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今更聞けないけど、知っておくと得するクラフトビールのスタイル「IPA」について。

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      2020/05/05

ipa

クラフトビールが人気になって、今ではどこでも飲めるようになっています。
でもクラフトビールといってもいろいろあるし、よくわからない。

そんな人はとりあえず「IPA」について語れるようになっておくと楽しめますよ!

IPAについて

IPAはもともとイギリス生まれのビアスタイルです。
India Pale Aleの略で、直訳すると「インドの薄いエール」。

これはその昔、イギリスからインドまでビールを運ぶ際に、
長い船旅に耐えられるよう防腐剤としてのホップをたくさん投入したことに起因しています。

ホップをたくさん投入するとどういう事が起きるかというと、
まずは香りがとても華やかになります。

ホップはビールの特徴的な香りを作る役割を持っているためです。(アロマホップと言います)

そしてもう一つ、とても苦くなります。
ホップにはビールの苦みを決める役割もあるためです。(ビタリングホップと言います)

つまり、IPAと聞いたら「すっげー苦いビール」って言えればOKってこと。

※ちなみにペールエールのペール(薄い)というのは、
当時のビールの色味に比べて薄いという事を指していて、決して味が薄いわけではない事に注意。
また、当時は現在のような美しい黄金色をしていたわけではないので、厳密にはペールエールの色味の方が濃いという妙な部分もあります。

アメリカンIPA

現在のクラフトビールブームの背景にはアメリカから入ってきたアメリカンIPAブームも一躍買っています。

アメリカンIPAはアメリカ産ホップを使ったIPAで、
アメリカ産ホップの特徴である柑橘系の香りが特徴的なガツンとくるビール。

一時期からアメリカのマイクロブルワリーがこぞってIPAを作り、
アメリカでは普通のスーパーやコンビニでもクラフトビールのIPAが飲めちゃうぐらいメジャーな存在に。

一時期は「アメリカのビールは薄い」が定番でしたが、
今は「アメリカのビールといえばIPA」が主流だと言えます。

セッションIPA

アメリカンIPAの中でも比較的新しいスタイルとしてセッションIPAというスタイルがあります。

これは極端にアルコール度数の少ないIPA。
だいたいアルコール度数が3%前後に抑えられているので、日本より少し飲酒運転への規制が緩いアメリカでは、「セッションIPA飲んで運転して帰ろう」みたいな人もいるんだとか。(あくまで聞いた話です)

日本でもナガノトレーディングさんが持ち込んだPizza portブルワリーのPonto S.I.P.A.を皮切りに、いろんなセッションIPAが入ってきているので、見かけたら即買いです。

EIPA

アメリカではアメリカンIPAを基準として考えた時に、
東のIPA・・つまりイギリスの伝統的なIPA(イギリスのモルト、イギリスのホップを使用したもの)をEast India Pale Aleと呼んでいます。

有名どころだとBROOKLYN醸造所がEIPAを製造販売しています。

日本のIPA

実は日本でもブームになる前からIPAは存在していました。

ヤッホーブルーイングのインドの青鬼がそれです。

これ、酒屋さんとかでみたことありますよね。
知る人ぞ知るって感じで、名前にもIPAって入ってないからスルーしがちですが、
ずっと日本にもIPAがあったんだと思うと、なんだか今まで損していた気持ちにさせられます。
※インドだけじゃわかんないってw

アメリカやイギリスのIPAはどうしても関税諸費用のせいで高くなりがち。
でも日本のIPAなら、200円強で飲めちゃうので嬉しいところです。

おわりに

IPAを知ると、クラフトビールのお店での楽しみ方がぐっと広がります。
ビールのお祭りにいっても「あ、IPAあんじゃん」ってなります。

で、そうなるとそのうち「IPL(India Pale Lager)」とかに出会ったりしてめっちゃ興味津々になったり。

最近はようやく大手ビールメーカーも重い腰をあげて「ピルスナー」以外のスタイルに力を入れてきました。
日本でもIPAが普通に飲まれるようになる時代も近いかもしれませんね!

※ちなみに例によってビールの知識は藤原ヒロユキ氏の著書から仕入れています。
興味がある人は「知識ゼロからのビール入門」はなかなかオススメです。(古い本だけど)

   

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      2020/05/05

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