なぜお会計時に支払う側が「ありがとう」と言うのがおかしいのか?
僕は普段、お店などで会計をする時にレジの人に「ありがとうございますー」と言ってしまうことがあります。
特段それを変なことと思ってはいなかったのですが、以前にネットで「それはおかしい」というような意見をたまたま見つけてしまったんですよ。
しかも受け取る側の人(レジ担当の人)の意見で、「なんか気持ち悪い」みたいな。
ええー・・・そうかぁ。
でも、よくよく考えてみて?
全然おかしなことじゃないし、全然気持ち悪くないから!!
ぼくは何に「ありがとう」と言っているのだろう
大前提として・・・人間社会では「サービス」の対価として「お金」が存在しています。
多くの人がお金を得るためにサービスを提供しているわけですよね。
なのでサービスを受けたからにはお金を支払うのが当たり前です。
たとえば飲食店で食事をしたとか。
洋品店で服を買うとか。
この時にお金を払わなければ無銭飲食・万引きという罪に問われるわけですよ。
一方、「ありがとう」という言葉は感謝の気持ちを表したものであって、厳密にはサービスへの対価ではないはず。
もしも「ありがとう」だけで食事が出来たり服が買えたりするのなら、僕は今頃もっと豪華な暮らしをしているはずなのだ!!!
お金を払ってるんだから感謝は要らない?
逆に、「お金を支払う」という行為はあくまでサービスへの対価であって、感謝の気持ちを代弁しているものではないとも思っています。
あ、もちろんお金を貰えるのは嬉しいし、感謝の気持ちの代わりにお金を・・・というのがあること自体は否定しないです。
だけど、根本的な部分では「お金」と「感謝」は別物だと思うんですね。
だって「ありがとう」って言うべきシーンで、言葉ではなくてお金を渡すっていうのを想像したら・・・そっちの方が気持ち悪いでしょ・・・?
だからまぁ・・・たまにタクシーの運転手さんにお金を投げつけて激高している人とかを見かけますけど、なんかその気持ちはわからんでもないのよね。
「運んでもらった対価としてお金は払うけども、おれは感謝してないからな!!」みたいなw
・・・ま、それもどうかと思いますが、、、
良いサービスを受けたら感謝するのが普通なのである
そういうわけで、僕はなんか「気持ちいい接客だったなぁ」とか「迷惑かけたなぁ」みたいに思う時があればなおさら、レジの人にも「あざーっす!」みたいに言ってしまうのであります。
逆に「なんかウンコみたいな接客だったなー」とか思った時には作り笑顔でしれっとその場を後にしますけどね。
(もっと嫌な時は言葉や態度に表しちゃうけど)
これ、アメリカだと「チップ」がその役割を果たしているのかもしれないけれど、ありがたいことに日本にはその文化がありませんのでね。
やっぱり感謝の気持ちは伝えていいんじゃないかな~と。
・・・っていうかアメリカの人も普通に支払いしてチップも払って「Thank you」って言ってたような気がするのよね。
なんかそっちの方がスマートなんじゃない!?
おわりに
というわけで、支払い時に「ありがとう」と言うのは別に変じゃないし、気持ち悪くもないのであります!
まーーー僕もこんなこと書いておきながら毎回言ってるわけじゃないんですけどね。
でもたまに気が向いた時に「ありがとう」って言っちゃうから、その時には「あ、いまワイは感謝してるんだな」と思えばいいんだろうなと。
ま、そういうお話でした。
追記
そうそう、この話と直接は関係ないんだけど・・・前に心理テストで「お金のことをどう考えているか」みたいなのがあって。
「あなたはサービスを受けた時にお金を渡すことを惜しいと思うことがありますか」っていう質問に対して僕は「ややYes」だったんですよ。
満足のいくサービスを受けている以上はお金を支払うのは当然だし、逆にお金を支払うつもりがあるからそのサービスを受けているわけなんだけど・・・。
なんか支払いのタイミングになると「くそー・・・お金が消えていく」という想いが強かったわけです。
これってきっとお金をお金以上のものとして考えてしまっているんじゃないかと思うんですね。
なんかお金って色んなものが買えるし、生活していくのに必要なものだし・・・どことなく「ドンジャラのオールマイティ牌」みたいなアイテムとして捉えがちじゃないですか。
でも、本来お金そのものには「通貨」としての価値(あとは銅とかそういった物質的な微々たる価値)しかないわけですよ。
つまりは「物やサービスと交換するために存在している」ものに過ぎないわけです。
本当に大切なのはお金そのものではなく、それと交換して得られるものや体験だということ。
そういう感覚を忘れてしまうと、どうしてもお金を万能アイテムと捉えてしまい、「お金を払えば感謝を伝えたも同然なんじゃー!」となってしまうのかもしれないなぁ!