ドキュメンタルシーズン2終了。ある意味シーズン1より酷かったかも。
2020/05/04
Amazonプライム限定配信の「ドキュメンタル」シーズン2が終わりました。
ルール改訂などもあり、めちゃくちゃ期待してしまったが故か、最後の10分「エピソード5」が見ていて苦痛でしかないぐらいの泥仕合でした。
それでも松ちゃんは「僕はこれが観たかった」と「素晴らしい戦いだった」と称賛していたのを見ると、芸人さんの求める笑いってやっぱり違うのかな・・・?と思わせられました。
いや、笑いじゃないのか。「ドキュメンタリー×メンタル」の部分を見なければならないのか。
そんなドキュメンタルシーズン2を見終えたチラ裏感想です。
ネタバレ的な要素も含まれると思うので、観ていないかたはご注意を。
やっぱり「単純に一番面白いヤツを決める大会」ではなかった
シーズン1を観た誰もが感じたことだと思いますが、「笑いの我慢大会」であって、「一番面白いヤツを決める大会」ではなかったという点がシーズン2にもそのまま引き継がれていました。
要するに「一番笑わなかったヤツを決める大会」なんですよね。
でも、参加者と視聴者はどうしても「一番面白いヤツを決める大会」だと思って観ちゃうから、そこに誤解というか勘違いが生まれるわけで・・・。
ただこれはあくまでテレビのこちら側から見た視聴者の意見であり、参加している当事者や松ちゃんが感じる空気というのはまた違うものなんだろうとは思います。
もしかするとその空気差がテレビだと伝わらないのかなーとも思ったり。
松ちゃんが観たかったもの
シーズン2は始まる前から松ちゃんの「僕はこれが観たかった」というセリフが何度も使われていて、観終わったあとにさぞ僕も「これが観たかった!!」と松ちゃんに共感できるものだろうと思っていたのですが、それが出来なかったのはとても残念でした。
やっぱり多少なりともお笑い番組を楽しみにしている人って「松ちゃんとどれだけ笑いのセンスが被れるか」みたいなのを楽しみにしてると思うんですよ。
IPPONグランプリでも自分がめちゃくちゃ笑ったのに一本取れなかった回答だったとしても、松ちゃんが裏で大爆笑してたら嬉しい、みたいな。
で、松ちゃんもシーズン2終了後に語ってましたけど、彼が観たかったのって「芸人が追い詰められたらどうなるの」というドキュメンタリー的な笑いの部分なんだろうなと。
たしかに、シーズン1が始まる前にも、「こういうのを含めてドキュメンタリーですからね」みたいなことを言ってたと思うんですね。
ああ、「僕はこれが観たかった」って、そっちだったかー・・・と。
高度なのかもしれないけれど、面白いの軸が違うんですよね。
お笑いで生計を立ててない僕ら一般人が観たって面白いハズがないというか・・・。
芸人さんってこんなつまらなかったっけ・・・と思う瞬間
それとは別に、「笑わせあう」という部分でも芸人さんの実力を疑ってしまう部分がいくつもあったのは残念でした。
普段もっともっと面白いことをやっている人たちなのに、あの空間に入れられちゃうと大声や勢い、シモネタという「大学生の笑いかよ!!!」みたいな安直な行為に走ってしまうものなんですね。
高校の時に「面白い!」ともてはやされてお笑いの道へ進んだものの、全然芽が出なかった同級生を思い出しました。
ハプニング、変な空気ぐらいでしか笑いが起きない
じゃあ何で笑ったのか?というと、みんなハプニングや変な空気感といったものばかり。
正当な「笑わせにいった」ということで笑った人ってどれだけいたんだっけ・・・ていうのも、「一番面白いヤツを決める大会」じゃなかったんだろうなーと思わせられるポイントです。
このまんまだと、話す言葉が毎回カミカミだけど一切笑わない、みたいな人がいたら、その人は余裕で優勝できるんじゃないでしょうか。
番組は割と自由だけど、何がしたいのか
この番組が異質なところって、おそらく視聴率とかがあんまり関係ないというか・・・スポンサーがAmazonなところにあって、要は「ドキュメンタル」という番組の話題性に釣られてプライム会員になってくれる人が増えたら嬉しいなーっていうものなのかなと思うんですが、そのせいか割と「番組的にはこうしないと」みたいなのが少ない気がするんです。
だからこそ、ガチで吉村さんと斉藤さんが決勝に残ってたとしても、それはそれでOKとしてたんじゃないかなと。
なんか「面白かったー!次回もまた見たい!!」という感想が出なくてもいいと思ってそうな感じというか。
でも、だとしたら一体何がしたい番組なんだろう。
やっぱり松ちゃんが言うところの、追い詰められた芸人が放つ笑いのドキュメンタリー的な部分なんでしょうか。
シーズン2にしていろいろ考えさせられる感じでした。
おわりに
なんだか終わってみるとシーズン1の時よりも否定的な感想しか持てなかったシーズン2でした。
単純に、テレビの前で笑ってる時間が少なかったんですね・・・。
夏にはシーズン3が開催されるそうなので、また良い方向に改善されることを期待したいです。
2020/05/04