いたくて仕方がない」という欲求を抑えきれないだけなの。

だから当然面白くもないし、一種のハラスメントのような状態になってしまってるというわけ。

じゃあなぜキッズ同士ではこれが受け入れられるのか？っていうと・・・おそらく子供のうちは「自分の面白い」と「みんなの面白い」が奇跡的にマッチしてる状態なんでしょうね。
先の中学生の性教育におけるハラスメントも同様ですが、自分が気持ちよくなるために発した言葉を、偶然「面白い」と感じられる人がいる状況ってこと。

で、これが年を重ねるごとにどんどん周りは成長していってしまうので、親父になっても同じことをやってると白い目で見られるっていう。

※小中学校の頃にクラスでバカやって人気者だったヤツが、高校生、大学生と進むにつれてつまらなくなっていく・・・あれもそうかなーって。

おわりに

あれですよね。
犯罪者が時効も過ぎてから「実はワイが犯人でしたねん・・・すまんした」ってやるのも、結局その罪に耐え切れず「自分が解放されるために」やってると思うんですよ。
もうね、親父ギャグもセクハラもソレと一緒。自分がスッキリしたいだけなの。

※あくまで僕の推察にすぎませんが！

まぁ・・・ワタクシも当ブログで度々オヤジギャグを繰り出しておりますが、、、
やっぱあれも「自分が気持ちよくなりたいだけ」なんだと反省し、次に生かしたい所存です。

（もし言ってしまった場合は「ギャグに昇華されるまで言い続ける」などの強硬手段に出るしかないな！）