屍人荘の殺人(映画版)を観た!
2022/01/29
最近、寝る間を惜しんでAmazon Primeで映画を観ています。
Amazon Primeって結構「準新作」みたいなヤツがありまして。
2019年末に公開された「屍人荘の殺人」がついにラインナップに加わりました。
(と言ってもPrimeの仕組みって、数ヶ月ごとの契約っぽいので・・・そのうち観れなくなる可能性が高いですが)
僕はこの作品、原作は読んでないんですけど漫画で追ってたクチでして。
すごく楽しみにしていたのです。
早速拝見させて頂いたのですが・・・なるほど、これは「新装版TRICK」だ!というのが正直な感想でした。
ゆえに、原作既読派と原作未読派で全然評価が違ってくるんじゃないかなーと。
そんなわけで・・・屍人荘の殺人を観た感想をつらつらと書かせていただきます。
映画「屍人荘の殺人」を観た感想(ややネタバレあり)
屍人荘の殺人は今村昌弘先生によるミステリー小説です。
2017年に誕生しているので平成最後の本格ミステリーと言えるかもしれません。
ミステリ的要素はもちろんのこと、そこにバイオテロ(ゾンビ)が絡んできたり、主人公と思われるキャラクターがいきなり退場してしまったりと・・・意外性もあって面白かったです。
今回僕が観たのは、それの映画版ということになります。
浜辺美波ちゃんと中村倫也さんっていう崖っぷちホテル!の厨房コンビに神木隆之介くんが足された主演陣が当時あちこちの番組で宣伝してたのも記憶に新しいですな。
設定や登場人物を流用した別の作品
さて映画を観始めて、さっそく僕は「なんだこれ・・・(困惑)」と思ってしまいました。
というのも・・・ミステリー愛好会の明智・葉村組が比留子さんに誘われて辺境のペンションに行き、そこで殺人事件に巻き込まれるという大枠は原作通りなんですが、細かい部分が全然違ったんですよ。
まぁ、それ言ったら漫画版も「比留子さんの髪の色が違う」みたいなのはあったので、アレなんですけども。
そういう本筋に関係ない部分への困惑ではなくて、犯人を知っている立場からすると「え?この人こんな役でいいの!?」みたいなのが結構あって、すごくゾワゾワしたのですw
しかも本編とは関係ないような小ネタがいっぱい散りばめられてたり、比留子さんがなんか変なキャラだったりして。
漫画版の方の比留子さんに見慣れちゃってたから「なにこの要らないキャラ付け・・・」と思いながら途中まで観てました。
「新装版トリック」だこれ!
・・・が!
途中でちょっと気になって監督を調べてみたところ、なんとTRICKシリーズで有名な堤幸彦氏の作品に多く携わっていた木村ひさし氏だったんですね。
それを知った途端「アッー!」ってなって。
なるほどこれ、仲間由紀恵さん演じる山田奈緒子が浜辺美波ちゃん演じる剣崎比留子に置き換わった作品って考えればいいのか!と。
そう思ったら小ネタの数々も急に可笑しく思えてきちゃって、無事最後まで楽しめたのでした。
いやこれ、TRICK風にしたくて作ったのだとしたら、イースターエッグ的な要素がいっぱい隠れてそうだよなぁ・・・。
池田鉄洋さんの管理人もTRICK感を演出する要素になっていたのかw
もしかしたら3度楽しめる作品なのかも
今回の映画で一番面白かったのは、事件が起きる前に明智さんが興奮気味に言っていた「ペンションでこれから起きる予定の事件についてだが・・・犯人がわかった」というところでした!
まだ事件が起きてないのに、目の前で起きていたことから犯人を導き出すという推理・・・面白かったです。
まぁ、そんなのって推理モノだとだいたい名探偵が犯人の最初の挙動から怪しんでたりするので珍しい話ではないのかもしれませんが・・・なんていうかその表現がすごく良かった。
これ、原作にもあったんですかね?
漫画版にもあったっけ・・・?
まぁとにかく諸々細かい部分が原作、漫画、映画で違うと思うので・・・それぞれ楽しめる作品なんじゃないかなと。
本来は「原作→漫画→映画」または「原作→映画→漫画」っていう見方が望ましいとは思いますが、「映画→漫画→原作」みたいな順番で見るとわだかまりも少なく楽しめるのではないでしょうかw
おわりに
というわけで、屍人荘の殺人の映画版を観たよー!というお話でした。
まだ未視聴の方でTRICKが好きな方ならぜひ「映画版」から観てみてください。
・・・これ、原作は一応シリーズ化してるんですよね。
そうなると映画の方もTRICKのような形でシリーズ化していくのかなぁ・・・?
追記
そういや仮面病棟も監督が同じだったらしいので・・・こんな感じなのかしら??
それはさておき、ホアキン・フェニックス版のJOKERもプライムで解放されたので、その感想も近いうちに!
2022/01/29
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