なぜ僕はパソコンを自作せずBTOでオーダーしたのか。パソコンショップSEVENのレビュー。
2018/12/07
先日、パソコンを買い替えました。
使っていたノートパソコン、VAIO VPCYB39KJが壊れたわけではありません。
ブラウザーのタブなどを複数開いてもビクともしないスペックのパソコンが欲しかったんです。
そこで目を付けたのが、パソコンショップSEVENという会社のBTOパソコンです。
パソコンショップSEVENの評価としては「送料が高い」という文句こそあれ、商品自体の内容には定評がある感じだったので即決してしまいました。
もし、パソコン用途がブラウザーやメールといった昔ながらの使い方の人ならサックサクで使えるパソコンが6.5万円(送料込)で買えます。
比較対象にはならないかもしれませんが、AntutuのベンチマークでiPhone 7すらも凌駕する27万点というスコアを出せました。
※記事の一番したにWindowsエクスペリエンスインデックスの値を追記しました。
ではなぜ僕はBTOという選択をしたのか?
そのあたりをまとめたいと思います。
BTO、おすすめです。
なぜBTOがおすすめなのか
BTOパソコンというのは、Build to Orderの頭文字をとったもので、要は半オーダー品的なものです。
ある程度の基準となるパソコンをメーカーが用意してくれるので、そこに欲しい性能を足したり引いたりしてオーダーする仕組みなので、「かゆいところに手がとどく」感じの、ちょうどいいパソコンを手に入れることができます。
メーカー品というのはマーケティングによってスペックを決められているんだとは思いますが、どうにも性能が偏ってしまっているものが多い気がするんですね。
たとえばCPUスペックばっかりモンスター級なのに、メモリ容量が少ない、ストレージがHDD・・・などのようにバランスが取れていないイメージです。
その点BTOであれば、こだわりたい部分はとことんこだわれるし、要らない部分は端折ることができるというわけです。
BTOと自作の価格差
BTOはその側面を考えると「自作パソコン」にかなり近いと言えます。
自作パソコンは自分で欲しいパーツを選定し、くみ上げていくというもの。
自分ですべてのパーツを選ぶため、完全なるオーダー品になるわけですね。
実際、僕が購入したパソコンショップSEVENのBTOパソコンは、市販のパーツを組み上げて販売するスタイルなので、同じパーツを買って組み上げれば同じパソコンができることになります。
今回僕が購入した構成は以下。
価格 | ||
---|---|---|
標準構成 (SR-idp-3424B/W10) | 47,304円 | |
(内消費税) | (3,504円) | |
OS | Windows 10 Home 64ビット 正規版 | +0円 |
ケース | Aerocool Cs-101 | +0円 |
マザーボード | ASRock H110M-HDV | +0円 |
CPU | Pentium G4560 | +0円 |
メモリ | Crucial DDR4-2133 8GB (4GBx2枚) | +5,850円 |
ストレージ | SSD SanDisk SSDプラス 240GB | +5,980円 |
DVDドライブ | DVDスーパーマルチ GH24NSD1 BL ブラック | +0円 |
無線LAN子機 | IO-DATA WN-G300UA | +2,100円 |
標準装備でPentium G4560というCPUを搭載し、4GBメモリ、1TBのHDD、DVDドライブ、ウィンドウズ10のHomeをインストールしてあるというもの。
これに、メモリを8GBに増設、HDDをSSDに変更(その代わり容量が240GBにダウン)、無線LANの子機を追加といった構成です。
ここに送料を入れて、総額65,034円でした。
※余談ですが、PentiumはCore iシリーズのプロセッサに比べると処理能力が低いと思われがちですが、G4560は現時点では最新の世代のCPUであるため、古いCore iシリーズに負けません。
ブロガーとかアフィリエイターなら、このスペックで十分だと思います。
ここまでのスペックが判明しているのだから、まったく同じパーツをかき集めて自分で組めば、理論上同じものが出来上がるわけですね。
ためしにパソコン工房で同じスペックのアイテムをかき集めようと思ったら以下のような感じになります。
価格 | ||
---|---|---|
OS | Windows 10 Home 64ビット 正規版 | 13,080円 |
ケース | Aerocool Cs-101 | 4,642円 |
マザーボード | ASRock H110M-HDV | 6,880円 |
CPU | Pentium G4560 | 9,180円 |
メモリ | Crucial DDR4-2133 8GB (4GBx2枚) | 7,770円 |
ストレージ | SSD SanDisk SSDプラス 240GB | 9,072円 |
DVDドライブ | DVDスーパーマルチ GH24NSD1 BL ブラック | 1,830円 |
無線LAN子機 | IO-DATA WN-G300UA | 1,450円(税込)※ |
※Windows10はTEAM TED48GM2400C16DC01というメモリとバンドルで買えば19,333円。
※無線LAN子機はヨドバシカメラでの価格。送料無料。
パソコン工房では送料無料商品が含まれていたので、総額で58,010円(税込)。
もしOSをバンドルセットで購入したなら56,461円にまで下がります。
僕はその昔、パソコンの自作をやったことがありますが、パーツさえ決まっていれば難しいことはありません。
プラモデルを作るみたいに組み立てるだけです。
それで1万円近くも安く済むのなら、自分で作った方がいいんじゃないか!?とも思えますよね。
それでも僕がBTOを選んだのには理由があります。
それは、「自作は時間がかかる」ということです。
自作にしなかった理由
BTOの場合、オーダーから出荷まで2営業日程度かかります。
というのも、パーツを組み込む時間や、OSのインストール、その後の動作チェックなどが入るからです。
自作の場合、パーツが届いてそれで終了なので、自分でパーツを組み込んで、OSをインストールして・・・とやらなければなりません。
本当に暇で暇で仕方ないとか、そういうことをやるのが目的なのであれば話は別ですが、「使えるパソコンが欲しい」という前提ならば組み上げる時間がかなりもったいないわけですね。
結局はパソコンって、電源を入れた時点からめちゃくちゃ快適な環境であるわけもなく、自分が使い慣れたソフトのインストールからアカウント設定などなど・・・それ以降にも時間がかかるんですよ。
それを思うと、自作にしちゃったら平気で1日ぐらい飛んじゃうんじゃないかなと。
僕の場合、写真編集ソフトから表計算ソフト、エディターにメーラー・・・Google DriveやEvernoteの設定などを終えましたが、まだ今まで使っていた環境とは程遠い感じです。
こういった「自分にしかできない作業」に時間を取られるのは仕方ないとして、そうでない部分は人に任せてしまった方が健全なのではないかと思ったんですね。
さらにはパソコン自作の場合、いくら簡単と言っても失敗することもあります。
たとえばCPUとクーラーを装着するときにピンを折っちゃうとか。
そうなったら余計にお金がかかるわけですよ。
だったら、最初から組んでくれてた方が安心だと言えますよね。
※BTOなら初期不良、無償修理の保証もついてますしね!
パソコンショップSEVENのレビュー
最後に、僕が今回購入したパソコンショップSEVENのレビューを簡単にしたいと思います。
パソコンショップSEVENは千代田区神田にあるセブンアールジャパンという会社さんのショップ名です。
千代田区神田・・・秋葉原かな?
事前の評価によれば、送料が高い代わりにパーツ自体はかなり安く取り扱っているということでしたが、今回僕が購入した内容を見てもわかる通り、ものによっては他のお店より高額なアイテムもあるというのが実際です。
ただ、総合的に見たときに、標準構成として扱われているもののスペックと価格を見るとコスパ良しな感じはありますし、何より新しい世代のパーツを使われている点が魅力的ですね。
通常、オーダーから2~5営業日での発送となるそうですが、今回はなぜかオーダーの翌日には発送の連絡が来て焦りましたw
時間指定していたので、発送の翌日はたまたまその時間に家にいないことがわかっていたためです。
※なんとか受け取れましたが^^;
届いた箱は、スリムケースのパソコンにしてはやけに大きなものでした。
送料が高額である理由はこれか!?過剰包装か!?と思いましたが・・・
中には使用されたパーツの空き箱がごっそり入っていて納得。
BTOといっても本当に「自作パソコンのパーツ選定、組み込み代行」みたいな感じなんですね。
これなら今後パーツを載せ替えたいときにわかりやすいです。たぶん。
マザーボードの説明書もちゃんと入っていたので、ドライブ追加なんかもしやすいですね!たぶん。
マニュアルやOSなどはひとまとめになっていました。
パーツ空き箱の下に本体が入っていました。
思ったよりも大きかった・・・。でも昔のパソコンと比べたら小さいですが。
これにモニターとマウスを繋いで、すぐに使い始めることができました。
中身自体は前述のとおりサックサクで文句なしです。
この他にも「動作チェックリスト」なるものが同梱されており、きちんと現地にて組み込んだあとで製品のチェックを行ってくれたことがわかるようになっていて、なかなかいい感じでした。
おわりに
というわけで、おおむね満足だったパソコンショップSEVENでのBTOマシンでした。
自作にするか悩んでいる方は一考の価値ありです。
ただ、やっぱりそれでも送料が高いというのは頷けますw
送料ボッてでも商品がありえないぐらいやすいのなら問題ないんでしょうけど・・・BTOって結局組み立て工賃も含まれちゃってることを考えると価格もよくわからないですしね。
組み立て&チェック代金の一部を送料に回すことで安価なBTOパソコンに見せかけているのかなー。
正直、「本体価格」が1円でも安い方が絶対に売れますからね。こればっかりは仕方ないのかも。
さて、僕はもう早速カスタマイズしたくてウズウズしていますw
とりあえずは家にある古いHDDでも増設しようかなぁ・・・。
追記
この後、購入したUSBの無線受信機が安定しなかったので少し問い合わせたところ、新しい(別メーカーの)無線受信機を送ってくれました。
いま使い始めて2ヵ月を過ぎたところですが、かなり快適に使えています。
今更ですが、Windowsのエクスペリエンスインデックスの値はこんな感じでした。
CPUScore : 7.7
D3DScore : 9.9
DiskScore : 8.15
GraphicsScore : 5.3
MemoryScore : 8
TimeTaken : MostRe
WinSATAssessmentState : 1
WinSPRLevel : 5.3
PSComputerName :
Windows10でもPowerShellを起動して「Get-CimInstance Win32_WinSat」というコマンドを入力することで確認ができたんですね・・・初めて知りました。
2018/12/07