4,630万円の誤送金の件で役場や職員を責めるのは違うでしょ！！

山口県阿武町の4,630万円不正受給の件。
オンラインカジノの決済代行業者から9割がた返金されたそうで、他人事ながらもなんだか安心したという人は少なくないのではないでしょうか。

ただこの件・・・「そもそもお前らが間違えたんやんけ」と、町役場へ苦情を言う人がいるのだそうで。
※わざわざ電話してこんな文句言うとか・・・ｗ

なんていうか、僕はそれはちょっと違うんじゃないかと思うのです。

悪いのはいつだって加害者だ！！

今回の事件、もともとは確かに役場職員のミスというところが発端です。
間違えて入力してしまった人も、そのチェック機構がなかったこともNGでしょう。

さらにいうとフロッピーで送られてきたとかいうデータ内容を疑うことなく、一人の人に大金を振り込んでしまった銀行側にだって問題はあると思います。

・・・でもね。

一番悪いのは、それが間違って振り込まれたものだと知りながら、自分のものにしようとしたT氏でしょ？
そこは揺らがないんじゃないですかね？？？

間違えて入金したところで、即返還に応じてさえいれば・・・ここまでの大事にはなってなかったわけですよ。

だって・・・自分だったらやる？？
もし自分の口座によくわからない大金が入ってて、役所の人が「間違えたんで返してください」って言って来たら・・・普通は返すよね？

え、僕なんか全然暮らしが裕福じゃないですけど（むしろ貧乏ですけど）、返しますよ。
たぶん。

あ、いや・・・どうだろう。
一瞬は「どうにか一部だけでも自分のものにならんか」と思うかもしれない。

でもやっぱり、それで横領したとしても「振り込んだ方が悪い」とはならないと思うのよね、、、普通は。

ということは、ですよ。
役場に苦情を入れている人っていうのは「わしだって自分の口座に大金入ってたらどうにか自分のものにするぞ！！」って言ってるんですかね？
「なんでアタイの口座に入れなかったのよ！！」って文句言ってんすかね。

一度の失敗を認めない風潮

ネットではよく「日本では一度失敗したら人生終わる」とかよく言われてますよね。

たとえば芸人さんが不祥事起こすとバラエティに復帰できないとか、そういうアレ。
あとほら、新卒は雇ってもらえるのに第二新卒とか中途になると一気にハードルがあがるとかもそうです。

とにかく綺麗まっさらのバージンじゃないと許してくれない国みたいなんですよ。日本っていうのは。

今回の件もそれを物語ってるかな・・・って思いました。

だって、町長さんとか頑張ってたじゃん？
お金、ほとんど取り戻したじゃん？？

そりゃ最初に失敗したかもしれないけれど、その後の行動は決して叩かれるようなものではなかったじゃないですか。

僕ももちろん、「快楽で故意に人を殺めた」みたいな人は、たった一度の失敗だったとしても社会的に終わるべきだと思ってます。
更生とか要らんから・・・なるべく苦しんで死ぬか、それ相応の報いを受けて欲しいって。

でも今回の件って、そうじゃないんですよ。
ただただお金の送金を一度間違えただけ。。。

闇雲に許せとまでは言わないまでも、あえて責めるような必要性もないんじゃないかなぁ・・・。

おわりに

ちなみに、僕は今回の容疑者T氏が捕まって、その過去が明るみに出た時にやっぱり少しホッとしてしまったのだ。

というのも、元々ちょっとヤベーやつだった、というように報じられていたから。
（実際がどうかは知らないけれど）

人って・・・「一度手に入れたものを手放す時に惜しいと感じる」ってのがあるじゃないですか。
行動心理学の「保有効果」っていうやつ。

だからね、今回のT氏も一旦懐に入った4,360万円を返金しなきゃいけないっていうのは相当苦しかったと思うんです。
T氏の素性を知る前は「善良な市民が4,630万円でバグってしまったのかなぁ・・・」って、ちょっと同情してたの。

でも、同級生からお金を巻き上げていたとか、万引き常習犯だった・・・って報道があって、ちょっと整合性がとれたというか。
「ああ、やっぱり普通はお金返すよな」・・・みたいなｗ

なのでね、役所の職員を責めるとかなんだとかっていうのは矛先が違うわけですよ。
責任転嫁甚だしいと思うのですが・・・どうでしょうか！？

※誹謗中傷している輩もいるそうですが、それはもうあなたが”加害者”ですからね、、、