【倍速アタリマエ】Z世代が「タイパ」を重視する理由
2022/12/05
Z世代がタイパを~・・・というのをメディアで目にする機会が増えてきました。
そもそも「Z世代」って、「タイパ」って何よ!!!って話なんですが、、、
「Z世代」というのは1995年~2010年ぐらい生まれの世代を指し、「デジタルネイティブ」とでもいうんですかね・・・生まれながらにインターネットが世の中に存在し、情報がめちゃくちゃに溢れている時代を生きて来た人たち・・・の総称です。
「タイパ」は「タイムパフォーマンス」のこと。
要は時間を効率的に使うって意味ですね。
ワタクシはギリ1970年代生まれなので全然Z世代ではないんですが・・・(ドラゴンボールZ世代ではあるよ!)
何を隠そう、若い頃からタイパ重視派だったんです。
なので今のZ世代の子たちがタイパ重視であるというのも驚かないというか、「ですよね!」って感じなんですけども。
やっぱりタイパ否定派というか「けしからん!」という大人も少なからずいるようですね。
そこで・・・なぜZ世代がタイパ重視なのか?というのを考えましたので、共有させてください。
そもそもZ世代はタイパ重視なのか
その前にまず、そもそも「Z世代」ってくくりも危険だとは思っていて。
僕らの頃でいうと「ゆとり世代」ってキーワードがあったじゃないですか。
あれも、その世代に生まれた人を一緒くたにして、わりと「使えない」風のレッテルを貼ってたでしょ。
勘違いしてはいけないのは、Z世代の子だからって全員が全員「タイパ重視」ではないということです。
中にはとんでもなく無駄な時間を過ごして、それを良しとしている人だっていますからね。
逆に僕みたいにZ世代じゃなくてもタイパ重視勢ってのがいますので・・・あくまで「Z世代はそういう傾向にある」ってぐらいに考えておかないと変なことになります。
ファスト映画・倍速再生アタリマエ~
「傾向にある」というのは顕著なようで、最近でいうと映画を違法に短時間に編集した「ファスト映画」に人気が集まっているというのがもうタイパ的なニーズを現していますよね。
※その動画を支持している層がZ世代である、という統計があるのかはわかりませんが・・・。
映画の演出や仕掛けなども冗長であると感じ、「で、結局どんなお話なの?」っていうあらすじだけ読めればいい、っていう。
あとはネトフリなんかでは倍速再生が標準搭載なのだそうで・・・これも需要に応えた機能といった感じでしょうか。
↑先日のヒカキン鬼ごっこに言及するヒカルさんの動画も普通にみたらありえないぐらいのベシャクリスピードでしたよね。
これも結局のところ、冗長にならないようにあえてこういう編集にしてるんだろうな・・・と思うと、「なんか早口すぎて腹立つ」みたいなのが無くなるんじゃないかなw
要するに、Z世代がどうかはさておき・・・トレンドは倍速再生に寄って行ってるのかな~?と思えます。
※実際僕もYouTubeを観てて「タルいな~・・・」と思う人の場合、キーボードの「→」ボタン(5秒進む)を連打しまくりますもん。。。
なぜタイパはそんなに大切なのか??
タイパを重視する理由として挙げられる一つの要因は、当然「時間がない」ということです。
時間は誰にでも平等に「1日24時間」と設定されている・・・と、思うじゃないですか。
これがねー・・・そんなことないんですよ。
生まれながらに欲求レベルが低かったり、またはお金持ちのおうちに生まれたりすると割と時間的な余裕ってのは発生しやすいと思います。
なのでZ世代がタイパのやり玉に挙げられる時には「生まれながらに情報が溢れているせいで、やりたいことがたくさんある」だとか「相対的に全員貧乏になっているので、アルバイト等に時間を割かなければならない」とかの理由付けがされますね。
ただまぁホントその通りっていうか・・・。
僕はZ世代じゃないけれども、欲しい情報が多岐に渡っているだとか、なるべく損をしたくないだとかで時間を無駄に使ってしまって、結果的に「時間がない」っていう状況に陥ってしまってます。
あとはフィジカルやメンタルでも時間の流れ方は違いますよね。
疲れやすい人は休憩時間も多めに必要だし、ロングスリーパーは起きている時間が短いし。
あれこれ他人の気持ちばかり考えてしまう人は自分の気持ちを考える時間が少なくなってしまうなど。
つまりまぁ、時間は誰にも平等ではないのです。
要点以外は「無駄」に思えてしまう
結果、タイパ重視派にとっては、自分がどうしても観たい映画・・・とかでない限り、演出が「無駄」に思えてしまうのですよ。
だからファスト映画や倍速というのは非常に助かるんですね。
最近は音楽も0秒イントロの方が流行るみたいな話もありましたけど、アレも同じ。
僕らにとって、大好きなアーティストの大好きな曲でない限りは、「CMで聴くあの部分」が重要なのであって、それ以外の部分はいくらこだわって作られていようとも「無駄」なんですよ。
だから僕は昔から「アニメ」というのが見れなくて。
冒頭で「ドラゴンボールZ世代ですけどね」なんて言っておきながら、ドラゴンボールZの戦闘演出なんかは観るのが苦痛だったのです。
(あれは特に尺を稼ぐための引き延ばしだったので、視聴者にとってはガチの「無駄」でしたからねw)
ゆえに、アニメ原作の作品でもコミカライズがあればそっちを読み、アニメ勢と会話をすると噛み合わず・・・「アニメ見てないの??」と軽く引かれてしまうのだ!!
おわりに
こういう傾向にあるのは「タイパけしからん!」と思う人にしてみたら本当に由々しき事態なのだと思います。
たとえば作家やアーティストにとっても「要点だけ」つまみ食いにされるというのは面白くないでしょう。
ただもうこれは性格の違いというか。
例えば映画を楽しむにしても「じっくり観る」というだけが正しい楽しみ方ではない・・・という感じなのかなと。
特に近年は本当に情報が溢れすぎてまして・・・僕のような多趣味器用貧乏勢にとってはあっちこっちの情報を拾う楽しみ(というか義務感)に駆られると、どうしても一つのことに集中できなくなってしまうのは仕方ないわけで。
自ら情報をシャットアウトしない限りは、タイパを重視しないと(大げさじゃなく)生きていけないのです。。
これもまぁ時代の賜物といいますか、大人たちが作り上げた世界の副産物みたいなものなのでね。
一方の意見で「けしからん」とするのも良くないんじゃないかな・・・なんて思ったとか思わなかったとか。
ただ!!
最後にひとつ!
要点だけで得た知識っていうのは、第三者に伝えようとする時にうまく伝わらないっていうデメリットもあります。
自分が把握するのは簡単なんだけど、それをまた誰かに伝えたい時には要点だけだと100%理解してもらうことってのができないんですよ。(要点の要点・・・とかになるのかな)
なので学校の先生とかメンターと呼ばれるような人たちが、僕らに何かを伝えようとするときに「倍速再生したくなるような回りくどい話」をするというのにもちゃんと意味があるのだということもお忘れなく!
追記
先日、初めて「QBハウス」で髪を切ってきました。
あそこ・・・めちゃすごいですね。
マジでヘアカットに10分もかからないの。
前金制で、券売機で1,200円のカット券を買って、席に座ってちょっとしたら「はい完成〜」みたいな。
これはいいぞ・・・!!と。
で、これもタイパ時代の産物だと思うんですよね。
必要なところ以外は全部端折ってるというか。
ある意味「本質だけ見極められたら良い」っていう感覚に近いのかもしれないなと。
どっちが正しい、ってことではなくて。
美容室を優雅に楽しめるというのもすごく「心の余裕がある人」って感じでカッコいいですし・・・もう本当にそういう人間の性質の違いっていうことなんだろうなぁ。おしまい。
さらに追記
Z世代ではなくホワイト世代ですが、朝食を食べたがらない息子(8歳)の今朝の食事がコレ(完全メシ)でした。
※さすがに学校がある日はご飯食べさせてますがw
こんなのもタイパ重視派を狙い撃ちしたアイテムなんだろうなぁ~!!
(なおアセスルファムK配合により僕のおクチには合わなかった模様)
・・・今日はなんか最後ダラダラと締まらん感じですまんの!
2022/12/05