銭湯のタトゥー問題はお店側がもっとワガママに決めて良いのでは
2022/07/12
岐阜県の銭湯で「タトゥー客お断り」だったはずが、地元J3チームの選手だけを特別扱いした、という件。
タトゥー・入れ墨のある方はご入浴できません。ただしFC岐阜の選手は例外です
という張り紙があって、利用客が「FC岐阜の選手だけ特別扱いすんのんかーい!!」と怒ったとかなんとか。
これね・・・すごく難しい問題のような簡単な話のような、、、そんな感じですね。
僕は施設側がそう決めたならそれでいいんじゃないか・・・?って思うんですが、どうなんでしょ。
なぜタトゥー客はアカンのか?
そもそも、なぜタトゥーをしている人がお断りなのか・・・というと、要は「反社でしょ」っていう差別なんですよ。
その人自身がどうか?ではなく、「刺青してるかどうか」だけで判断しているわけですから。
立派な差別なわけです。
これを「差別ではなく区別だ」という意見もありますが、その区別によって人を判断しているんだからやっぱり差別なんですよねえ。(ややこしや)
でもね・・・。
日本においてはたいていの人が刺青なんて入れてないわけですよ。
というのも、もともと日本では「タトゥーってオシャレだよね」からスタートしてなくて、どっちかっていうとイカツイ方の人達の証明みたいなものとして刺青が使われてたでしょ?
(タトゥー入れてる人も、そういう歴史背景知ったうえでやってるでしょ?)
そういうのを考慮しても「刺青≒反社」っていうのはあながち間違ってないというか、、、
もちろん善良な市民で、ファッション感覚でタトゥー入れている人が多くいるのもわかってます。
うちのじーちゃんもカタギだったけど、腕にカエルのスミ入れてましたし。
だけど、その人が「反社なのか、善良な市民なのか」は、タトゥーだけじゃ判断がつかないわけですよ。
だったら・・・銭湯側としても、「トラブルになる前に線引きしとこ」ってなるのは仕方ないのかなって。
理想論で言えば「一人ずつ選別」
こういうのも理想論で言えば、一人ずつ「あなたはタトゥー入ってるけど善良だからOK」「あなたは刺青入ってないけど人を殺したことがあるからNG」とかを決めていけばいいんですけどね。
・・・できるわけないじゃん??
まず手間がかかって仕方ないですし。
僕だったら刺青がっつり入ってる人に「あなたは大丈夫ですか?」なんて聞けないですよ。
(大丈夫って言われても信じられるかどうかw)
もし入店の許可を出したとして、その刺青の人が風呂内で何かをやらかしたら・・・あなただったら毅然と注意ができますか??と。
体に彫り物がない人がマナー違反をしても注意しやすいかもしれないけど、全身ビッシリ刺青だったら・・・僕だったら躊躇しちゃうと思う。
そういう自分が出来ないことを「施設の人が個別に注意すればいい」みたいな風に言うのは無責任なんじゃないでしょうか。
だから、もう「一律」がいいの!こういうのは。
たとえ差別的だったとしても、それが「お店の決めたルール」なんだから!
お店が勝手にルールを決めていい!
んで、そういうルールはお店が勝手に決めていいんですよ。
中には「刺青(和彫り)はアカン、タトゥーはOK」というお店さんもあるそうです。
「いやどうやって見分けるの!?」って思うかもしれませんが・・・まぁ、本人たちはわかってますよね。
ただ、結局は刺青だろうとタトゥーだろうと、それを不快に思う人、怖いから近づきたくないと思う人がいるのが事実なわけで。
じゃあお店側はどっちをターゲットにするのか?っていうだけなんですよ。
「刺青もタトゥーもアカン」ってやれば、「あそこの銭湯なら安心」って思える人が集まるだろうし。
逆に「全員平等!オールオッケー!」ってやれば刺青の人達が集まって、そこに不安を覚える人が去っていくだけだろうし。
「刺青はアカン、タトゥーはOK」なら、自分で「これはタトゥーだ」って思ってる人が集まるでしょ?
で、それを見て「ああ、タトゥーだから不愉快じゃないや」って人は通い続けるだろうし、「刺青やないかい」って感じた人なら去っていくだろうし。
お客なんて、少しでも気に入らないことがあれば行かなくなりますからね。
お店は「どっちを優先するのか?」っていうのをワガママに決めればいいのだ。
J3選手だけ特別扱いしたっていい!
さらに言えば冒頭のJ3選手の件だって、そりゃ特別扱いして良いに決まってるんですよ!!
だって地元では顔も素性も知られてて、下手なことできない立場の人がタトゥーしているだけ・・・なんですから。
お店側にとっては、ほぼほぼ安全でしょ?
むしろ、「タトゥーしていないけどヤバそう」「どこの誰かも知らない、デュフデュフ言ってるおじさん」とかの方が何倍もリスキーじゃないですか。
極論になっちゃうけど「日本国民は平等なんだから、おれにも皇室の人間と同じ扱いをしろ!」なんて言わないですもんね。
それと同じような感じかな。
おわりに
ただまぁ・・・これがひとたび「肌の黒い人は入れません」とか「〇〇地区出身の人はお断り」とかになってくると、やっぱり「差別」なんだよなぁ、、、
生まれつき肌が黒かった人と、自分が好きでいれたタトゥーは違うって思うかもしれないけど・・・「入れたくなかったのに無理やりタトゥーをいれられてしまった人」がいないとも限らんやん・・・?どう見分けるん?
(アザがそれっぽく見えちゃう人とかもお断りされるんだろうか!?)
一説には「タトゥーOKの銭湯でも、刺青している人ほど肩身狭そうに施設を利用している」なんて話がありまして。
昔の人が外国人を無闇に怖がったように、刺青も僕らが勝手に怖がってるだけなのかもしれないですよね。
そうなると時間が解決するというか・・・日本でもファッショナブルなタトゥーが一般化した時には「刺青お断りなんて、古ッ・・・」とか言われるようになるのかもしれませんな。
・・・ただやっぱ自分が利用しているときに隣に本筋っぽい人きたら、、、落ち着けなくてなんだか損した気持ちになるだろうなぁ。
後日追記
果たして本当に日本以外はファッショナブルなタトゥーに寛容なのか??と思って調べてみたら・・・
↑面白かった・・・。
特にイギリスの話がグッときたなぁ、、
2022/07/12
Comment
また深いですな。
俺は刺青は苦手というかこの先も好きにはなれないね。
これはどうしようもない(笑)
江戸時代は罪人に刺青を入れてたんでしょ。
この記憶というかそのDNAが日本人はもってると思うんですよ。
外人の刺青は文化が違うからあんまり思わないけど
俺の従兄妹二人とも刺青はいれてはなかったね。
銭湯の件はお店の判断でいいおいらも思います。
この銭湯は刺青OKなら自然にそういう人たちが集まるしね。
この間とあるリゾートに宿泊したんですよ
大浴場があって風呂に入ってたら、背中一面に刺青の男が
入ってきてね。
なんかすごく嫌というか、リゾートですよ。
気分がまいっちゃたよ。
しょうちゃんさん
コメントありがとうございます!
なるほど「罪人に」かぁ・・・たしかにそんな話を聞いたことがあります。
犬っていう字を掘るとかなんとか、、、
そういう背景がDNAに刻まれてたら、たしかに本能的な嫌悪というのもあるかもですね。
>気分がまいっちゃた
ねー・・・結局そういうことなんですよねw
まぁこっちが必要以上に意識しなければいいだけなんですけど、やっぱどこかしら「ええ~なんでぇ・・・?」みたいな気持ちにはなっちゃうだろうなぁ、、、
その人から直接何かをされたわけでもないので、本当にただの差別になっちゃうんだけれども。。。