ホラーが苦手でも観れる映画「きさらぎ駅」を観た!原作との相違など感想
アマゾンプライムで解禁された映画「きさらぎ駅」を観ました~!!
きさらぎ駅は2ch発祥の有名なネットロア(都市伝説)ですね。
ハンドルネーム「はすみ(葉純)」さんが静岡の私鉄に乗って実在しない駅 – “きさらぎ駅”に到達してしまい、掲示板ユーザーに相談しつつ帰宅を試みるという一連のお話です。
こういうのの真偽に触れるのは野暮というものですが、嘘だったとしても最初にああいうのをやったというのはすごいですよね。
後発の「ワイもきさらぎ駅行ったわー」みたいなヤツに比べても、やっぱり先発というだけでも感心します。
今回僕が観たのは、そんな2ch発祥のきさらぎ駅をベースに映画化した作品。
ホラー映画が苦手なので普段は観ない僕なのですが、なんとなく「きさらぎ駅」は気になってしまってですね・・・。
2ch発祥のネットロア、都市伝説、洒落怖の類ってついつい見ちゃうんすよね・・・好きなのよ、、、
というわけで感想をば。
ホラーが苦手でも観られるか否か
まず最初に、まだ観てない方のために・・・この作品が「ホラーが苦手でも楽しめるか否か」というところについて触れておこうと思います。
あくまで僕の基準になってしまいますが、「大丈夫」かとw
原作の「きさらぎ駅」は「はすみさんの原体験を文章越しに想像する」というもので、直接的な描写の恐怖ではなく「言い知れぬ不安」のような、後味の悪い怖さ(和風ホラー的な)を描いていましたが、映画版はちょっと・・・いや、だいぶ違います。
映画版はより直接的な恐怖である「パニックホラー」なんですよ。
きさらぎ駅を舞台にしてこそいるものの、最終的には何やらよくわからないクリーチャーに体を浸食されるというお話に昇華(?)されてます。
ゆえに、ゾンビ映画の見た目そのものが怖いという人にはちょっとキツい描写があるかもしれません。
ただそこまで映像のクオリティが高くないので、クリーチャー化したオジサンの頭が破裂するシーンなんかはCG感バリバリで逆に笑えてしまったほどw
とにかく映画きさらぎ駅は現実とフィクションとの境目がハッキリしており、僕は「ホラー苦手でも大丈夫」と判断しました。
※8歳の息子にも観られたし、夜に怖がることもなかったというw
原作との違い
映画「きさらぎ駅」の原作となる2chの投稿まとめおよび、その後(7年後に)現れた葉純さんを名乗る人物の投稿があったのはこちらのブログ↓でした。
原作の要約は以下。
- 23:40発の新浜松から出ている私鉄に乗り、普段なら7~8分で到着するはずの駅に20分以上着かない。
(ただし最初の書き込みがあったのは23:14だったそうなので、22:40発だった可能性も・・・?) - 車内には自分の他に5人いて、みんな寝ている。
- トンネルを抜けて無人のきさらぎ駅に到着(00:25)。
一人で下車。 - 周囲に何も無く、両親に電話して迎えにきてもらうことに。
なのになぜか線路にそって歩き始める。 - 線路を歩いちゃダメと片足のおじいさんに注意される。
- 伊佐貫トンネルを抜けた先で出会った人の車に乗る。
その人がなにやらぶつぶつ言っている。(ここでバッテリーが切れて終了?)
映画版では以下の点が違いました。
- 電車に乗っていた他の5人も一緒にきさらぎ駅に下車。
- 夜中のはずがなぜか到着駅は日中。
- 電話は圏外で通じない。
- おじいさんは両足ある&追いかけてきて捕まえた人と一緒に燃えるw
- 車に乗せてくれた人がクリーチャー化。
でもって、その後の展開は7年後のはすみさん()が説明してくれた内容を踏襲しているものの、見知らぬ男性が車から助け出してくれたとか、光の出口の先が最寄り駅だったなどが相違点ですねー。
映画の感想
さて肝心の映画の感想ですが、面白かったです!
これがあの「きさらぎ駅」か?と言われると全然違うお話なんですけども。
それはそれとして、簡単な謎解き要素があるというか、「世にも奇妙な物語」を見たあとのような後味の悪さとスッキリした感じの共存はあったかなと。
物語の前半がはすみさんの一人称視点による体験談(ホラーパート)で、後半はその話を元に「強くてニューゲーム」を無双していく主人公(謎解きパート)という構成になってるんですが、それもうまく効いてましたね。
ゆえに、クオリティはさておき、お話としてはきれいにまとまっていたので、原作と乖離したお話になってても悪評が目立たなかったのかなと思いました。
そういうわけなので、これは「きさらぎ駅」ではありませんw
きさらぎ駅をベースとした、オリジナルの「世にも奇妙な物語」と考えるのが正解!
そういう目線で観たらなかなか面白かったかなー!
おわりに
というわけで、きさらぎ駅を観たーでした。
この映画の監督は永江二朗さんで、今までも2ch系のホラーを撮ってらした方みたいですね。
次回作は「リゾートバイト」とのことで、これまたネットロアベースの映画というわけですな。
楽しみw