ペットショップから犬や猫がいなくなったら、果たして捨てられる子たちは減るのか?
2022/02/25
捨て犬や捨て猫が後を絶たないとして、フランスで2024年にはペットショップから犬や猫が消えるというニュースを数週間前に拝見しました。
なんていうか・・・これって根本の解決にはならないし、責任転嫁しているような気もするのですが、どうなのでしょうか。
「ペットを捨てる」という背景には、もうちょっと違った理由が考えられるのではないかと。
ペットショップがなくなればペットを捨てなくなるのか
「タバコをポイ捨てしている人のうち、100%が喫煙者だ」という、冗談なのか本気なのかわからない理論(?)があります。
もちろんその通りで、非喫煙者はタバコを持ってすらいないのでポイ捨てなんてするわけがないんですけども。
これって、道端に落ちてるウンコを見て「道端にウンコするヤツのうち、100%が飯食ってるヤツ」みたいな話なんですよね。
「お、おう・・・」としか言えないというかw
・・・余談でした。
今回のペットショップの件もこのトンデモ理論に近いような気がしているのです。
ペットの総数が減れば捨てられる数も減る
ペットショップから犬や猫がいなくなることで入手難度が上がり、ペットの総数が減ることには繋がるかもしれません。
もちろん総数が減ればそれだけ捨てられる数も減ることには繋がると思います。
でもそれって「そもそもペットを飼いさえしなければ、捨てることもないだろう」っていう、すごい短絡的な発想じゃないですかね・・・?(そこまでは言ってない!?)
なんか根本の問題解決とは程遠いというか・・・「目の前に臭い物があったから、とりあえず蓋しといた」みたいな、そういう対処に過ぎないと思うのです。
ペットショップへの責任転嫁?
ただ、もちろん「ペットショップで安易に買える」というのがその原因の一端であるというのも否めないと思ってます。
大金を払えば命が買える・・・っていう状況が、「買ってしまえば自分のものだから、あとはどうしようと自由」みたいな発想を生んでもおかしくないでしょうし。
ペットショップ、とひとくくりにしてはいけないですけどね。
僕の地元には未だに、劣悪な環境で生体販売されているペットショップというのがありまして、こういうところはもう本当にすぐにでも営業不可にしてほしいぐらいなのですが、、、
(閉店させろ!というのではなくて、環境改善を義務付けるべし!というか)
じゃあブリーダーから買うとか、アニマルシェルターから引き取ってくるだとか、そういうルートであれば犬を捨てることはないのか?というと、やっぱりそんなこともないと思うのです。
その辺はもう法の整備だとか、ルールの徹底だとか・・・そういうレベルの話であって。
ペットショップに全責任をなすりつけるのも、やっぱ違うのかな~?って。
※さらにいうとブリーダーにもウンコみたいな人は多々いますからね、、、
なぜペットを捨ててしまうのか??
ペットを捨てるというのにもいろいろな理由があると思ってます。
金銭的な理由というのもあるでしょうし、肉体的、精神的に難しくなってしまう場合もあるでしょう。
僕も今直面していますが、「思てたんと違う」ってこともあるでしょう。
たとえば犬だったら、賢くて、躾ければちゃんと言うことを聞いて・・・って思うじゃないですか。
でも全然うまくいかなくって、本を買ったり、ネットで調べたりするんですけど・・・その通りにやったってダメだったりするわけですよ。
それで失望してしまうのです。
そうなると「はぁ・・・もうこいつと暮らしていく自信ないわ」ってなってしまったとしても不思議ではないでしょ。
※だからって捨てていいとは言ってないですよ!?迎え入れたなら最後まで責任を持つのはあたりまえであることに違いはありません。
飼う(買う)前に、多様性の説明を
僕はですね、人と同様に、ペットにも「多様性」があるっていうのを社会で認めてあげるべきだと思っています。
結局、犬だってできないヤツはできないですから。
極端に憶病なヤツだっているし。食い意地はってるヤツもいれば、全然食べない子だっているでしょ。
それを「犬ってこういうもんだから」っていう枠にはめてしまうから、そこから外れた時に「アカン、捨てたろ」ってなるんですよ。
もっと、なんていうか・・・「この犬種は賢い子も多いですけど、この子は特段ビビリなので、たぶんおトイレを覚えられませんし、夜中一人では寝られません」みたいな「負」の部分をしっかりと提示して、要はデメリットを全部享受したうえで初めて飼える、みたいなルールが必要なんじゃないですかね。
なんかね、たまたまうまく飼えた人、たまたま迎え入れた犬との相性が良かった人が大きい顔してるのが許せないんですw
なのでこの手の多様性の説明、ペットを飼うデメリット面の説明を徹底することがペットショップの責任の一つだったりしないかなぁと。
飼えないペットの受け入れ先が必要なのでは
で、それでも「やっぱ飼えないなぁ・・・」ってなることはあると思うんです。
そんなの、ペットじゃなくてもありうることで・・・たとえば育児放棄してしまう親だっているじゃないですか。
金銭面、精神面でどうにも立ちいかなくなることだってあるわけで。
その時に社会が受け入れ先を用意してあれば、短絡的に「殺処分してしまえ」とはならないはずなんですよね。
結局のところ、自分では飼えないし、かといって受け入れてもらえるところもない・・・。
そうなったら「じゃ、捨てますか」ってなりますよ。
追い詰められたら正常な判断なんてできなくなるんですから。
じゃあ、その時の受け入れ先っていうのがペットショップだったりブリーダーだったりすべきなんじゃないですかね!?
「売りっぱなし」だからダメなんでしょ!
そもそも何が悪かって、ペットショップやブリーダーが「販売するまで」の責任しか負わないからダメなんですよ。
もし販売した後も「戻ってくるかもしれない」って思ったら、もっと慎重に販売することになるでしょ??
そりゃ店頭で可愛い子犬・子猫を見たら、人間じゃなくても舞い上がるじゃないですか。
それこそ正常な判断ができてない状態の人に生体を売りつけていることを理解しなければならないと思うの。
なので・・・販売時には向こう2年、3年分のデポジットみたいなものを上乗せするとか。
そういう方向での法改正ってどうですかねえ。
返品にならなければお金も返す、みたいな仕組みになれば安易に返品にはならないでしょうし、そもそもの販売金額が今の数倍になるので「ことの重大さ」に気づきやすくなるのではないかと。。。
ペットショップから犬や猫がいなくなることで失業する人の受け入れ先は・・・?
あと単純に、ペットショップで働いている人たちはその後どうさせるつもりなんでしょう。
まぁ、本来は生体販売がなくても運転していける・・・というのがショップの理想だとは思いますが、、、
「そういうところまでは知らんから、テキトウに就職活動してくれぃ」って感じなのかな?
なーんか、なんか諸々引っかかるぜ!
おわりに
などなど!
なんか「ペットショップから犬猫無くせばOK」みたいなのが気になって妄想書き殴ってみた感じです。
僕は犬猫の生体の売買を行ったことがないので、素人の意見に過ぎませんががが。
まぁ・・・どこかでの線引きっていうのはどうしても必要なんですよね。
正論を言うば「最期まで飼える人にしか売れません」ってすればいい、ってだけの話なんですけど、そんなのは無理だから「犬猫を店頭からいなくさせる」という線を引いただけで。
これはもう仕方ないのかなー・・・とか思ったり思わなかったり。
あ、そうそう。
犬の場合はマイクロチップを埋め込むことが義務化されているのか、うちの子も引き取ってくる時にマイクロチップ入れられて、僕らと紐づけられた状態になっています。
ただね、これも「迷子になって保護された」とかの時には役に立つと思うけど、「飼育放棄しない」ということには直接繋がらないと思ってまして。
・・・逆に「虐待に繋がる恐れがある」と思うと、マイクロチップも手放しで喜べるような仕組みじゃないのかもなーなんて思っておりますです。
2022/02/25