堕天作戦の件で漫画家がマンガワンを降りるというのは正解なのか?
2026/03/01
マンガワンで堕天作戦という作品を連載していた方が高校教師で、女生徒と性交関係を持っただけでなく排泄物を食べさせていたなどで燃えている件について。
だいたいの時系列でいうと
- 堕天作戦の作者(山本章一)が未成年淫行で逮捕
- 暴露系ツイッタラーを中心に件の内容が拡散
- マンガワンが山本氏を別名義で漫画の原作者にしていたことをゲロ。
と同時にその作品の配信および発売を停止することを発表→炎上
と言う感じみたいです。
炎上内容としては山本氏への誹謗中傷や「もう堕天作戦読めない」というファンだった人の嘆きは当然として、マンガワン・小学館側の対応への言及が多かったかなと感じました。
特に配信停止となったとばっちりの漫画について「作画担当の人が可哀想」だとか「知らず知らずのうちに犯罪の片棒を担がされてたなんてトラウマもんだろう」と言った意見も多く、現役のマンガワン連載作家さんたちも「マンガワンに漫画載せるの辞めるわー」みたいなムーブに発展していました。
でまぁ僕としては「事実と真実」みたいなところと、「ここで降りるわーはちょっと違うんちゃうかー」みたいなのが気になったのでツラツラと。
真実と事実の話
漫画「ミステリと言う勿れ」のおかげで、「真実は人の数だけある」のが令和の新常識となりました。
つまり、事実とは別に、加害者には加害者の、被害者には被害者の真実がそれぞれある。
今回の件でいうと「漫画家である高校教師と女子生徒の間で淫行があった」という件は事実で、その内容に「排泄物を食べさせる」という衝撃的な行為があったことも事実だったそうです。(双方ともに認めてるってこと)
ただ被害者にとっては「支配関係にあった」という真実があっても、加害者は「恋愛関係上の合意の上での行為」と言っているようだったので、それが加害者側の真実だったわけで。
僕ら部外者はそこについては論じるべきではないと思うのです。
・・・などというとセカンドレイプだのなんだの言われるかもしれませんが、勘違いしないでほしい。
加害者擁護をしたいわけでもなんでもなく、「起きた事実だけに着目すべき」で「自分が見たわけでもない真実について妄想で論じるべきではない」ということです。
どちらかが嘘をついているのかもしれないし、どちらも本当のことを言ってるのかもしれない。
どちらも本当のことを言っていても真実が食い違うということはありうるということ。
余談ですが、ペド(小児性愛)は論外すぎるけれど、男性たるもの年齢差を超えても「女」を感じさせる人に惹かれてしまうのは仕方ないと思っています。
逆に年齢が20代だろうと30代だろうと、「女」を感じさせない人になんてなんら女性としての魅力を感じないというのもあるわけで。(男女逆にしても然りでしょ)
なので感情的に「未成年に手を出すなんてキモい!」みたいなのもちょっとどうかなとは思うんです。
・・・が、そもそもこの先生がやっていたのは青少年保護の条例に引っかかりますし、犯罪であるということは疑いようのない事実であります。
そのため、それを隠蔽しようとした上に、その犯罪者の名前を変えてしれっと原作者にしていたというマンガワン側に批判が集まってしまうのも仕方ないのかなと。
(罪は犯したけどちゃんと償ったので復活させました、とかの方がまだ良かったのか・・・?いや、それも炎上しそうだなw)
あとですね、稀に「性犯罪を後出しで訴えるのはズルい」みたいなことを言う人もいますけど、それこそセカンドレイプでして。
やっぱ「その場では怖くて言えなかった」って、あると思うんですよね。
たとえば屈強な外国人があなたのパートナーに拳銃付き付けながら「ケツ出せや」って言って来たら断固として拒絶できる自信ある??
マンガワン降りるわーっていうのはどうなの?
で!
現在マンガワンで連載されている作家さんたちを中心に「マンガワンに載せるのやめるわー降りるわー」みたいな運動が起きているようなんですけども。
果たしてそれは正解なんでしょうか・・・?
そりゃ嫌悪する気持ちがあるのもわかりますし、そんな会社は信用できないってのもあるのかもしれません。
いつか自分が犯罪の片棒を担がされるんじゃないか?ってのもまぁ飛躍してる気もするけど、気持ち的にはないとも言い切れないのかな。
でも、それで連載降りるってなると、マンガワンで読んでた読者は置いてけぼりってことですよね・・・。
他媒体でも連載されてる方は「そっちで読んでね」とか言ってたけども、そうじゃない人もいるでしょうし。
まぁ、そもそも無料で漫画読んでたようなヤツらには選択肢がないと言われてしまえばそれまでですけどもw
なんていうか、保身のために読者を裏切るようなムーブって、あんまり好ましくないような気もします。
というか、たとえば青山剛昌先生とか、高橋留美子先生でも「こんなことならサンデー降りるわー」みたいになりますかね?
もっとこう、話し合いとか、あるだろう!?
・・・でもあれかな。フジテレビの件のように、そういう体質にないというか。
出版社側と作者の間には明確な主従関係があって、大御所以外はおいそれと意見できないような風潮なのかもなぁ。
いずれにせよ、毎日楽しみにしていた漫画がマンガワンで読めなくなるかもしれない・・・というのは不安でしかないです。(僕の身勝手だけどw)
おわりに
ちなみに!
少なくとも堕天作戦は超面白かったんですよ。
僕はコミックスを買うには至らなかったけれど、このブログで感想を書くためにキャラクターや用語のまとめ資料を作ってたぐらいには面白かったです。
とてもキャラクターが立っていたし、同時期に連載されていた「血と灰の女王」がデビルマンなら、「堕天作戦」はファイブスターストーリーズだ!って思ってたぐらいw
なので作者が性犯罪者だったとしても、結末が読めないのはとても残念ではあります。
(被害者は「罪を認めて公表するなら連載を続けて良い」と言ってくれていたみたいなのにねー。ホント小学館のバカバカ!)
ファンだった方の中には「さすがに作者と作品を切り離せないぐらい胸糞悪い事件」と、堕天作戦のファンを辞めた方も多いみたいです。
その是非についてはわかりませんが、僕は一読者として「作品に罪はない」んじゃないかなとも思っていて。
たとえば今自分たちが愛してやまない漫画、映画、ゲームなどのエンタメ作品に関わっている人の中には確実に1人たりとも一寸の闇すらない真っ白な人たちばかりだと言えるでしょうか。
少年時代に誰かを仲間外れにしたり、親の財布から小銭をくすねたり、そういった悪事を糧に作品を面白くしている人は絶対にいないのでしょうか。
それを許せというわけじゃないですけど、罪は罪として裁かれるべきであるうえで、それを作品にまで負わせるのはやっぱり違うんじゃないかと。
(もちろん嫌悪感が酷くて読みたくない人は絶対に読まないでいい)
なので、件の配信&出版が中止になってしまった漫画も、たとえば「販売はするけど原作者名を消したうえで山本氏には報酬も支払われない」とか、そういう解決法もあるんじゃないかしら?などと思いました。おしまい。
2026/03/01








