ルールの中で創意工夫しているものを見ると痺れるよね、って話
お笑い芸人のエバースさんがラジオで話していたというお金の話がありまして。
その中で「ラーメン1,500円ってなるとちょっと違うよな」ってのがあったそうなんですよ。
きょうび、700円で食べられるようなラーメンっていうのはもうなかなか出会えないけども、1,500円はちょっと違うよなと。
1,000円っていう枠の中でどう勝負するか?っていう暗黙のルールがあるよな、と。
(一言一句こう言ったのではなく、こういうニュアンスのことを言っていたそうです)
わかるわかる・・・。
エバースさんはこれを「ネタも尺の中でどれだけ面白いことをやれるか」って話につなげていたそうですが、ほんとそう。みんなこれなんですよ。
少年誌にエロ漫画載せるようなもん
ラーメンに限らず、飲食店なんてたいていは高いコストをかければそりゃ美味しいものが作れるんです。
極端な話をすれば、お金に糸目をつけないお客さんがバスバス集まるって前提があった時に、最高の食材と最高のシェフを揃えて料理を作らせればいいんですから。
ただ、これがひとたび「会社員のランチで〜」ってなると、一食数万円なんて出せないわけじゃないですか。
だから各飲食店は1,000円とか、最近だったら1,500円とかでいかに満足度の高いものが出せるか!?ってところに頭を使うわけですよ。
さっきのお笑いの例もそうですよね。
ネタ尺が決まってて、その中でいかに面白いことをやるのか?ってところに頭を使ってしのぎを削った戦いをするから賞レースが面白いんであって。
やっぱ「なんでもあり(バーリトゥード)」になればなるほどつまらなくなっていくのは仕方ないのかなと。
R-1がいまいち評価されづらいのとか、Amazonのバラエティがいまいち面白くないのもこれですかね。
あとは見出しにも書いた「少年誌にエロ漫画載せる」っていう禁忌もね。
そんなことやったら男児たちに一番人気になるのは当然で。。。
だからギリギリ少年誌に載せられるラッキースケベが生み出されたわけですから。
私はこういう工夫が好きである
なので、なんていうか1,000円以下のラーメンと1,500円級のラーメンっていうのは、もはやジャンルが違うんだろうなと。
同じラーメンでくくりたくなるけど別物っていう。
で、僕はそういう「工夫で勝負している」という物が結構好きでして。
たとえばミニカーだとホットウィール・ベーシックカーの、「限られたコストでカッコよく見せる工夫」とか。
数千円でハイクオリティなミニカーを作るメーカーもあるんだけど、それを3インチという枠で、売価$1ちょっとっていう制限の中で以下に楽しませるか!?っていうホットウィールのコンセプトはたまらないです。
あとは刀によるエンタメの再生とかね。
(USJの回復とか、西武園ゆうえんちのリニューアルとか)
TDRみたいにがっつりお金かけて、入場料もあげて、それですんごいものを作る!っていうのもいいんですけど、お金かけないでUSJを回復させちゃった話はマジで痺れました。
西武園ゆうえんちは実際に行ったけど、まぁなんかうまいことやったなーって思ったもんなぁ。
おわりに
ま、そういうわけなので、こういうのをひとくくりにして比較するのはナンセンスですよ、と。
よく「マック派だモス派だー」って話をしている時に「えー、おれはテディズビガーバーガーかなぁ」みたいな空気読めないことを言っちゃう人、いるでしょ!?
それはもうね、土俵が違うんだぞと。
こちとらノールールの話をしてるわけじゃないんだぞと。
そういうお話でした。
追記
ただねー、たとえば100均アイテムを使った収納術みたいなのもよくテレビやネットで「おしゃれ」として扱われたりしてて、ああいうのも創意工夫が見えて大好きなんですけども・・・やっぱちょっとどこかダサいんすよね、、、(僕もよくやるんだけどねw)
有吉さんもコジマジックさんの突っ張り棒テクをダサいって言ってたもんなぁ。。。
そういえば100均のお皿使ったり、店内の飾りを自作したりして頑張ってた飲食店さんも、どこかダサいというか安っぽく感じてしまったのを思い出します。
つまりまぁ、使い所ですよね。
ランチだったら安くて工夫できるように!
記念日に奮発するお店では高級さをしっかり演出してもらって!
みたいな感じかな!!