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スクラッチカードに学ぶ「子供向けと子供だまし」について

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先日、コメントで「子供向けと子供騙しは違う」という意見を頂きまして。
そうだよなぁーと。

なんかね、子供って結構そういうのを嗅ぎ分ける力があるんですよね。

大人が安易に「こういうのは子供が喜ぶだろう」って思う玩具とかあるでしょ。
ただ単に幼稚なだけだったり、テンプレート通りのアイテムだったり。

ダメなんですよ。
自分が子供の頃を思い出せばわかるとおり、子供ってのは大人が思っている以上にしっかり自分で良し悪しを考えているんです。

なので、特に玩具メーカーとか文具メーカーとか、子供に接するお仕事をされている方は特に注意してほしいと思います。
「こんなん好きだろう」ではなく、本気で「自分が子供だったら嬉しいか否か」という目線で考えるということですね。

なんでこんなことを言いだしたかというと、先日息子が友人に描いた漫画にヒントがあったからです。

付録はスクラッチカード

息子がここ数か月、友人と「自作漫画」の交換をしているんですよ。
最初は「折り紙の裏」とかにサラサラッと書いた漫画を渡して終わり、だったんですけど・・・それが徐々に大きくなっていって。

今ではA4用紙数枚をホチキスで留めたものを一週間に一回ずつぐらいで交換していますw

で!
たぶんそれだけではまた物足りなくなってしまったんでしょうね。

今度は「付録を付ける」とか言い出して。
それで自作のスクラッチカードを作って、コミックのオマケとして付けてあげていたのです。

当てたいんじゃない・・・!

スクラッチカードは数か所削れるようになっていて、3か所にアタリがあるとかそんな感じだったかな。
特に当たったからって何が貰えるってわけでもないんですけども(w)、大人の感覚だとやっぱり当てに行きたいじゃないですか。

でも、息子くんが友人向けのスクラッチカードに書いてあった説明を読んで僕は震えましたよ。

好きなところを3か所削ってね。アタリが3つあるよ。

楽しかったら全部削ってもいいよ。

これよw

アタリを出すことが楽しいんじゃなくて、スクラッチカードを削るということがもはや楽しいという感覚。。。
大人になってからすっかり忘れてましたけど、たしかにワイもそうだったわ!

こちとら40数年生きてきて、いろんな体験をしてきた身分ですけども、向こうさんはまだ10年も生きてませんのでね。
そりゃスクラッチカードを削ること自体がクッソ楽しいわけですよ。
(100均でスクラッチカード削るだけの玩具とかないのかな?)

こういう感覚を抜きにして、勝手に「子供ならこういうのが楽しいだろう」みたいな思い込みで商品を作ってしまうと、たちまちそれは「子供だまし」になってしまうかもしれない、と。
そういうお話でありました。

おわりに

そういやとある漫画編集者さんが「若い子の描く漫画は実体験が伴ってこないからリアリティがない場合が多い」と言っていたのを思い出します。

もちろん若い子にだって実体験はあるはずですけど、少し背伸びした漫画を描こうと思うと、オジサンたちにはちょっと現実味を帯びてこないってことなんだろうなと。

それと似たような感覚かなーと思いますね。
オジサンは子供の頃の実体験を持ってますが、遠い昔なのですっかり忘れてしまってて。
子供だましな商品を作ってしまうと子供たちに「リアリティねーなー!」と思われてしまうんだろうなー。

追記

ちなみに・・・自作スクラッチの作り方は超簡単で。
厚紙にアタリだのハズレだのを書いたらその上にセロテープを貼って。
セロテープの上から銀マーカーでグリグリっと塗ってあげればOK。

乾けばスクラッチカードの出来上がりです。

   

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