古き良きアメリカの景色とそこにあったかのような言葉 | アメリカン マヨネーズ ストーリーズ
2020/05/05
とてもカッコ良くて大好きな本です。
古き良きアメリカンダイナーの写真と、まるでそこにあったかのような著者のコピーが、
なんとも言えないノスタルジックな気持ちにさせてくれます。
カッコいいとは、こういうことだ
僕らはアメリカで暮らしたことなんて一度たりともありません。
にも関わらず、なんとなく懐かしい気がしてしまうのは何故なんでしょうか。
昔観たアメリカの映画のワンシーンが思い起こされるから?
そんなシーンの映画あったっけ?と思いながらもどことなく懐かしい文章に魅かれていきます。
本書はキューピーアメリカンマヨネーズの広告用に作られたコピーがまとめられた本で、
コピーなんて知らない素人が詩集のように見てもカッコいいと思えるところがすごいです。
走っていった。が、兄貴もバイクも見えなかった。
僕が好きなのはこのコピーでした。
キャッチコピーの基本って、カッコいいことじゃなくて”その情景が浮かぶこと”だったと思います。
なんとなく、本当になんとなくだけど、僕にはその情景が浮かびました。
ボディコピーを読むまではキューピーに紐づかないけれど、
キューピーのマヨを求めているターゲットの心をわしづかみにできるコピーだったんじゃないでしょうか。
※このコピーの彼は後日ブールバードダイナーでマヨをつけたハンバーガーを食べるという内容です。
おわりに
僕は当時やっていた店のヒントになる”何か”があればと思い購入しましたが、
思いがけずお気に入りの一冊になりました。
ハンバーガーではなく、マヨネーズにまつわるストーリーズ。
その登場人物たちの情景を思い浮かべ、ノスタルジックな気分にさせてくれる、部屋に置いておきたい一冊です。
2020/05/05