人は信じたいものを信じるがゆえ、曲解による誤解が生まれるのである【確証バイアス】

先日、妻のお母さんが我が家に宿泊した際のこと。
おすすめの歯磨き粉があるそうで「使ってみない？」と、妻がオススメされていました。

妻はそういう時に結構ハッキリと「いる・いらない」を言えるタイプなので、即座に「要らない」と回答していたのですが・・・お義母さんとしては否定されたような気がして面白くなかったんでしょうね。

そこで僕にこっそり「すごく良いから、どうしても使ってみて欲しい」と耳打ちしてきたのであります。

こうして誤解は生まれるのである

僕はどっちかというと身内に対しては「事なかれ主義」といいますか、そういう時にはもうとりあえず受け取っておいて「やっぱり合わなかった」とか言う方が丸く収まるのかなぁ・・・なんて考えてしまうタチで。

「どうしてもというなら断る理由はないですが・・・」と、ヘラヘラ返答したわけですよ。

そしたら直後、お義母さんは妻に「kaketayoくんは使ってみたいって」と話していて「えっ！？」とｗ

こうやって誤解が生まれるんだろうなぁ・・・。

曲解してはいかんのよ・・・

僕は「断る理由はない」と伝えただけなのに、なぜかそれが「使ってみたい」と解釈されていたわけですよ。こっわ。。

残念ながら、僕も本心ではその歯磨き粉に対して特段何の感情も持ち合わせていなかったので、要るか要らないかで言えば「要らない」だったんですよね。
だから間違っても「使ってみたい」なんて言うはずがなくて。

態度としても（失礼は承知ながら）「そこまで言うなら使ってみるけど」みたいな感じだったと思うんです。

でもそれが「使ってみたい」という表現になってしまうと、まるで僕がノリノリみたいじゃないですか！ちがうのに！

なぜ曲解されてしまうのか？

いったいなぜ、「使ってもいいよ」が「使ってみたい」になってしまうのか。

一つは僕の煮え切らない態度というのが悪かったんでしょう。
ゴニョゴニョモニョモニョデュフフ・・・という感じで返答しているので、向こうとしても「ん・・・どっちだ？使いたいのか？使いたくないのか？？わからんぞ・・・」となってしまったのだと思います。

もう一つ考えられる理由としては、「確証バイアス」が挙げられます。

人は信じたいと思うものを信じる、という話で・・・。
お義母さんの中では「この歯磨き粉はとっても良い物だからみんな使ってみたいに違いない」という先入観があったんでしょう。

ゆえに「断る理由がない」という発言を曲解し、「使ってみたい」という自分が望んだ答えを生み出したのではないかと。

※まぁ、これすら確証バイアスみたいなもんだけど。

もっと強く注意すべきだったか？

妻にはお義母さんが帰ってから「使ってみたいなんて言ってない」という旨を告げると「わかってる」とのことで安心しましたが・・・やっぱりあそこはもっとしっかり僕も「そんなこと言ってませんよね？曲解しないでください！！」と言うべきだったんじゃなかろうか・・・と反省しております。

今回の件は完全にお義母さんが都合よく解釈しちゃってるだけなんでアレですけど、これが他者とのやり取りで、かつその場に第三者がいなくて・・・となると、後日何かトラブルがあった時には「言った・言わない」っていう話になるでしょうしね、、、

Hmm…めんどくせえ

おわりに

これがUSだったらハッキリと「YesかNoか」って話になってくるので、今回の件も僕はきっぱり「No」を選択していたのだろうと思うんです。

日本人の場合、どうしても「No寄りのYes」っていう回答をしがちというか。
僕はこれも優しさの一種だと思うんですけど、「察してね？」っていう曖昧な返事をしてしまうでしょう？？

ただ、察することができるのか否か・・・というのは、相手の技量に委ねてしまっているところがあるので、やっぱりYesならYes、NoならNoっていうのをハッキリ伝える方がトラブルは避けられるのかもしれないですね。

まぁ、それはそれとして「曲解」はよくないですよ。
息子と会話をしていても、よく話を曲げられることがあり・・・その時は都度注意をしています。

「そんなこと言ってないでしょ」って。

でもこれを目上の人にやるっていうのは・・・やっぱり勇気がいるなぁ～。

あなたは「いい人」か、それとも「だらしのない愛想のある人」か