ホームブルワリーキットを使ってド素人が醸造チャレンジしてみた結果・・・
2022/07/08
クラフトビールの楽しさに触れると、
つぎは
「おれはクラフトマンになる!」(どーん)
って思ってしまいがち。
前回、BOPについての話を書きました。
これなら、合法的に、失敗なく確実にオリジナルのマイビールが造れます。
しかも激ウマで。
自分のオリジナルビールが造れる木内酒造のBOPをやってきた時の話
でも、「近くにそれをやってる酒造がないよ!」とか、「自分の家でやってみたい!」って方の為に、ホームブルワリーキットなるものがあるのです!
自分の家が小さな小さな醸造所になるキット
僕の30何回目かの誕生日に、普段お世話になっている方からプレゼントとしてホームブルワリーキットを頂きました。
アメリカではこの手のキットを使って家庭でガンガン「マイビール」を造ってるらしいです。
マイビールだと、一本あたりの価格がすっごい安いそうで。
そもそもアメリカは酒税がないんだか安いんだか、もともとビールが激安なんですが・・・それよりも安くできちゃうわけです。
そんなアメリカ生まれのビール醸造キットが、日本でも買えるんですね~。
こんな感じのやつです。
でも日本で素人が勝手にお酒を造ったら違法なんでしょ?
そうです。
いくら売っているキットを使ったからって、勝手にお酒を造ったらアウトなんですよ。日本では。本当は。
じゃあビール造れないじゃん!って話ですよね。
でもそこはうまいこと説明書に書いてありました。
「日本ではアルコール1%以上を含む飲料を醸造する場合には免許が必要です」(だったかな)
「なので、この過程における砂糖の投入はしないでください」
みたいなことが!
麦芽のデンプンから作られる糖分だけでは十分なアルコールは出来ないんですよね。
そこで通常この手のキットでビールを作る時には、瓶内で二次発酵させるのにお砂糖を追加するわけです。
でもその砂糖を入れなければアルコールが作られないのだから・・・つまり生成物も「お酒ではない」。
だから家で作ってもいい、という理屈ですw
まぁー実際には、みんな”自己責任で”砂糖を入れてるとは思いますがががが。。。
ホームブルワーキットの工程
さて、頂いたからにはやってみようというわけで、僕も試しに作ってみました。
僕が貰ったキットの中身は、
ドロドロになっている麦芽エキスとホップが混ざったやつ、
醸造する為の大型のプラスチック容器、
あとは醸造に必要な機材一式と、瓶の王冠・・・という内容でした。
一次発酵まではこのキットだけで完結できましたが、その後の二次発酵で瓶に移すという工程があり、その瓶が付属しておらず・・・24本ぐらいの清潔な空き瓶が別途必要でしたね~。
沸騰させたお湯に入れるだけ
ホームブルワリーキットの工程はものすごく簡単で、沸騰させたお湯にドロドロしたやつ(麦芽エキスとホップ)を入れるだけ。
それを容器に移し替えて、ひたすら発酵を待ちます。
この発酵が曲者で、酵母が活動できる一定の温度じゃないといけない。
それが確か20℃とかで、僕らは真冬にやってしまったので別途電気毛布を買って、ホームブルワリーの下に敷いてやりました。
結果、失敗
で、失敗するっていうw
電気毛布+暖房器具をガンガンにつけて、室内温度がやっと20℃ってところだったんですね。
それなのに外出時に暖房器具を消す等してしまって、冬場は一気に温度が冷えてしまったのです。
温度管理には十分気を付けましょう。
※ホーム”ブルワリー”なのでね・・・当然のことなんですがw
ちなみに失敗した旨をこのキットをくれた方へ伝えたところ・・・
「うーん、そのキットがもう何年も前のだから、死んでたのかもね」
って。
ぅおおーーい!!
味見
失敗してしまったものの、せっかくそこまで育ててきたという想いがありますのでね・・・途中段階の汁を出して飲んでみました。
・・・激マズ。
どうにかならんかと瓶に移して王冠を打って、暗所で寝かせて熟成させてみましたが・・・やっぱり激マズでした。
なんかねえ・・・麦芽の甘いジュース、、、にすらなれてないような、そういう変な飲み物だったなぁ、、、
※もちろん商品がマズイというわけではなく、僕が失敗したから不味く仕上がったということですw
おわりに
アメリカではあたりまえのように行われている(らしい)ホームブルワリー。
クラフトビールの虜になってしまった方は是非、一度はクラフトマンの気持ちになる為にも体験した方がいいですね!
2022/07/08