自宅を醸造所に出来る、マイクロブルワリー化する方法。・・・結局断念。
2016/07/28
クラフトビール熱が高まりすぎるとですね、
「ワイは、自宅にマイクロブルワリーを作るんや!」
って気持ちになってきます。
僕も当時、そんな気持ちになりました。
善は急げです。
日本のマイクロブルワリー協会みたいなところに連絡をしていました。
※若干のフェイクを入れている点と、もうあんまり覚えていない点、お許しください。
マイクロブルワリーとは
アメリカにその数1,000はくだらないと言われているマイクロブルワリー。
その名の通り、小さな醸造所のことです。
アメリカでは、ブルワリーの横にレストランを併設しているとか、
レストランが自家醸造しちゃってるとか、そんな感じでたくさんあります。
日本でも高円寺らへんですごく素敵なマイクロブルワリーがあった記憶があります。
僕もなんとか二畳ぐらいのスペースは確保できそうだったので、
それで出来ないかと相談に行った次第です。
資金があれば、できなくはないっぽい
アポイントを取っていた会長さんと接見し、
二畳ぐらいのスペースでマイクロブルワリーをやりたい旨を伝えました。
そんな無茶苦茶なことを言っているのに真剣に考えてくれて、
なんとか形になりそうなところまで持っていて頂きました。
が、
醸造設備、つまり二畳まるまる冷蔵庫を作るような感じだったり、
醸造する為の窯を購入したり、諸々を考えると、
それでも300~500万の資金が必要と言われました。
さらに、その前に協会へ加盟しろと。
それが月に10万だったか、そんな感じでした。
当然僕にはそんな資金力がなく、断念することに。
でも逆に考えれば資金さえあればマイクロブルワリーは可能って事なんじゃないかと思っています。
年間醸造量の問題点がある
マイクロブルワリーとして免許もとれてしまえば、
晴れてオリジナルビールをガンガン造って売る事が出来るようになるわけです。
小さなレストランやバーを併設させて、
そこで醸造した生ビールを飲ませることだってできるわけです。
ただ、「年間醸造量」という問題があるのを忘れてはいけません。
これは、94年だかに地ビールが解禁された際に国が定めたルールで、
年間あたり60キロリットルだったかの醸造が課せられています。
月あたり5キロリットルですから、1日あたり166リットル。
355mlの瓶で467本。って、
どう考えても素人にこなせる量じゃございません。
まぁ、これは「60キロリットル分の税金は最低でも払えよ」って事なんだとは思いますが、
やっぱり現実的ではないですね。
何か副原料を入れて発泡酒とすることで、年間6キロリットルになりますから、
月あたり500リットル、1日あたり17リットル。
355mlの便で50本程度。
素人が造って売ってを考えるならこの辺りからでしょうか。
「一度自分で醸造して、またおいで」
結局金額を聞いてうなだれる僕に、会長は
「ホームブルワリーキットってのがインターネットで買えるから。」
「それでも組み合わせ次第でいくらでも美味しいビールが造れる。」
「一度自分で造って、いいのが造れるってなってからまたおいで。」
そんな感じの言葉を残してくれました。
「一度やって、失敗してるんです」
なんて、口が裂けても言えませんでしたw
ホームブルワリーキットを使ってド素人が醸造チャレンジしてみた結果・・・
おわりに
僕のビール熱はその辺りを境に急激に落ちてしまったので、
その後僕の家が醸造所になることはありませんでした。
以上で「マイビールを造りたい」三部作は終わりです。
僕はまた造りたくなったら、BOPでお願いすると思います。
自分のオリジナルビールが造れる木内酒造のBOPをやってきた時の話
でも時間にもすごく余裕があるなら、
グレーだけど、ホームブルワリーをもう一度やってみたい気持ちもあります。
老後にのんびりとマイクロブルワリーをやって、
近所の老人仲間を集めて自家製生ビール飲み会するのも一興かもしれません。
いずれにせよ、誰かのビールライフに
何かしらのヒントを与えられたら幸いです。
2016/07/28