Squier Affinityで作る、なんちゃってFenderストラトキャスター。
2020/05/05
僕は趣味でバンドをやっていた過去があり、その経緯からギターを8本所有しています。
その8本目に入手したギターがSquierというブランドのギターで、何気にこれが初めて妻からもらったギターだったりするのです。
誕生日プレゼントということで、通販で買ってもらった当時1万8,000円ぐらいのエレキギター。
僕が持っているギターの中では一番か二番目に安いものです。
・・・が、今は他のギターを実家に置いてきてしまっているのにも関わらず、これ一本だけは手元にあるという状態なんですね。
というのも、もともとある程度使い勝手の良いギターだったところに、適度に手を加えて「なんちゃってFender化」をしたから。
結果的にすごく使いやすく、かつ安物なので乱雑に扱える・・・みたいな便利なヤツになってます。
そんなSquier Affinityの魅力と、Fender化したところについてまとめました。
Squier Affinityの魅力
Squier(スクワイヤ)のギターはヘッドに「Squier by Fender」と書かれているとおり、一応フェンダー傘下ブランドのギターということになります。
1982年に、当時品質の高かった日本のコピーブランドに対抗すべく、「フェンダー公式の廉価ブランド」として日本市場に投入されたのが始まりで、今では全国展開されているフェンダーの弟分です。
それゆえ公式に「STRAT」と名乗れるわけですね。
ここで注意しなければならないのは、スクワイヤギターは決してフェンダーギターではないということ。
これはGibsonにおけるEpiphoneや、GretschにおけるElectromatic、ESPにおいてのGrassrootsと同じ感じでしょう。
だからといって「使えないギターなのか?」と言われると、そんなことはないんですよ。
特に初心者においては十分すぎるほど使えるギターですし、中級者にも遊び甲斐のあるギターだと思います。
・・・と、素人の僕に言われても信用できないと思うので、とある権威の話を参考に。
僕の友人でミュージシャン養成スクールに通っていたヤツがいるんですが、彼曰くそこの学校の講師(スタジオミュージシャンを兼任している人)がメインで使っているギターがなんとSquierをカスタムチューニングしたものだったそうです。
あとは僕の知り合いで唯一人だけ「大御所ミュージシャンのサポートギタリスト(バックバンドで弾いてる人)」という方がいるのですが、その方が僕のこのSquierを使って奏でた音色はとても美しいものでした。
・・・結局のところ、あくまでギターの音色は「奏者の腕>>>>|越えられない壁|>>>>アンプ≧エフェクター≧ギター」なんだろうなと実感させられます。
Affinityシリーズ
Squierブランドでは「Bullet」「Affinity」「Standard」など、各種シリーズ展開があります。
僕のSquierは「Affinity」というシリーズのものでした。
各シリーズの違いは、パーツ構成(ボディの素材やピックアップのクオリティなど)と価格帯です。
Affinityは1996年からスタートした「往年のストラトやテレキャス、ジャズベを模したモデルのエントリークラス」をコンセプトとしたシリーズ。
そのため、初心者がここからスタートして、「スクワイヤで物足りなくなったら本家フェンダーに流れてね!」って意図が感じられるようなアイテムだったりします。
僕はこの60年代後期のラージヘッドや、ジャンボフレット、メープル指板に黒ドットインレイという仕様に食指が動かされました。
ちなみにSquierの中には6~7万円の「これだったらFender Mex買えるやん!」っていう上位モデルも存在しています。
なんちゃってFender化。
ではここから僕が行ったFender化について。
といっても特に大したことはしてないです。
SquierにFenderっぽいパーツをつけただけ。
でも、個人的な満足感はグッとあがるのでオススメです。
チューナー
まずはチューナー(ペグ)を70年代風フェンダーのものに。
プレイアビリティにこだわる本物のギタリストなら、ゴトーとかシュパーゼルとかそういうの選ぶんでしょうけど、なんちゃってフェンダーを作りたかった僕はFender USA純正のこれを選んだというわけです。
そして、画像でもわかる通り、Affinityのペグ穴に合わせると6弦のパーツだけハミ出てしまいましたw
実際につけてみるまで気づかなかったので、仕方ないと割り切っています。
ナット
ナットは真っ白のプラっぽいヤツがついていたので、取り寄せて変更。
・・・ただこのナットが、牛骨だったのかなんだったのかは忘れてしまいました。
思い出しました。
グラフテックとかいうメーカー?の「象牙に勝るとも劣らない」というナットでした。(つまり象牙ではない)
1,000円ぐらいのヤツです。
これによって演奏やチューニング、何が向上したのかは僕にはわかりません・・・。
ネックプレート
これなんかもう完全に何にも影響しないただの飾りだと思いますが、ネックプレートもフェンダーのものに変更しました。
チューナーを’70にしたんだからネックプレートも三点止めなんじゃないか?と当時は悩みましたが、今となってはどっちでもいいですw
※ちなみに取り付けるその時にプラスドライバーが滑って、いきなり傷ものになってしまいました。。。ぐすん。
ピックガード
僕が入手した当時のAffinityはピックガードが1プライものでした。
※いまのAffinityはFender公式のショップで販売されているものが3プライになっているので、基準が変わったのかもしれません。
なのでわざわざ3プライのピックガードを取り寄せて交換。
当時の1プライピックガードは7点止めだったのですが、リプレイス用のピックガードは11点止めだったため、ところどころビスが入っていませんw
そしてこれも全然演奏には支障のない部分ですね・・・。見た目の問題です。
ピックアップ
もともとついていたピックアップも悪いものではありませんでしたが、なんとなくフロントピックアップだけダンカン製のヴィンテージタイプのものに変更しました。
このピックアップと、もともとのピックアップでのハーフトーンで弾いたのがこれです。
演奏技術はさておき、粒立ちがしっかりとしているのがわかると思います。
ただ、変更するならフロントだけじゃなく3つ一気にやった方がいいですね。
ピックアップ交換は半田ごてが使えれば誰でも簡単にできるのでオススメです。
キャパシター
これも詳細は忘れましたが、もともとついていた緑の小さなフィルムコンデンサーから、ちょっと大きめのヤツに変更しました。
大きめといっても容量は同じです。
なんとなくヴィンテージギターについてそうなキャパシターを探して、1,000円ぐらいでリプレイスできそうなのを探していたとき、Vintage BitaminQのリプレイスパーツとして紹介されていたヤツがあったので、適当にそれをチョイスしました。
キャパシター交換でトーンの効きは確かに変わると思います。
ただ前述のとおり、ギターの音色を左右するのはあくまでプレイヤー本人の腕によるところが大きいので、僕にはあまり意味のないものだったかもしれません。
おわりに
というわけで、SquierのAffinityの魅力と、なんちゃってFender化についてでした。
正直なんちゃってFenderは自己満の域をでないとは思いますが、こういうのって楽しんでナンボですからね。
楽しいと必然的に触る機会が増え、愛しくなってくるもので、上達にも繋がるわけですよ。きっと。たぶん。
なので初心者には改造のベースとなりそうなAffinityはなかなかオススメですし、中級者もガンガンいじってFenderに匹敵するギターに育てたら楽しいと思います。
ただし!
上記の記事を読んで頂けるとおわかりのとおり、リプレイスメントパーツを買っていったら必然的に+2~3万円にはなるわけで・・・。
場合によってはセールで販売しているFender Mexがマジで買えちゃうということも考慮のうえで楽しむようにしたいところです。。。
2020/05/05