【ポプラ社文庫】「死んだ男の手首」が読みたい【売ってない】
2022/06/20
小学生の頃、クラスの女の子が学校に持ってきた怖い本があった。
それが「死んだ男の手首」だった。
僕も好奇心からその本を借りて読んだのだけれど、あまりに怖くて夜眠れなかった覚えがある。
物語の舞台は日本ではないどころか、時代設定も少し古いのに、なぜか当時の自分の境遇に重ねて妄想してしまい・・・公園のあたりから”得体のしれない何か”がやってくるとか、近所のイタリア料理店で人肉料理が出されているとか、そんなことを考えては一人で震えていたのです。
で、どうやら相当怖かったのか・・・当時の記憶というのが改ざんされている恐れもあって。
こりゃ大人になった今、もう一度読むしかないなぁ!!と思って探しています。
ない、ない、なーいっ!
でもね・・・初版1987年の、海外の都市伝説的な本ですよ。
2022年の今、ちょろっと探したぐらいじゃ出会えないんですね、、、
一応オンラインの書籍系サイトにはその面影だけはあるんですけど、どこを見ても「Sold out」「現在お取り扱いできません」ばかり。
古本の買い取り情報だと「買取価格10円」とかになっているのに、オークションとかフリマアプリだと数千円で取引されているという異常な状況。
(つって追ってるんですけど、そもそも出品すらないっていうのが現状w)
別にヴィンテージ本になど興味はないので、電子書籍でもいいんですけど・・・それすらないっていうね。
もう僕はヤツを読み直すことができないのか・・・?
国会図書館行くしかないか・・・?
一応、国会図書館のデータベースにはそれらしきがあったので、行けるタイミングがあればそこで探すというのもアリなのかもしれないですね。
そう考えると、もしかしたら市の児童図書館なんかに保管されてたりするかなぁ?なんて思ったんですけども。(オンライン検索した限りでは無かった)
あとは定期的にブコフ巡りとかして探すか・・・?
あった、あった、あったーーー!!
で、いろいろ調べていたところ、「死んだ男の手首」の原作者は「アルヴィン・シュワルツ」さんという方で・・・この御方、日本では2020年に公開された映画「スケアリーストーリーズ 怖い本」の原作者だっていうじゃないですか!
で、更に調べると、その「スケアリーストーリーズ」っていうのが1980年代〜1990年代にかけて刊行された3冊のUS版「都市伝説」ということで・・・特に1巻と2巻は「死んだ男の手首」よりも前に出ているわけですよ。
・・・ということは!?
「死んだ男の手首」はスケアリーストーリーズなんちゃうかと?
ためしにスケアリーストーリーズの1巻、2巻の見出しを見てみたら・・・あったあった。。。
これ、スケアリーストーリーズ2巻(原題:MORE SCARY STORIES to Tell in the Dark)がまんま「死んだ男の手首」や、、、
スケアリーストーリーズ2巻の内容
スケアリーストーリーズの2巻は4章28話で構成されていて、これがポプラ社文庫「死んだ男の手首」の各小見出しに対応しています。
たとえば「One Sunday Morning」が「ある日曜の朝」。
「Somebody Fell From Aloft」が「だれかがマストからおちてきた」など。
中には僕が読みたかった「The Window(墓地の見える窓)」、「Wonderful Sausage(ワンダフル・ソーセージ)」もありましたよ、、、
ワンダフル・ソーセージは邦訳版だと「恐怖のひき肉ソーセージ」ってタイトルになってますね。
んで「The Dead Man’s Hand」ね。
これが「死んだ男の手首」ですか。よっしゃよっしゃ!
というわけで、スケアリーストーリーズの2巻買ってくる。
↑これですね~!
・・・そういや同じシリーズで「誰かが墓地からやってくる」っていう本もあったんだけど、もしやあっちがスケアリーストーリーズの1巻か・・・?
おわりに
というわけで、僕は無事、「死んだ男の手首」を30年越しに読むことができそうです。嬉しい怖い。
この手の都市伝説って、なんていうか「飛んで火にいる夏の虫」みたいな、読んだら怖くなるのにどんどん引き寄せられちゃう魅力がありましたよね。
ベッドの下に潜む斧を持った男の話とか、カーテンから足だけ見えてる話とか・・・。
そういや土葬で生きたまま目に銀貨かなにかを付けられて棺桶に入れられた人のお話みたいなのもあったような気がするけど・・・それもこの本かなぁ?
追記
買った!読んだ!
2022/06/20