果たして広告は悪なのか?広告をうざいと思っている人が知っておくべきこと。
2020/05/04
先日友人とLINEでやりとりをしていた時のこと。
ふと友人が貼ったリンクに、リンク先のニュースアプリの宣伝が入っていました。
こんな感じに。
僕なんかは広告って全然気にならないんですけど、その友人にしてみたらひどく気になったようで、広告がついてしまったことについて謝られるという事態に。(っていうほど深刻でもなかったけど)
そこで思ったんです。
「広告って、そんな悪なの・・・?」って。
結論から言うと、広告にも「いい広告」と「悪い広告」があります。
ドラクエVのスライムみたいなものですね。
「いい広告」は積極的に認めていくことで、社会がもっともっと楽しくなるんじゃないか・・・というお話です。
僕らが無料で観るコンテンツは広告で成り立っている
まず僕が言いたいことは、この世の中はギブアンドテイクが基本だということです。
クレクレばかり言っているヤツは嫌われますよね。
自分の利益しか考えてないヤツとは距離を置きたいですよね。
つまり、人と人は基本的にWin-Winの関係になれなければダメだということ。
ブラック企業がなぜ許されないのかというと、労働者と経営者の関係がWin-Winになっていないように見えるからです。
広告はコンテンツを享受する対価である
特にWEBに関しては顕著ですが、無料で得ることができるコンテンツには広告がつきものです。
なぜなら、コンテンツを提供している側は(そのコンテンツのクオリティの良し悪しに関わらず)提供するための時間を犠牲にしており、その対価を広告によって得ているから。
逆に言えば、無料でニュースやブログ記事を読んでいる人は、広告が表示されることによって間接的に対価を支払っている・・・ということになるんですね。
僕はこれがすごく美しい仕組みだと思っています。
たとえば漫画の週刊誌を読もうと思ったら200~300円ぐらいを支払わなければならないじゃないですか。
その内容が面白いかどうかはさておき、現金を支払わないと読めないわけですよ。
WEBコンテンツの場合、広告が表示されることで”現金を支払わなくてもコンテンツが得られる”という状態にあるということ。
この「現金を支払わない」というところがすごく美しくないですか??
お金を汚いものとする人たちにも決してお金を意識させることなく、そのうえでお金を回しているという仕組みになっているわけで・・・すごいです。
僕らが有料で観るコンテンツも広告が結構ある
広告がはびこっているのは何も無料コンテンツだけではありません。
たとえば情報誌ってあるじゃないですか。
すべての情報誌がそうとは言えませんが・・・実は記事に見えるページの半分近くが広告だったりします。
雑誌社が広告をあたかも雑誌の1ページであるかのように作ることなんて造作もないことなんですよ。
ユーザーとしても雑誌にあからさまな広告がたくさん載っているよりは、記事のように仕立てられている方が楽しめるわけで・・・なんやかんやWin-Winになっているなと思えます。
広告が悪いんじゃない。悪い広告が悪いんだ。
僕なんかは雑誌に載っている広告やテレビのCMって結構面白かったりします。
WEBの広告なら自分に適したものを表示してくれるものもあるので・・・ついつい観ちゃいます。
だから「広告ってそんなに悪なのかなぁ・・・」と思ってしまうんですが、それを嫌っている人の気持ちもわからないわけではありません。
というのも、やっぱりうざい広告というのはあるからです。
うざい広告のせいでいい広告も被害にあっている
たとえば画面いっぱいに表示されたかと思うと閉じられないような広告。
子供と一緒に観ていたらビックリするような性描写、暴力描写のある広告。
一見記事の一部なのかと勘違いさせるような広告。
こういったものはもってのほかです。
そうじゃなくても、たとえばごり押しが過ぎる広告とかはやっぱりうざいと感じてしまいますよね。
一時期の某仮想通貨のCMとかなんて「もういいから・・・」って気持ちになったものです。
こうした一部のうざい広告のせいで、すべての広告という広告を悪とする風潮が出来てしまっているのではないかと思います。
ひとくくり、ダメゼッタイ。
ただ、そうやって一括りにしてしまうのはもったいないです。
たとえば、アイドルにだってAKBグループのようなものもあれば、ももクロ、BiS、バンもん!みたいにいろいろあるじゃないですか。
一部の外国人が悪さをしたからって「外国人は悪いヤツら」とくくってしまうのも問題ですよね。
それと同じで、広告にも「いい広告がある」というのを見極めていけるようにしてほしいなと。
なぜなら、「広告=悪」という風潮があまりに蔓延してしまうと、弊害があるかもしれないからです。
それは前述の、有料無料にかかわらず「コンテンツは広告で成り立っている(ものがある)」ということからも明白です。
おわりに
というわけで、広告をうざいと思っている人が知っておくべきこと・・・でした。
ただまぁ、受け手側だけにどうこう出来る問題ではないんですよね。
できるだけ広告を配信する側もうざくない広告を目指すべきなんですが、どうも「うざくてもいいから記憶に残るようにごり押ししようぜ・・・」って感じの広告が多いような気もしています。
たとえばケータイ3キャリアのCMとかみたいにユーザーが見ていて楽しいものっていうのが増えてくれたらもっと広告が楽しくなって、消費も捗るんじゃないかな~って思うんですが・・・どうなんでしょ。
2020/05/04