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父が急逝した時、一滴の涙もこぼれなかった理由

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僕は17歳の時に父が他界したんですけども。
その報せを受けた時、お通夜の時、火葬場・・・等々、いずれも一粒の涙さえこぼれませんでした。

今、自分が「オトンが死んだ時と同じ年齢」になったんですが、この歳になるまで父の死を思って泣くことなんて一度もなかったです。
というか別に悲しくなかったんだな。

で・・・これは何も僕がイキってるわけでもなければ、欠陥人間であるということでもないんですよ。
何故泣けなかったのかというと、おそらくは父との間にそこまでの絆がまだなかったから・・・なんじゃないかなーと。

そんなお話です。

父はほとんど家にいなかった

うちの息子くん、10歳にしてようやく「自我」のようなものが出て来たというか。
本人も言ってたんですが、8歳ぐらいまでは頭の中に霞がかかってるような状態だったんだそうです。

それが9歳ぐらいからクリアになり始めて、ようやく今は「おれはおれだぜ!」みたいな感じになってる、と。

でー・・・僕もよくよく思い返してみると、自分が自分であるとしっかり認識できたのってそれぐらいだったかもなーって。
もちろん幼稚園ぐらいから断片的な思い出はあるんですけど、自分の意思でしっかりと行動してたっけ?みたいな。

・・・アー、してたこともある、か。

でまぁ、僕の頭がようやくクリアになってきた頃には、うちのオトンってほとんど家にいなくなってたんですよね。
夜は毎晩飲み歩いてきて、深夜2時ぐらいに帰宅してましたし。
休みの日は基本的に土日祝全部、一日中パチンコ。
どうやら外に浮気相手もいたなんて噂もあったぐらいで・・・母親がいつも「いつ離婚しようか」って言っててね、、、

子供にとっては母親の敵って自分の敵なんですよw

で、そんな矢先に病気で倒れて。
一度は復活したんだけど、1年後に心筋梗塞で急死っていう感じだったんです。

ゆえに、父親に対してそんなに思い入れがないというか。
死んだと聞いても「そうかー」ぐらいにしか感じられなかったのです。

つまりは未熟だったのである

一方・・・今の僕の家族。
妻や息子、あとは愛犬もかな。

もしこのうちの誰かが僕より先に死ぬことがあれば、絶対に毎日泣いて過ごすことになるだろうと思います。

というのも、最近は映画とかでもよく泣いてますし、先日なんて新聞の投稿で大泣きしちゃったでしょ。

宮本英司「妻が願った最期の『七日間』」を読んでボロ泣きおじさん

これね、他人の話なのに自分のことのように置き換えて考えちゃってるんですよね。
いっぱい思い出があって、いつも一緒にいて、絆がある人とのお別れ・・・って考えると悲しくて仕方ないんですよ。

つい先日、西田敏行さんやピーコさんの訃報があって。
それを聞いて悲しい悲しいって言っている人たちがいて、若いころの僕だったら「いちファン程度で、なぜその人の死をそんなに嘆くことができるのか」と感じただろうと思うんですけども、今ならなんとなくわかるんですよね、、、

うちのオトンのことも、未だに僕は悲しくもなんともないですが、その時の母の気持ちを思うとちょっとグッときちゃいます。
やっぱり結婚して、子供を育てて・・・って中には2人にしか語れないいろんなドラマがあったはずですし。

つまり、当時の僕はそれを想像することすらできないほど未熟だった、ということなんですな。

おわりに

そういうわけで、人の死と言われても、その人と絆があるかないか、もしくは妄想力を働かせられるか否かで泣ける泣けないも決まってくるよなーと。そういうことです。(どういうこっちゃ)

ちなみに、オトンとの思い出が全く無いわけでもないんですよね。

幼稚園の頃は悪さしたら家の外に出されて大泣きして許してもらう、とかもあったし。
ギターの話をしようとして理不尽に怒鳴られたこともあったし。
パチンコで玉が出てるところにタカりにいって、CDやらゲームソフトやらと交換してもらったこともあった。
愛車でランバダ流してたのとか、夜中に焼き鳥買って帰ってきたりとか、なんだいろいろ覚えてんじゃん。

それでも一番覚えてるのはスト2が欲しかった時に「欲しいゲームがあるのか」つってポンと1マン数千円出してくれたことだなー。あれはなんか「かっけぇな!」と思ったなぁ。

ストリートファイター30周年パッケージが安かったので(今さら)買ったが超楽しい!

ま、それはそれとして、もう誰の死とも向き合いたくないなぁ。。。(自分が死ぬまで続くのよね)

   

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Comment

  1. ロードランナーK.K. より:

    そんなに自分を責めないであげて
    お疲れ様でふ
    そうやって思い出してる時点で親父さんもまだかけたよさんの中で生きてるんじゃない
    (リメンバーミー山椒魚、もとい、参照)
    以前コメントしましたけど、うちの親父の時は泣いたかな
    基本的に性格が合わなくて、ちょっちゅね、もとい、しょっちゅう掴み合いの喧嘩してましたし、あんまりいい思い出はなかったんだけど、棺を閉める直前、親父の装束の胸元にオレが吸ってる銘柄のタバコと、ライターは入れられないからマッチを忍ばせて、最後に顔を触ったら自然と涙が出てきた
    娘達の前で泣いたのはあれが最初(で多分最後)だったなー

    最近じゃお仕事でお世話になった方達(ご高齢含む)が立て続けに亡くなってて、寂しさと同時にある種の時代が終わったんだなーって思ってます
    あと、娘の同級生のお母さんが急病で亡くなったばっかりで
    多分オレよりちょっと年下位よ
    気をつけようがないものもあるけど、やっぱり無理は禁物ですね

    生きとし生けるもの、始まりがあれば終わりもある
    形あるもの皆壊れる
    みたいな
    出来ればそういうものに遭遇はしたくないけど、しょうがないっす
    ただ、これもなんともだけど、順番ね
    年の多い順から天に召されるのであれば、ある程度は納得というか、しょーがねーなって思うかなー

    うーん
    毎日マヂメ
    いいんだろうか

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